617581 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

コジネンコ

コジネンコ

フリーページ

カレンダー

お気に入りブログ

鬼飛山のイワカガミ… kiki2406さん

「特別支援」と教育… shchan_3さん

ぼたんの花 ぼたんの花さん
福山医療生協九条の会 や~っぴょんさん
ゆうこと5にゃんの… ゆうこ8838さん
2009年12月14日
XML
カテゴリ:環境

 本日13日はCOP15関係のイベントはすべて一服、ベラセンターも休業状態になるとあって、当初から計画にいれていたエコビレッジの見学に行った。

CIMG1442.JPG

  ムンクスエコビレッジの配置図 

 朝8時、貸し切りバスでホテルを出発して10時前にコペンハーゲン郊外のムンクス・エコビレッジに到着。2000年に完成した時からこのエコビレッジに住み、企画段階から現在に至るまでの事情に詳しいイエーテさん(女性)からレクチャーを受ける。イエーテさんは環境NGOの活動家でもあり、デンマークの環境政策やNGOの活動、有機農業の動向にも詳しい。

CIMG1470.JPG 

  イエーテさん

 同エコビレッジは20戸ずつ五つのブロックで構成されており全部で100戸、250人の人々が暮らしている。デンマーク国内に同様のエコビレッジは十数カ所、エコビレッジの考え方を取り入れた共同体は百カ所ほどあるが、そのなかで最大の規模だそうだ。同ビレッジの五つのブロックは、デンマークで典型的な古農家を利用した共同利用施設(日用品の売店やカフェなど)を取り巻くように配置され、それぞれ若年者向け、高齢者向け、ファミリー向けなどの大まかなキャラクターに基づいて入居者が選抜されて暮らしている。

 家屋は個人所有の一戸建て型もあれば、共同所有やレンタルの集合住宅型もある。自給用の農産物を作る家庭菜園があり、牛や羊を放牧する30エーカー(約12ヘクタール)の広大な草地も所有している。理念は「なるべく環境に負荷をかけない暮らし」を実現することで、それぞれのブロックレベルからの完全な住民自治により、この100戸の共同体が運営されている。

 このビレッジで導入されているエコシステムは、わらや木材チップ利用のバイオマス集中暖房、雨水利用、人糞利用(独特の便器を利用して大便と尿を分別している)の堆肥作り、カーシェアリング、ゴミの分別、ビレッジ内の不要品を交換するリユースシステム、ソーラー発電、太陽熱温水、屋根と床下に水産廃棄物であるムール貝の殻を敷き詰める断熱、風車による家庭菜園への地下水給水システムなどだ。

 感心したのは、最先端のハイテク導入にも目を配りながら、昔ながらの知恵やローテクが見事に駆使されていることだ。全部を紹介する余裕はないので、コジローが気に入ったリユースシステムだけ紹介しようと思うが、ビレッジの共同施設の元馬小屋だった所には家具の、またゴミ集積所に近いバイオマス施設の裏部屋には衣類や家電製品など家具以外のリユースポイントがあって、住民が持ち込んだ不要品を、それを必要とする他の住民が持ち帰れるようになっている。家具や自転車は専門の方もいて修理が必要であれば対応もする。

 コジローが中を見せてもらったときは、まだ十分使用に耐えるクロスカントリー用のスキーが置いてあった。思わずイエーテさんにコジローでももらえるかと尋ねたら、「ビレッジ外の人に譲るには、リユース担当の運営委員会を開いて承認を得る必要があります」と、素敵な笑顔でにこやかに断られたのだった。(^_^;)

CIMG1448.JPG
 

  リユースポイントの一部、中央奥の床にクロスカントリースキーがある

CIMG1461.JPG

ムール貝を敷き詰めた屋根、積み重ねているだけで接着はしてはいない。

CIMG1468.JPG

 家庭菜園からエコビレッジの集合住宅を望む






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年12月14日 14時31分13秒
コメント(3) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.