2-CT-2ではないよ。
少し悲しいことではあるが、文学作品というものをなかなか30歳を越えると読む気もしなくなったし、読んでも途中で投げ出したり、心ふるわせられることもなくなった。
しかし、世界的名作というのは、有名だから感動する場合もあって、なかなか先入観なく読むのは難しい、「今、俺、『ドクトルジバゴ』読んでんだよなあ」と思いながら読んでいる面もあったりする。ジョイスのフェネガンスウエイクなんか、18行ぐらいで投げ出した。
確かに、アンネの日記を始めて見た編集者は「ただの日記、特殊な体験の個人的な内容」とあっさりボツにしてしまったりしている。
今日あったいいこととは忘れたが、大学の親友にメールを送った。誕生日だったからだ。
「21歳のおまえの誕生日、おもろかったな」
インドのニューデリーで、安宿の片隅に転がっていた鍋を借りて、近くのマーケットに野菜を買いに行った。野菜は高かった。何か当時、壊血病になるんじゃないかと思うほどに、生野菜を摂取したくてたまらなかった。日本から持参した味噌を鍋につっこみ、野菜をぶち込み、ラベルの剥がされた怪しいビールと煙で乾杯した。
それはなかなか楽しかった。今でも、彼は、1年に1回はその話をする。嬉しかったんだろう。
数ヶ月以内にあったいいことは、忘れてしまったが、私の後輩の事を思い出した。彼女はお嬢さんなのだが、我々が頻繁に馬鹿みたいに旅行に行くので、彼女もインドに行った。インドといっても、何故かダラムサラ、そして分かる人には分かるマナリへ。
すっかり、印度化した彼女は、印度かどこかで知り合ったM君と結婚し、長野県の山奥で自給自足の生活をしている。子供も2人、自宅出産した。あ、いいことでもなんでもなかった。
ゆくゆきて神軍の原一男監督
「極私的エ ロス・恋歌1974」のみたいやなあ。
これからあったらいいなと思ういいこと・・・毎日が日曜日だろうなあ・・・