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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2008年01月28日
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 泉幸男氏の「国際派時事コラム」という優れたメルマガになかなかしびれる話が載っていました。それは杉山弘道の「砂漠に水」というメールマガジンです。その最新号「あるトップセールスマンの孤独」が今回取り上げるお話しです。

(以下引用)

その男は41歳で、トップセールスマンでした。社長は、彼を溺愛しまくりました。数年後には、自分の跡を継いで社長になれと言ったほどです。

 その会社には100人を超える社員がいました。彼は、その会社の専務取締役&営業部長でした。営業部の部下は、約40名いました。その中に、いつもノルマが達成できない若い社員がいました。

社長は、その若い社員が嫌いで嫌いでなりません。ある日、朝礼で「数字を達成しない奴はクビだ!」と、営業部の全員に向かって9月のノルマを掲げました。それは、ほとんどの社員がクリアーできる数字でしたが、たった1人その若い社員にとっては厳しいノルマでした。

明らかにたった1人をおとしめようとした数字です。トップセールスマンの彼は、社長に詰め寄りました。彼の言うことだったらなんでも聞き入れる社長でも、今回の発言だけは一切、撤回しませんでした。

彼は「私の大切な部下です」と言いましたが、社長は、まったく聞く耳を持ちませんでした。

10月1日。トップセールスマンの彼は、社長室に呼ばれました。彼は「たった1人だけ9月の数字を達成できなかった者がいます。いかがいたしましょうか」と社長に報告しました。すると社長は、「まぁ、残念だけど公約なのでクビだな」と横顔で言いました。

「分かりました」と彼は白い封筒を社長の前に差し出しました。「ん、なんだ?」と怪訝そうに社長が言うと「辞表です」と彼。数字をクリアーできなかったたった1人とは彼でした。彼は、可愛い部下である若い社員に付きっ切りでした。そう、その若い社員の数字を絶対に達成させるために。

泣きそうな顔の社長は「ちょっと待ってくれよ」と言いましたが、ダンヒルのスーツを纏った彼は「お世話になりました」と言うと、社長室から背中で去りました。そして、二度と戻りませんでした。

(引用終わり)

このお話しは殆ど実話に近いもので、主人公はこのときの部下と会社を興して元気にやっているとのことです。

いつも思うのは人間には全体に譲れないことがあると言うことです。

今回の主人公はその絶対譲れないことが、部下を貶めるということでした。

普通、このようなことはあり得ません。それどころか、重大なミスを犯しても、不問にされることも少なくありません。

 それに引き替え、主人公の潔さと部下を守り抜くという決意には頭が下がります。

 それにしても、お粗末な社長です。権力を笠に着てというのはこのことを指しているともいます。今回の出来事は立派な「パワーハラスメント」として問題になる出来事だと思います。その程度の社長から逃れたことは結果的には良かった事ではないでしょうか。


「砂漠の水」


単行本化第1弾:「会社という砂漠がオアシスに変わる100滴 」








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Last updated  2008年01月28日 23時48分07秒
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