中学校2年の時、1年のときも3年の時もそうだったけど、陸上部に所属していた。
その時、1年生のNが野球部から、顧問の先生より引き抜かれてきた。
そいつは、速かった。
同じ練習をしているというのに、そいつは、夏の1500メートル全国大会に出場した。
さすがに全国大会の決勝は後方順位だったが、テレビで見ながら測ると4分19秒であった。
そいつは、速かった。
区の試合の時は、もう余裕の1位は分かっているので、本当にふざけて走っているのが丸分かりであった。
生まれて初めて私の顔が引きつった。
才能というものはあるものなのだということが分かった。
そいつは、速かった。
高校も兵庫県の2大超高校級陸上部であるひとつである報徳学園に進んだ。
全国大会で優勝するより難しいという兵庫県駅伝大会で、ライバル西脇工業高校を下し、彼も1年生ながら全国大会に出場し、そして全国優勝した。テレビで見ていると、区鑑賞を取ったのが分かった。
そいつは、速かった。
明治大学に行ったが、その後は知らない。
私が4分19秒を切ったのが高校2年の時。
市の大会でギリギリ予選落ちであった。
ここ分かる人、極悪タイ通。
ホーリー