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早起きして、再度ネットで空席状況を確認し、五島列島福江には、大阪福岡の乗り継ぎ便は満席だったので、1本前の7時55分の飛行機に乗ることにした。そのため、予定より1時間早く自宅を出て、空港でチェックインしたのであるが、搭乗口に向かう時に、キャンセルが出たのか、8時45分の乗り継ぎ便で出してくれていたことが判明し、1時間少々、搭乗口近くの座席で、大いに惰眠を貪ったのであった。 8時45分便は、最近、問題の(先日高知龍馬空港で胴体着陸)したボンバルディア74席であり、満員に近い状態であり、沖止めしているので、バスで飛行機まで行ったのである。ボンバルディア74席号は、地上から乗り込むときに、パイロットが見えるのだが、大抵は西洋人だ。今日もそうであった。問題になって怖いといいながらも、パイロットも客室乗務員も毎回乗っていることを考えれば、この人たち大変だなあと思わざる得なかった。例えば、同じANAでもボンバルディア機はA-NETが運行しているので、A-NETで採用された客室乗務員が乗っているので、彼女達は、ボンバルディア機にしか乗れないのである。 そんなことを思ったふりをしながらも、やっぱり機内では惰眠なのであるが、それでも、瀬戸大橋を見、先日行った高松沖合いの女木島(鬼が島)を上空から確認することを忘れなかった。 そうして、福岡に着く直前に、福江に乗り継ぎのお客様、降り口にいる地上係員にお知らせ下さいという少し恥ずかしいアナウンスが入った。どうやら到着が少し遅れ、乗り継ぎがぎりぎりらしい(チェックインは15分前まで、乗り継ぎは一部除き20分前までである)。 そのまま、地上係員にビップにも誘導され、乗り継ぎ搭乗手続き前で待機となった。漏れそうな尿意を我慢しながら、電光掲示板を見たのだが、何故か表示されていない。 そして、出発時刻3分前にアナウンスが入り、強風の為欠航となったことが決定したのであった。 便の変更、次便、または払い戻しキャンセルいずれかを選んでもらうよう指示があり、X線検査の横を通り、カウンターに向かう。 とりあえず、当初の予定では、9時に福岡に着き、10時50分五島列島行に乗る予定だったので、その間に、福岡市内でアジア美術館というところだけ、顔を出そうと思っていたので、とりあえずではあるが、空港地下にある地下鉄乗り場にに乗った。地下鉄1日券が600円で、要は3回乗れば元がとれるという奴で、たいていの都市でこの3回以上乗ればオトクという法則を採用している。私は迷いつくし、暫く自動販売機で立ち尽くす1人、立ち尽くした。嵐が吹き荒れた。250円で切符を買い、地下鉄に乗ったのだが、またもや早起きの影響からか眠ってしまい、降りるべき中州川端駅を乗り過ごしてしまったのであった。 ふと、アジア美術館を後にして、福岡在住のケリーサンをたたき起こして、満漢全席酒池肉林ご馳走してもらおうかと思ったが、そうだ、門司港に行ってみようという気になった。情報はないので、とりあえず、博多駅に行くことにしたが、ここで、地下鉄に乗れば、3回乗って損するじゃないか、先ほどの決断は何だと冷静に思ったのであった。そういう意味のないもたもやの中で、2,3駅程度なので、ブラブラ歩いて行くことにした。さすがに、多少、風はある。桜も咲いており、公園やお寺では花見をしている姿が見受けられ、風と酒に格闘している人々が見受けられた。 原さんから携帯電話に電話があった。愛人ではない。福岡空港カウンター窓口で対応してくれた方である。今日、大阪にお戻りになるということをおっしゃってたと思うのですが、航空券をご自宅に郵送しますといいましたが、帰りに大阪のカウンターで返してもらえるようにしましょうかという連絡であった。では、そうしますといい、何時の便で帰られますかと言われたのだが、まだ決めていませんすみませんと返答しておいた。 博多駅に着いた。仕事で、2,3回、遊びで数回、新幹線で博多に来たことはあるが、多分、10年ぶりぐらいではないかと思う。博多駅に入っている百貨店が本日で閉店ということで、大きなうねりとなって人が溢れていた。とりあえず、時刻表をめくってみたのだが、門司港まで90分ということが判明した。夕刻の飛行機を鑑みたところ、滞在時間が1時間ないことが判明。何かどっちつかずの、どうしていいのか分からない人生そのままやな、と思い、とりあえず、皿うどんを食べた。ウエイトレスは中国人で、最後まで、私の前にあるコップは前の客のコップであることに気がつかなかった。 こうやって、しこしこ動いているが、まるで阿片中毒のような反人生的ネガティブ満足であった。阿片は欲望の器を狭くする。自己実現の欲求や他人に認められたい欲求や、何々したい、やり遂げたい、体験経験したい、そして、おいしいものが食べたい飲みたいという欲求の器を極限に小さくしてしまう。すると、ただただ現状に甘んじる、それが快感であり、それだけで、大いに満足してしまうのである。 何かそんな感じじゃないのか、と思いつつ、皿饂飩を終了し、空港に向かった。1本前の飛行機で帰ることにした。トラベルイズトラブルである。 博多駅から、2,3駅で空港に到着するが、考えれば、地下鉄は、少し高い。せめて230円にしてほしいものである。その1本前の飛行機の空席が2席しかないことが判明し、空席待ちの人が5人いることが判明した。これを逃すと、3時間待ちである。戦々恐々と薄氷を踏む思いで、15分待っていたのだが、その間に緊張からかトイレに2回行き、ついでに、ビールでも飲みたくなったのだが、ぐっとここは堪えたのであった。金の北米、女の南米、耐えてアフリカ、歴史のアジア、なによりましなヨーロッパ、なにもないオセアニア、豊かな青春みじめな老後、そんなかつて、バンコクの楽宮ホテルの壁に落書きされていたフレーズを意味なく思い出した。 空港に現れない人もいたのか、出発10分前に、全員が乗れることが判明、またもやビップ待遇で、地上職員に誘導されて、超特急で、飛行機に乗り込んだのであった。 それにしても、伊丹空港、福岡空港には、新しいスーツを着た新入写真男女があちこちに団体でいる。景気がよくなったから、集団入社式で東京にでも行くのか。旅行でも行くのか。あの紺色の女性のリクルートスーツ、好きになれないのである。個人的感想である。 今、こうやって日記を書いていると、また福岡空港の原さん(原節子ではない)から電話があり、無事航空券受け取ったか確認があった。福岡空港の人々は、大きな空港なのに、いい人たちである。 おまけ)博多駅の近くに窓なしローソン発見、ヤバイもの売っているのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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