中央線国分駅に降り立った私は、すかさず、西武国分線に乗り換え、たった2駅である。駅を降り立ち、左に曲がると、電信柱に突き出し広告が出ている程メジャーというか、小平市挙げて気合と予算をぶち込んでいるフレアイなのであった。
歩き続けること、10分弱。大賑わいというか、またここでも、大人が、ガキを連れてやってきているのである。ガイコクジンも来ているというのは、嘘である。通りがかりの西洋人であり、おそらく、その向こうの緑の森に行くのであろう。緑の森は、何を隠そう津田塾大学である。
いくらタダだからと言って、いくら自分が行きたいからと言ってガキを出汁にして、見学に来るとは姑息な奴らよ。俺みたいに、素直な俺を出して、一人堂々孤高の人になってみなよ。
まずは、たっぷり、江戸と下水についての歴史的勉強をさせられるのである。ペラペラな人よ。
川柳までやらされるぐらいなのである。
そういやよ、きみつくるひと、ぼくたべるひと、ていうコマーシャルが、女性団体から猛烈抗議を受け、放映中止になりましたな。
絵に描いた人間に、ツルハシ掛けているだけじゃね?
蟻地獄にはまって行くような人間模様に驚愕しました。
さりげなく、こだいら、さりげなく急所見えない仕組みになってます。
それにしても、「ふれあい」+「役所」=うんさんくさい。ですね。
熱心に勉強するのは、私ぐらいで、子供もさすがに、あまり興味がないというか、最初だけ、わあといって、5秒で去っていくのココロであった。
閉めても閉めても止まらない。
どうせなら、入ってくる人にかけて欲しいものだ。
ところで、受付嬢が一人だけおり、密かに来場者数を数えているようで、カチャっとボタンを押して数えた形跡を残した20代前半の育ちのよさそうな女性だったが、なんとなく、つまらなそうだった。つまらないというより、多分、暇なんだろう。
さて遂に地下4階ぐらい最下階に辿り着いてしまったのである。
防臭扉?・・・順調に悪い予感がする。
うぐっ、と思ったが、まだ夏じゃない、きっと夏じゃない・・・
うぐっ、と思ったが、まだ夏じゃない、きっと夏じゃないから臭くない・・・
ようこそじゃねーよ・・・
ゲー、グエー、と死にかけの蛙が鳴くような家族愛たっぷりの家族が嗚咽していたのは、体験コーナーの奥であった。
オエー、クサー、しんだ!臭さが見えているというか、悪いガスが出ているんじゃねえか~、グボッ、死んだ。