バーミンガムに紙袋一枚に、ジャケット姿で登場した、頼まれていた荷物が全部まだフランクフルトにあるままに登場した役立たずのアニキであったが、そもそも、イギリスに来るという名目は、妹旦那の父が先日心臓発作でお亡くなりになったということで、私も、挨拶ぐらいはと勝手に思っただけであり、実に身勝手な意見であった。
バーミンガムから少し離れたラグビーというラグビー発祥の町近くのハムレットという呼び名のカントリーサイドに住んでいるということであった。
ここで、イギリスのカントリー歴史というか、ハムレットを少し調べつつ、まとめながら(まとまらないけど)話を進行させておこう、私の記憶のために。私のお勉強のために。私には関係のない栄光のために。
今日見るようなイギリスの田園風景は、16世紀から18世紀にかけて、ジェントルマンによるエンクロージャー(つまり囲い込み運動)によって形づくられたものだ。このことは、高校の教科書でも習ったことがある。つまり、中世には、農民たちが森を開拓し、定住して農業を営んでいたが、ジェントルマンたちが囲い込み、農民たちを、土地を所有しない労働者に追い立てていった。「持てる者」と「持たざる者」の階級に分かれていったという歴史がある。一旦、古い住宅のほとんどが取り払われ、ジェントルマンによって再配置されていった。(新興ジェントルマンは産業革命時に多く生み出されたが、まあ、貴族ってことだろうか)
コテージというのは、地主階級であるジェントルマンの所有物で、ジェントルマンの農場で雇用される農民に貸し与えられた住宅だ。そのコテージが集合してヴィレッジを形成していった。そこはそっくりジェントルマンの所有であり、ジェントルマンの負担で、ヴィレッジには教会(イギリス国教会派)や小学校も設置された。
ヴィレッジの日本語訳は、ふつう、「村」だが、日本の村では地主も、小作農も同じ集落に住んでいたし、村人は、必ずしも村にあるお寺の信徒である必要はなかった。
しかし、イギリスのヴィレッジに住んでいたのは農業労働者のみで、地主階級であるジェントルマンの住まい、つまりハウスは、ヴィレッジから離れていた。(ハウスから離れたところにヴィレッジを作った)
同じコテージの集合体でも、規模が小さければハムレット(小村)と呼ばれる。両者を区分する明確な戸数は決まっていないらしいが、教会があるかないかがおおよその目安になる。(妹も、ビレッジがあるのは、概ね教会があるかどうかだと言っていた)
妹夫婦は、母親の住んでいる館の横の、農作物物置小屋を改造したところに、住んでおり、コーチハウスという。恐らくではあるが、私の勝手な憶測によると、この住んでいる家は、ファームハウスであろう。一番古い手建物部分が1600年代である。
とにかく、2年前に購入したという家の庭を歩いてみる。
妹の旦那の家。お父さんの形見は、白い革張りシートのベンツのEクラスだが、壊れている。
玄関から新聞受けまで
母屋、1600年代の建物を基礎に増築されたもの
母が一人で住んでます。
母屋を前からみたところ
300メートル歩いてもまだ敷地内です。
池をkoえてもまだ敷地内です。
何かの石像で終点。
朝は隣地の羊と、鳥のさえずりがケタタマシク、悪人正機の私でさえ、心穏やかになるという不思議。
ボートに乗って島にも行けます。
義弟宅玄関のひとつ。
今日は水が出てません。
橋を渡って島にも行けます。
島からしか見えない隠された滝。
島の中。
木に囲まれた迷路をゆく。まるで、ジャックニコルスンの恐怖映画「シャイニング」の狂った父が子供を追いかけるシーンのようだ。
木の迷路の中心に小さなパティオ。
水鳥が限りなく飛んでいる。
母屋の方の門。
少し前面道路に出ると、家の前は桜。
母屋の前のテラス。
母屋の前の幾何学池。
石像が並ぶ。
温室。野菜を作っています。
庭に植え替える苗を育てるところ。
真正面から母屋。
ガです。マです。二人合わせてガマです。
馬小屋。ただし馬は勝ってませんが、10馬以上飼えます。
馬を走らせるところです。ロデオもできます。
テニスコートもあります、が、だれも、テニスはしません。
テニスコートの横に、車が走ることのできる道があります。多分、苗や肥料を運んでくる道です。
またもや温室です。温室が2、3あります。多すぎて数え切れません。ちなみに、土日なので、ガーデナーの人は休みです。
はっきりいって一番驚いたのがこれです。ヘリポートです。
農機具や農機を収納する倉庫です。
またもや、馬小屋です。
幾何学的庭園です。奥の建物の一部が、義弟の仕事場です。
庭のタイルの色違いで人間チェスができます。できるだけです。
プールハウスです。中は温水プールとサウナとバーカウンターとプールバーです。
泳いでいるうちに夜となりました。
義弟家側の門の前にも桜です。
7億円に彼女はついていません。彼女は、私の妹の旦那の姉の子供です。13歳ですが、大学生ぐらいに見えます。はるばる謎の東洋人エグゼクテイブが来たからということで、母親に連れられて食事会に参加してくれました。
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