テーマ:DVD映画鑑賞(13981)
カテゴリ:歌は世につれ
若い頃に見て、何故か印象に残っていた「グレンミラー物語」という映画のDVDを借りてきました。 グレンミラーは、1930年代のアメリカで活躍したジャズミュージシャン。 特に、編曲家・バンドリーダーとして、その才能を発揮し、 「グレンミラー・オーケストラ」という楽団を結成して、絶大なる人気を博しました。 その名曲の数々は、今でもスタンダードナンバーとして、世界の多くの人に愛されています。 映画「グレンミラー物語」(The Glenn Miller Story)は、 そうしたグレンミラーの半生を描いた伝記映画であり、 名曲誕生の様子を綴る、優れた音楽映画でもあります。 まずは、映画のあらすじです。 冒頭のシーンは、若き日のグレンミラーが質屋通いをしている場面から始まります。 グレンは、音楽づけの日々を送りながらも、貧しい生活を送る日々が続いていました。 グレンの恋人は、ヘレンという大学時代のクラスメート。 しかし、2年間音信不通だったため、彼女には、すでに婚約者がいました。 ところが、グレンは、彼女に突然電話をかけて、強引に彼女を誘い出します。 呆れ果てるヘレンではありましたが、次第にグレンに惹かれていきます。 このあたりの二人のやりとりは、 とても粋で、洒落ていて、良き時代のハリウッド映画らしさが出ています。 やがて、グレンとヘレンは結婚。 ヘレンは、時に、夢を諦めかけるグレンを励まし、支えながら グレン・ミラー楽団結成へと導いていきます。 この映画はまた、グレンとヘレンの愛情物語でありました。 やがて、グレンは、楽器の組み合わせと、緻密な編曲により、 独自の音楽スタイルを見つけ出し、 「ムーン・ライト・セレナーデ」を始めとする大ヒット曲を 次々と生み出していきました 「グレンミラーオーケストラ」はアメリカを代表するジャズミュージシャンとして、 その地位を確立させていったのです。 しかし、そうした中、 グレンは、突然、陸軍を志願し、 ヘレンと子どもたちに別れを告げ、兵役に身を投じていきます。 その後、軍の中でも楽団を結成し、 各地を慰問演奏に飛び回りました。 しかし、フランスへの慰問演奏に飛び立った時、 突如、グレンの消息が不明になります。 軍からの発表は戦死。 ヘレンのもとに訃報が届けられたのは、 クリスマスの直前のことでありました。 悲嘆にくれるヘレン。 そうした中、ラジオでグレンのクリスマス特別番組が放送されます。 ラジオから流れる曲。 グレンは、生前、クリスマスに向けて、 ヘレンに捧げるための曲を用意していたのでした。・・・・・ 1953年のアメリカ映画 監督・・・アンソニー・マン 主演・・・ジェームス・スチュアート、ジューン・アリスン 人の心のあたたかさが感じられる、古き良き時代のアメリカ映画の名作だと思います。 そして、全編を彩るグレンミラーの音楽の世界。 以下が、映画の中でも演奏されていた、「グレンミラーオーケストラ」の代表曲です。 題名は知らなくても、どれも、誰もが聞いたことがある名曲だと思いますね。 ムーンライト・セレナーデ Moonlight Serenade グレンミラー・オーケストラの代表曲で、この映画のテーマ曲でもあります。 真珠の首飾り String of Pearls グレンが、去年の分の誕生日プレゼントだと言って、 ヘレンに「真珠の首飾り」を贈ります。 それがのちに名曲誕生につながっていきました。 アメリカン・パトロール American Patrol 軍隊の日常シーンのバックに流れていました。 イン・ザ・ムード In The Mood 戦闘機が飛来してくる中、なおも、グレンが演奏を続けるシーンが印象的。 茶色の小瓶 Little Brown Jug グレンが生前ヘレンに捧げる曲として録音していた曲がラジオから流れます。 感動のラストシーン。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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