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bunakishike

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2014年10月16日
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カテゴリ:クラシック音楽



index.jpg カウフマンの新作を聴く。
1920年から30年代にヨーロッパではやった歌やオペレッタからのナンバーを集めた肩のこらないアルバム。
カウフマンはもともとトーキー時代のテノール用のヒット・ソングが大好きで、
このアルバムのアイディアもカウフマンが思いついたものだ。
2011年に思いついて、それから作品を探したり、編曲したりして今年やっとレコーディングにこぎつけたという。
確かにカウフマンのこだわりは感じられるが、これでもかというくらい甘ったるいナンバーが続き、何曲も続けて聴くともうたくさんと思ってしまう。
甘ったるいナンバーでは、ファルセットが猫なで声で歌っているような感じで、甘さが増しているようで、しつこく感じる。
もっと普通にあっさりと歌ったほうがいいのにと思ってしまう。
ザッハトルテみたいなものだ。
同じテノールでもレジェーロかリリコあたりの明るく軽いテノールだったら、印象はだいぶ違っていたと思う。
伴奏はオペレッタはオリジナル、映画音楽はオペレッタと同じようなサウンドになるように編曲したものを使っていて、いやがうえにもノスタルジーを感じさせる。
もっとも出来がいいのは、レハールの「君は我が心のすべて」だろうか。
旋律が美しく、劇的なナンバーで、余計なことを考えないで済む。
レハールの「君は我が心のすべて」、タウバーの「君は我が世界」、キュネッケの「シュレンクの人生の歌」などの劇的なナンバーも普段通りの歌唱が聴けて、何故か安心してしまう。
コルンゴルトの「死の都」からの「この身にとどまるしあわせよ」はアルバムの中では異彩を放っている。
静けさとブルー系のサウンドが心地よい。
ソプラノのユリア・クライターとの共演で、ウイーン情緒は感じられるとはいえ、他のサロン風の音楽とは一線を画すレベルの作品であることを思い知らされた。
ノスタルジックなナンバーの中ではカールマンの喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」のナンバー 「ウィーンによろしく」がいい感じだ。
ハイマンの「世界のどこかに」はミュージカルのナンバーを聴いているようだ。
バックのベルリン放送交響楽団は雰囲気豊かで、狙い通りだと思う。
個人的にはサックスやドラムス、ピアノなどを加えたアブラハムの「長椅子のお人形さん」のコミカルで乗りのいい演奏が気に入った。
トランペットのアドリブも手慣れたもの。
こうしてみると、お菓子を味わうように少しずつ聴くのが飽きないコツかもしれない。


君は我が心のすべて~華麗なるオペレッタとヒット・ソングの世界(SONY 88843087712)

1. レハール:僕は女たちによくキスをした  ~喜歌劇「パガニーニ」より
2. レハール:君は我が心のすべて ~喜歌劇「微笑みの国」
3. タウバー:君は我が世界 ~喜歌劇「歌う夢」
4. レハール:青空が天蓋の寝台に ~喜歌劇「フラスキータ」
5. タウバー:君は夢の中ですべてを ~映画「愛のコマンド」
6. カールマン:ウィーンによろしく ~喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」
7. ハイマン:世界のどこかに ~映画「ブロンドの夢」より
8. メイ:歌は世界を駆け巡る ~映画「歌は世界を駆け巡る」
9. レハール:友よ、人生は生きる価値がある ~喜歌劇「ジュディッタ」
10. アブラハム:私に再び別れの手を ~喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」
11. ベナツキー:~喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの
12. アブラハム:~喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
13. シュトルツ:~喜歌劇「愛は終わった」より 別れる訳は聞かないで
14. スポリアンスキー:今宵こそは ~映画「夕暮れの歌」
15. キュネッケ:シュレンクの人生の歌 ~喜歌劇「女大罪人」
16. コルンゴルト:この身にとどまるしあわせよ ~歌劇「死の都」
17. レハール:君は我が心のすべて ~喜歌劇「微笑みの国」

ヨナス・カウフマン(tn)
ユリア・クライター(s 10,12,16)
ヨッヘン・リーダー(指揮)
ベルリン放送交響楽団

録音時期:2014年1月15日~22日
録音場所:ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラーセ







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Last updated  2014年10月23日 19時03分13秒
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