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カテゴリ:環境
昨日はコジローがコメンテーターを務めるAMラジオ番組の収録だった。リスナーから寄せられる環境関連の質問に回答する「和歌山環境ジャーナル」という和歌山放送の番組で毎週日曜日の朝にオンエアしているのだが、日曜日が毎回これでつぶれてはたまらないので、質問が溜まった段階で何本かまとめて録音している。 スタートして丸9年になる長寿番組だから、これまでに500回近くしゃべった勘定になるのだが、密室のスタジオから見えないリスナーに語りかける緊張感は変わらない。また、事前に適当な質問を選び、15分枠に収まるよう大まかなシナリオを作っていくのだがこれも結構手間のかかる仕事だ。というわけで、収録前はブログを更新する余裕もなくなる。でもって、収録が無事終わった瞬間は中間試験が終わった中学生の気分だ。(^_^)v というわけで、「余裕の今日」はヒマネタではなく、多少はまともな話題を取り上げようと思う。なおこの番組、今年初めに放送した分に限って、スポンサーである雑賀技術研究所のサイトで聞くことができる。もっとタイムリーにアップすればいいのだがワタクシの責任、とてもその時間が無くて…(^_^;) ともあれ、早口にだみ声でお聴き苦しいかもですが、お時間があればいちどご訪問を → わかやま環境ジャーナル さて、そこで今日の話題だが、いまエコポイントとかいって政府の肝いりでしきりに販売促進しているグリーン家電のうち、テレビの年間消費電力量と年間電気代のデータ「も」真っ赤なウソだったというお粗末。ここで、「も」と書いたのは、4年前には省エネをうたう冷蔵庫の消費電力量などのデータが、実態の3~4倍というとんでもないサバ読みと判明したことがあったからだ。(参照:足温ネット、環境市民、しんぶん赤旗) テレビでも冷蔵庫でも、このように実測と大差が出るのは、経済産業大臣が制定するJIS(日本工業規格)が定める消費電力などの測定方法が、とんでもなく浮世離れしているからだ。今回のテレビでは白・黒などの静止画面、サラウンドや3Dなど付加機能はOFF、アンテナの電源は切る…等々の条件で計るよう定めている。ん~、いったいどこの誰が真っ白な動かない画面を毎日4時間半も見るというのか… かつての冷蔵庫でも壁から30cm離して設置とか、霜取り機能は使わないとか、通常あり得ない使用方法で消費電力を計っていた。まあ、省エネっぽく化粧できるよう国を挙げて消費者を騙していたといえなくもない。 今回のテレビの消費電力サバ読みは「しんぶん赤旗」が暴露。同紙が通常の使用方法で実測してみたところ、年間消費電力量はメーカーなどが表示する値の約2倍に達したという。冷蔵庫の時は「3倍4倍あたりまえ~♪」の世界だったから、それに比べればマシとはいえるが、実際によくある買い換えのケースとして25型のブラウン管テレビを37V型の液晶テレビに買い換えた場合、年間消費電力は2.4倍に激増、画面の面積100平方センチあたりで比較してすら約1割の消費電力増というから、どこをどう見たってエコなんかじゃないという結果なのだ。 冷蔵庫の時は「3倍4倍あたりまえ~♪」ですら買い換えで必ずしも大型化はしないので、多かれ少なかれ省エネにはなっていた。それと比べても今回のテレビはひどすぎる。今回のエコポイント制度にはもともと、大型ほど高いエコポイントをつけることで家庭のテレビを大型製品に誘導する問題があり(家電量販にはありがたいだろうが)、その出発の時点から環境NGOなどに厳しく批判されていた。加えて今回のサバ読みだ。こんなウソで塗り固めたエコに3000億円の国費を投入など愚の骨頂以外の何ものでもない。直ちにやめるべきではないのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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