ブラインド越しに夕刻を刻む頃、そろそろ、やっと自分の時間が来たと感じられる。朝から夕方までは夜を待つまでの意味不明の時間帯に過ぎない。車も、心無しか、急いでいるように見える。飲みたいなあと思う時が、飲んでいるときよりも好きである。しかし、旅する前は、旅している瞬間と同じように好きである。
小僧の神様、何かそんな物語があったな。小学生の時に読んでもらったような気もする。冷たい風に当たりながら酔っているくせに「きっと酔っていないよ」と思うのが、案外、好きである。ネオンは好きか?勿論好きである。
酔って意味なくブラブラ歩くのが好きだ。カラオケ屋の看板、龍、意味ねえ。そもそも、意味を考えるから悩んでしまうんだ。
少し止まって考えるフリをする。100億年か150億年前にビッグバンがあった。40億年前、原始生物ができた。命ってなんだ。そこに魂はなかったのか。少なくとも、考える脳はなかった。地球を1年に例えると大晦日23時59分に始まった人類の歴史。不夜城に、星は見えない。
楽しかったな。
「聖なる酔っ払い伝説」いい映画だったな。