タバコの煙がライトに吸い込まれている。
『タバコの煙が綺麗だ!』と私は叫ぶ。
でもタバコの煙を作っている裏舞台を設定しているのは、何を隠そう、忙しい私だ。
落ち着いて、紙とサインペンを出す。出すといっても取り出すのは苦難の道である。神聖な行為だなあ。紙に神々しく書き込む行為。描くということは、自分で作り出していくことだ。この素晴らしいビーチを見よ。
知っているんだ。今日、6時きっかりにここに戻ってきたことを。そして、45分を自己インタビュー録音という汗と涙の労働の日々開始。汗だけでなく、鼻水まで・・・
疲れることをしなければ芸術じゃない。無駄なことをしなければ作業じゃない。立派な理由もあれば、そうじゃない理由もある。
漁師は、海の底深くに魚がいっぱいいるのを指をくわえて大人しく見ているだけだ。人生のようだ。
人は、港を探してさまよう小船のようだ。
音楽の速度に合わせて書いている。困る質問は、ここどこだっけだが、一番困る質問は、今何時?
安っぽいキスは、手抜きのキスより、よっぽどいいよね。