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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2011年12月19日
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カテゴリ:環境

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の最高指導者、金正日(キム・ジョンイル)総書記が17日に死去したことを、今日19日になって朝鮮中央放送が伝えた。昂然と正面をにらみ据え、なんとも大時代な調子で「偉大な首領様」の動静を伝えていた、あのチマ・チョゴリの女性アナウンサーを見なくなったことから、これは何かあったのではとの憶測が盛んに飛んでいたが、その正体はこれだったわけだ。

 そうした健康不安もあればこそ、生前の金総書記は昨年9月に三男の正恩(ジョンウン)氏を後継者として指名した。だが、正恩氏は余りに若い、権力継承作業はまだ半ばにも達していないだろう。かくして半島情勢はますます混迷の度を深めるが、それが深刻な飢餓すら伝えられる彼の国の人々の暮らしに、さらなる災難となって降りかからないよう、祈りたいような気持ちだ。

 それはさておき、この一週間は東京や京都への出張が相次ぎ、目が回るような忙しさだった。おかげで日課の早朝ランニングもずっと中断。昨日の地球温暖化関係のある講座での講演でやっとその忙しさも一段落したので、またボチボチ書いていこうと思う。まずは古くならないうちに、COP17の話題。以下は、この会議が延長されるのに付き合って締切もギリギリまで待ってもらい、現地からの第一報を受けて「わかやま環境ネットワーク」の機関紙に大急ぎで書いたコラムです。


環境時々刻々

COP17合意の歴史的意義と日本

 11月28日から南アフリカのダーバンで開かれていた気候変動枠組条約第17回締約国会議いわゆるCOP17は、2週間の会期を1日延長したうえ、さらに徹夜の交渉を経て12月11日午前5時に満場一致の合意を得て幕を閉じた。

 この会議の使命は、まず京都議定書第1約束期間(2012年まで)が終わった後に空白期間を作らないこと、次いで2013年以降の包括的な制度的枠組づくりへのプロセスを確立することにあった。


 これについて同会議は、まず2013年から第2約束期間を開始することで空白なく京都議定書を延長することを決定。また2015年までに米中2大排出国はじめ全世界の締約国を含む包括的な法的枠組を作りあげ2020年にこれを発効させることで合意、そのための新たな作業部会を立ち上げることを決定した。

 第2約束期間の内容も次なる法的枠組の形式も決まってはいないし、各国の具体的な削減目標決定など前途にはなお難題が待ち構えるが、とにもかくにも従来の先進国対途上国の対立を越え、世界が参加する枠組づくりに踏み出したことは歴史的とも評すべき大きな成果だ。最終盤には空中分解の可能性も取りざたされるなか、「アフリカを京都議定書の墓場にはしない」と困難な交渉をリードした議長国南アフリカの粘りに敬意を表したい。

 一方、この会議中に世界気象機関が発表したレポートは、大気中の温室効果ガス濃度が過去最高を更新するなど最新の気象データを示し、地球上で取り返しのつかない激変が起こりうるレベルに急速に近づいていると警鐘を鳴らした。危機回避に残された時間は短い。人類の運命は、ダーバンの合意を素早く実行できるかどうかにかかっている。

 にもかかわらず、京都議定書母国の政府は財界の意向を受けて第2約束期間を拒否。実現可能な対案も示さず、懸命に合意の道を探る世界から完全に孤立した。この世界の孤児というか妨害者の道を歩む政府を変えなければならない。やれやれ・・・とも思うが、それは日本の環境市民運動にしかできない世界への貢献だ。倦まずたゆまず、発言し続けよう。

 

 コラムは以上ですが、やはり一本前のこのブログでコジローが予想したように、中国のサプライズ声明が会議の行方を変え、最後には米国も巻き込む形で歴史的な決定をみました。これは、科学の要請に及ばないとはいえ、コジローが期待していた以上の大きな成果です。・・・が、まあ、なんというか、最近、期待を裏切られることに慣れて、何事につけ、我が期待値が大きく下がっている傾向もあるような・・・(^^;) ではまた。

 

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最終更新日  2011年12月19日 16時30分24秒
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