701)友、遠方より来たる(県内1周鉄道の旅 4)
花粉症歴10ウン年目にして、ようやく空気清浄機を購入しました。家電量販店やネットにピンからキリまである中、手ごろな価格の物を選んだのですが、交換フィルターの値段が今回の購入額の6割に相当することに驚きました。プリンタのインクのように消耗品で元をとるのでしょうか? 県内鉄道彷徨の続きです。盛からは三陸鉄道南リアス線に乗り換え、三陸海岸に沿って釜石へ向かいます。 三陸鉄道は国鉄時代に計画された三陸縦貫線を実現するため、国鉄が部分開業した区間を引き継ぎ未完成区間を建設して1984(昭和59)年に開業した鉄道です。北リアス線(久慈~宮古間)と南リアス線(釜石~盛間)の2路線を経営し、JR線とあわせて沿線念願の三陸縦貫線を形成しています。 日本で初めての第3セクター鉄道であり好調な滑り出しとなりましたが、4半世紀経った最近は経営状態が非常に厳しいようです。(盛駅で発車を待つ、三鉄の列車) JR盛駅の改札を抜けて隣りの三陸鉄道盛駅へ入ると、1つしかない窓口に4~5人並んでいました。三陸鉄道に乗るには別運賃なのですが、ホリデーパスの私は1,060円なのに対し、青春18きっぷ利用の旧友は530円と半額でした。しかも乗り降り自由です。(左=定価の切符、右=青春…利用者の切符 何か腑に落ちないなぁ) 1両の列車に我々のような旅行客ばかりを乗せ、釜石行は盛を後にしました。車内はリクライニングシートなので、ちょっと上等な気分になります。 盛から3駅先に「恋し浜」という駅があります。「浜」と付きながら高台にある駅で、集落との間に階段が続いており、老婆がひとりゆっくりと降りていきました。 元々は集落の名である「小石浜」という駅名でしたが、昨年7月に地元のホタテブランドに因み、「恋し浜」と改称しました。待合室にはホタテの貝殻を絵馬にして吊り下げているそうです。果たしてアベックのデートスポットとなるでしょうか?(こじゃれた「恋し浜」駅名板 -大船渡市小石浜-) ところで今乗っている区間は南リアス線を名乗っていますが、トンネルが多い路線なので海が見える区間はそう多くありません。観光路線なので、海がはっきり見える場所では徐行運転をしてくれましたが、特に案内放送があるわけでもないので気づかない人も多かったようです。今日は曇天ですから尚更です。(南リアス線から見る三陸の海 -唐丹~吉浜間-) 1時間あまりの三鉄の風景が終わり、列車は釜石駅に到着。再びJRの客となります。降りた客の半分以上は同じように乗り換えました。 1年前のメニュー・・・お休みでした 2年前のメニュー・・・「236)岩手三十五景 盛岡の桜(石割桜)」にほんブログ村