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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2008年02月13日
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 今月号の「致知」に気仙沼の牡蠣の養殖を営んでいて、「森は海の恋人」運動を続けている畠山重篤さんと水中写真家の中村征夫さんの対談が載っていました。これがめっぽう面白かったので、ご紹介いたします。
 
 色々な話が聞けます。まず、沖縄の珊瑚にがんとか伝染病とかが蔓延しているそうです。それは、30年以上昔の沖縄海洋博の影響がいまだに残っているためです。
  
 一方、気仙沼では「森は海の恋人」運動で30年来見なかったウナギが去年出てきたそうです。このウナギは指標生物といって、その生き物がいるかいないかでそこの川や海が良いか悪いかが分かるという生き物です。
  
 「森は海の恋人」運動を初めてから去年で19年目だったそうですが、やっと昔に戻りつつあると語っています。
  
 結局、畠山さんの理論である、海を良くするにはその流域の川や環境を良くすることが重要なことが図らずも実証された格好になりました。
  
 中村さんの経験によると、素晴らしい海とは透明度が高い海ではなく、食物連鎖がきちっと成り立っている海が良いそうです。例えば鳥海山の伏流水でうまい岩牡蠣が育っていることを例に挙げています。森のめぐみが伏流水を通じて海にミネラルを運んでいるというのです。
 
 中村さんは平成5年の北海道南西沖地震の時に北海道に滞在していました。その時は透明で海藻が全然なかったそうです。しかし、現在は、植林のおかげで昆布が繁茂していて、ウニやアワビもぞろぞろいると言います。
 
 
■衝撃的だった海藻によるCO2の固定化

 対談で最も衝撃的だったのは、海藻の光合成の力でCO2を固定化できるという畠山さんの指摘でした。
 
 北大の松永勝彦先生の試算では、北海道の面積にの2割の面積の海に昆布を繁殖させれば、日本の出しているCO2の半分は固定化できるそうです。
 
■地球温暖化防止は海に鉄分を加えることで解決できる

 また、地球には栄養分が多いのに、プランクトンが少ない海があります。代表的なのは南極海、赤道付近の海それにアラスカ湾などです。
 
 これらの海をアメリカのジョン・マーチンという学者が調べたところ、鉄分が少ないことが分かりました。
 
 そこで、鉄分の少ない海の水を集めてナノ・レベルで鉄分を加えたところ、プランクトンが爆発的に増えたそうです。
 
 そして、大漁場である北極海に鉄分をもたらしているのは、実は黄砂であることも分かりました。
 
 大気中のCO2濃度を支配しているのはプランクトンで、海にどれほどの鉄分を吸収すれば温暖化を防げるかという研究は20年も前に発表されているそうです。
 
■地球温暖化防止の方向が間違っている???

 こういう話を聞くと本当に目から鱗状態になります。ところが、この内容は私を含めて多くの人々は知りません。
 
 必要な情報が知らされていない、現在のメディアのあり方に問題があると思います。
 
 しかし、このような話を聞くと、希望が沸いてきます。
 
 そのためには、河川を綺麗にし、山に木を植えるという地道な努力が必要なことはハッキリしました。そういう努力をすれば自然は答えてくれるんですね。
 
 今後、機会があったら私もなんらかのお手伝いをしたいと思います。





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Last updated  2008年02月13日 22時46分51秒
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