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テーマ:ニュース(99476)
カテゴリ:災害
19日のテレビ番組で地震関係の予知や免振技術を特集した番組をしていた。
日本の免振技術の高さに驚かされたが、一番びっくりしたのは「地震予知100%」という北海道大学の研究だ。それも早い段階でわかるという優れもの。数分、数十秒というレベルではない。この研究に国はもっと予算をつぎ込むべきだろう。江戸時代にも磁気を利用した素晴らしい予知機があったことは知られている。 ----------------------------------------------------------- ■「十勝沖」前に40日観測 ■北大研究者、予知に期待 9月に最大震度5弱を記録した十勝沖を震源とする地震(マグニチュード7・1)が発生する2カ月近く前から、FM放送などに使われるVHF帯(超短波)の電波に伝播(でんぱ)異常が見られていたことが、北大の研究者の観測で分かった。北大では道内にFM波の観測網を設け、地震の前に起こる伝播異常から地震を予知する研究を進めている。住宅の破損などの被害が出ることがある震度5クラスの地震でも「前兆」と見られるデータが得られ、予知への利用の可能性が高まりそうだ。 観測をしているのは北大の地震火山研究観測センターの森谷武男博士らのグループ。森谷さんは長年、北大で地震研究に携わり、2年前に定年退職した後は同センターの研究支援推進員として地震予知に取り組んでいる。 大きめの地震が発生する前になると、ふだんは聞こえないFM局の放送が山を越えた遠くの地域でも聞こえるようになる。経験的に知られるようになったこうした現象をもとに、科学的に地震を予知できないかと、森谷さんは02年ごろから研究を始めた。 3年前から北大として観測網を設けて本格的に取り組むようになり、電波をとらえる観測点は今では10カ所になった。道内のほぼ全域と東北や関東の一部地域のFM放送局の伝播異常を監視できるという。伝播異常の継続時間が長いほど震度が大きいことも統計的に分かってきた。 9月11日の十勝沖の地震にかかわるとみられる伝播異常は、札幌市南区にある砥山観測点で7月17日から観測されるようになった。日高支庁新ひだか町に設けた三石発信点から出された64メガヘルツの電波をはじめ道内の広尾や浦河、東北地方の八戸、仙台などの放送局から出されているFM波の強度が顕著に高まる伝播異常が現れたという。 9月1日を最後に見られなくなるまで異常があった日は40日に上った。地震が起こった後は伝播異常が現れない状態が2週間以上続いている。 伝播異常を約150例観測してきたという森谷さんは、それまでの分析や経験から「襟裳岬の南のほうの海洋でM6~M7クラス、札幌でも震度2くらいになる地震が起きそうだ」と予想し、仲間らに電子メールで伝えていた。結果は、「地震が少し東側で起きた以外は、ほぼ予想していたとおりだった」と自信を深めている。 03年9月の十勝沖地震、04年12月の留萌支庁南部地震など、地震の前兆の可能性がある伝播異常のデータも増えてきた。観測網が整ってから、北海道の内陸や近海で発生した震度3以上のほぼすべての地震で発生前に伝播異常を観測している。「いつどこで」とはっきり予測はできないが「震度6くらいの地震が起こるリスクが強まっている」といった予報はできる段階にきているという。 とはいえ、電波で地震予知ができると考えている科学者はまだまだ少ない。地震の発生前に起こっている細かな破壊現象が伝播異常とかかわっていると森谷さんはみているが、その原理も仮説の域を出ていない。「研究の実績を積み重ねていけば、やってみようとする研究者も増え、予知への道がきっと開ける」と話す。 (参考=10月03日朝日新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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