今夏、蚊にかまれることは3度ほどしかなかった。全然、外に出てないのだなあと思う。
ところで、敬虔なイスラム教徒の家庭で生まれ育った貧困層で、西欧を知らずイスラム圏を世界の中心と思う人間が、やがて立ち上がり、そして、自爆テロになるという、ありがちそうなパターンは実は全然いないということである。自爆テロのほとんどの若者が、貧困層出身ではなく、かといって裕福または、大人になってから成功を収めた人間でもなく、中流で生まれ、そこそこの教育を受け、イスラムに熱心でもなかったが、どこかで挫折して、その後の自分の道を失った者ばかりだという。そんな打ちひしがれていた日々に、イスラム教というより、そのカルト、もう少し集団が大きいならセクトに勧誘され、やがて洗脳されのめりこんでいく、そして自爆に自分のアイデンティティを見つけたり、自分探しの終着点、という過程があるようだ。
少し違うが、昔、日本も国民がカルト化して、特攻隊をやっていた。国の為に死ぬ、と言う洗脳を繰り返し、死ぬことを美化する。それでもまともに死ぬなんて難しいから、大日本製薬の特効薬を飛行前に渡したりなんかして飛んでいく。戦後、その薬は大量に出回り、結構、みんな当り前にやっていた。ヒロポン、このアッパー系、日本人気質にぴったりである。ずっと、「ヒロヒトニッポン」の略かと思っていた大学時代。その後、それはラテン語であることが分かった。
「楽しい労働」
あー、今日も一日楽しい労働だったなあ。
クエッタ(パキスタン)の少年