第一報を送らねば…と朝４時前に起床。丑三つ時の静まりかえったロビーに備え付けの例のＰＣに、半時間かけて一太郎ビューワーをダウンロードして使ってみたが不調。このＰＣ元々レスポンスが遅かった、恐らくＣＰＵの能力が不足しているのだろう。この方法はあきらめて、いろいろ試してみた結果、ユニコードテキストで保存すれば日本語もこのＰＣにコピー＆ペーストできることを発見し、その手段で何とか６時過ぎにブログを更新した次第だ。
それから仮眠する間もなく８時にホテルを出発。いよいよＣＯＰ１５見参だ。会場のベラセンターまでバスで１時間半かけて行ったが、警備の関係で会場から地下鉄（といっても空中を走っている）で二駅手前に降ろされ、そこから半時間ほどかけてゾロゾロ歩いてゆくことになる。といえばくたびれそうだが、地下鉄の線路沿いの道は車道、自転車道、歩道が明瞭に区別されていて自転車への配慮を感じるだけでなく、歩道は舗装されていない草の道だから非常に快適だ。
会場に到着してからは１時間ほどかけてＩＤカードを発行してもらう。事前に登録してある名前をパスポートで照合し本人確認をした上、その場で顔写真を撮ってカードに刷り込んでできあがり。このＩＤカード所持者にはコペンハーゲンと隣接するスウェーデン南部のすべての公共交通機関のフリーパスが支給され、無料で会場と宿舎の往復ができるよう配慮されている。
かくして会場に入ったからには肝心の交渉の中身のレポート、…といきたいところなのだが、それがサッパリわからない。(^_^;) ベラセンターはめったやたらに広く、そこに世界中から万というオーダーの人々がどっと押し寄せて、公式の会議だけでなく、ＮＧＯや各国政府があちこちでひっきりなしに様々なテーマでサイドイベントを開いているし、またブースでパフォーマンスをやったり、映像の中継をしたり、パソコンを打ったり、討論したり密談したり、飲んだり食ったり… と、まあ、喧噪のるつぼのような状態で、実際のところ、その渦中にいる者には何がどう動いているのかサッパリわからないのだ。
コジローも「気候変動への米国のイニシアティブ」とか「気候変動の抑制に関する中央アフリカの立場」なんてセッションに顔を出してはみたが、たぶん、日本でマスメディアのニュースやインターネットを丹念に追いかける方が、遙かに詳しく全体の事情がつかめるだろう。…というわけで、とりあえずは写真ニュースだ。
ベラセンター入り口に設けられたモニュメント。１トンのＣＯ２を表現し、削減への行動を呼びかけている。
おなじみ世界のＮＧＯが投票でその日最も後ろ向きの発言をした国を選ぶ「今日の化石賞」の表彰台。今回から優れた発言に「宝石賞」が贈られることになり、最初にツバルが受賞した。
以上２枚とも会場のスナップ、とにかく人、人、人だ
インターネットコーナーが随所に設けられており、この場所だけで２００台以上のＰＣが置かれていて誰でも自由に使える。…が、日本語ソフトは一台も入っていない。
メイン会場の様子。休憩中だったので撮影できた。
サイドイベントの掲示をみる人たち。同時進行で数え切れないほどのイベントが進行しているため、こうした掲示や告知のビラを見て慎重に選ぶ。
雲を突くよう巨大なシロクマがいた。手に持っている数字３５０は、ＣＯ２濃度を３５０ppm以下に抑えてほしいという訴えだ。
さて、明日は地球温暖化阻止の世界統一行動日。もちろんコペンハーゲンでも大規模なデモンストレーションが繰り広げられる予定だ。これも渦中の人間には全体像はつかめない可能性が高いが、現場の空気だけでも伝えられたらと思う。では明日。
