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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2017.10.13
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カテゴリ:みそひともじ

♪ 吾(あ)とピピと寅二つ刻ひそやかに眠れぬものが夜にささめく


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



 夜中の3時半。とうとう限界でトイレへ。起きるとそれ以降眠れなくなるのでしばらく我慢していたが、仕方なく起き上がろうとしたところへ、ピピが夜の逍遥から戻って来て入れてくれと鳴く。
 一緒に階段をとん、とん、とんと下りる。用を足していると、ピピがトイレまで餌をねだりに来る。夜中に一緒に居られる事は滅多にないので嬉しいらしく、体全体に響くほどに喉を鳴らしている。


昔の刻は12支を当てて4分割してあるんだね

 ピピに餌をやってベッドに戻るが、なかなか寝付かれない。
 その内、何故か胃が痛くなってきた。空腹に酒など飲んだ日なんかに痛くなる事はある。昨日も、一杯だけ夕食前に飲んだが、それがいけなかったのか。しばらく我慢していたが治まらず、下へ降りて水を飲む。胃に何かを入れると治まることは経験上分かっている。胃潰瘍か胃酸過多の時の対処方法だ。
 
 胃酸過多の傾向は以前からあるので、多分それだ。水を飲んだら嘘の様に解消した。胃痛が治ったのは良いが、もう寝れない。5時、カミさんも起きた。まだ暗い中、臨海部の工場内放送が聞こえて来る。1キロも離れていない距離で、凄くハッキリ聞こえる。24時間、休み無しで稼働しているのだろう。

 そうか、いよいよ西の風が吹き始めたのだ。今日・明日から急激に気温が下がると気象予報士が言っていたのを思い出した。ようやく本来の気候に追いついたということだろう。

 
北から冷たい空気が日本列島を覆うようになる

 あの夏のような暑さの後に急降下する気温に体が戸惑うこと必至だろう。通勤時には着るものに随分悩まされた事でしょう。朝と日中で季節が違うほどの変化は、一日に熱帯と亜熱帯を往復している様なものだった。


 やっぱり一度起きるともう寝られない。仕方がないので5時半には起きてしまった。しばらくするとピピが家の中で、この季節にオスがメスを呼ぶ、あの魂の底から絞り出すようなど太くちょっと悍ましい声で鳴きだした。12回ほど続けて、徐々にフェードアウトして、何事もなかったように静かになった。

♪ 生かされて息づく星に本能あらんなせる摂理を神とぞ呼ばふ

 家の中にメス猫がいるはずも無い。心がそうさせているのではなく、体が勝手にそういう声を出させているという感じ。悪霊に憑りつかれたダミアンのように・・。
 本能とは因果なものだ。



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最終更新日  2017.10.13 18:18:39
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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