そこは、イースター島であった。日南海岸が、やがていつの日か、そのうちチリのイースター島にぶち当たると思われるのであった。
ちょっと、一応、なんとなくハルジ氏にもう少し、真面目でシリアスな話題を書いてくれと懇願されながらも、結構、そりゃそうだよな、と自分で呆れながらも、シリーズを完結させようとしているのである。
それにしても、ここ2、3年感じるようになたことは、1日1日死に向かって近づいていっているという実感である。
まだ、私の人生は私の予定では40年以上あるのだが、折り返し地点にやってきているという実感を持ってしまうのである。
例えば、旅。私は、10代20代とインドや東南アジアを巡り、30代には主にヨーロッパ、アメリカに行ってみたりしたのだが、例えば、北極圏の極地に行ったときでさえ、寒くて外に出ず1週間でオーロラを見に行くことがなかった。
バルセロナにいったときも、サグラダファミリア、見に行こうかどうしようか迷ったぐらいであった。バンコクにいたっては、トータル半年ぐらい居た計算になるかおしれないが、王宮ワットプラケオなんか1度、そして水上マーケットにいたってはまだ行ったことがない。
しかし、今は強がっていても、感覚が違ってきたのである。その時何故、そういう感覚になったかというと、またオーロラ見にいけばいいや、またサグラダファミリアなんか見に行けばいいや、今度行った時に水上マーケット行けばいいやという感覚が衰退してきているのである。
この正月に、エルサルバドルやホンジュラスに行った。同時期に行ったメキシコやグアテマラなら、もしかしたらまた行くかもなあという感覚は微かに残りつつも、特に見所もないエルサルバドルの首都、サンサルバドルを意味もなく散歩しているとき、ああ、もう多分、一生、この国には来ないのだろうなあ、とついつい思ってしまったのである。
(癒しの丘らしいが、癒しを他人から強制されていらつくほどのものはない)
(まるで、インドの古代天文台ジャンタルマンタルみたいである。)
(120メートルでは地平線が曲がっては見えないよ、海のトリトン、私のカラオケ18番となりつつある曲))
アジアではいざ知らず、昨年の正月にはベルギーのブルージュに行ったのだが、そこはえらく観光地であるにも関わらず、もう今後、ここに来ることはないのだろうなあ、と思ってしまったのである。逆に、なぜか、オランダのアムステルダムからそのブルージュに向かうときにアントワープに寄ったのだが、ああ、またアントワープに来たんだなあ、また来るとは思わなかったなあ、と不思議な感覚にもとらわれたのである。
当時、アントワープには別にフランダースの犬に憧れていた訳ではないが、とても行きたかった街であり、宿投して十二分に歩き回り、そして、もしかしたらもうここを再訪することはないのかも知れないという予感を持ったものであった。その予感が外れたことが、一昨年、結構、嬉しかった。
(こういう当て字がムカつきの原因)
まだ私は、どこへだって行ける。そんな気がした。昨年、フィリピンに18年ぶりぐらいに行ったが、不思議と、絶対またいつか行くと核心していたので、すごくしっくりきた覚えがある。18年ごときでは、違和感がなかったのであった。それはそれで少し不思議であり、確信であった。
でも、18年は長かった。18年の間に人生が倍になった。
ほんま、なんじゃーもんじゃーゆうて、人をバカにしませんでしたか?私はしました。
そんな訳で、昨年末ぎりぎりまで、ちょっと中米に行くべきか、一応アルゼンチンか何となくチリに行くべきか悩んでいた。(その数日前まではブラジルに行くつもりがビザが必要と発覚しいとも簡単に断念したのであった)そんなわけで、イースター島での生き方ではなく、行き方まで調べていた私であったが、まあ、簡単に言うと、ランチリ空港でビュンである。ビュンといっても3800キロである。日本の端から端でも3000キロ程度というのにである。
んでもって、多分、もう、行くことはないよ、サンメッセ日南。
復刻ってなんやねん。
んでもって、こんなマニアックなことしている中年男、気持ち悪いよ、私が女なら付き合いたくないし、触れたくないな。わざとやってる確信犯的なところが、まあ、自分で自分を許しながらも、あと1年もしたら飽きてくると自分でも分かっているのが味噌である。味噌は多分白味噌である。
しかし、見晴らしのいいただの崖っぷちをよくもここまで開発したものである。それも、写真に写っている通り、カップル、団体客、家族連れ、一族郎党、一人者(は、ドウ見ても私だけであった、結構、恥ずかしくなってきた)をおびき寄せているものである。まあまあ、あっぱれかと思った。しかし、その誰もが、次に行きますかといわれると、シーンである。
ここはれっきとした珍プレイスかと思われるのに、結構、笑える程の集客力を図っているところが、なかなかスゴイのである。
でも、もう多分、2度とイカナイだろう。そんな気がした。1度でおなか一杯になるからだ、はなくそほじほじ。
しかし、宮崎をブイブイ走ったが、1日では分からないけど、道路結構しっかりしてたんだけどなあ。もう必要ない気がしたんだけど、知事。
2008年宮崎旅行
高鍋大師
新富町・芝桜、都城・人形浄瑠璃資料館
都城・陰陽石
日南市・鵜居神宮
サンメッセ日南
宮崎市・埴輪公園