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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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デイブ・ホランドのサイトからのメールで新作がリリースされることを知り購入した一枚。
最近は彼のレーベルであるDare2レコードからのリリースが多いので、今回もそうかと思ったら、なんとインパルスからのリリースだった。
ブックレットも読んでいないし理由は分からない。
ホランドはデュオの録音って今まであったのだろうか。
この組み合わせは意外だったが、何ともしっくりときている。
安らぎに満ちた二人のインタープレイに癒される。
よけいなことはしていないところがいいのかもしれない。
バロンの温かみのあるピアノが素晴らしい。
ベース・ソロも結構あるが、ホランドはあまり主張しない。
そこが彼らしい。
全体的に二人の気持ちが伝わってくるような心温まる演奏だ。
曲は彼らを含むジャズメンのオリジナルのみ全10曲。
そのうちホランドが4曲、バロンが3曲を提供している。
佳曲ぞろいで、しみじみとした味わいがある。
ケニー・バロンの「The Only One」はモンク風のメロディーが印象的なバップ・チューン。
同じくバロンの「Rain」はベースソロが主で、静かな佇まいのが何ともいい。
少しテンポの速い「Seascape」は明るいキャラクターでウキウキするような楽しい演奏だ。
その他はパーカー、モンク、ストレイホーンの曲。
パーカー、モンクはバップでテンポが速く彼らのオリジナルよりは多少とがっているが、それらも彼らの色に染め上げられていて違和感はない。
こうしてみると、今後長く聴く続けられるアルバムになるに違いないと思えるほどだ。
ジャケットは少しキモい感じで印象を悪くしている。
よく見ると若い男が二人向かい合っている漫画チックな絵で、人物以外の部分、特に色使いがあまり良くないのだ。
音楽に必ずしも似つかわしいデザインではないように思える。
これで売れ行きが悪くなるとしたら、もったいない話だ。
ところで、レコーディングスタッフにAki Nishimuraという方の名前がアシスタント・エンジニアとしてクレジットされている。
調べきれなかったが、アメリカで活躍されている若い男性で、ベネットの「Viva Duets 」にも名前が入っていた。
どうも、Avatar Studio所属のエンジニアのようだ。
こういうところで日本人の名前を見ると、嬉しいものだ。
http://www.studioexpresso.com/newsletters/2009/Aug/Wilco%20Feist%20in%20Studio%20A%20MedRes.jpg
左端の方です。
The Art Of Conversation (IMPULSE 0602537946594)
1.Dave Holland:The Oracle
2.Kenny Barron:The Only One
3.Kenny Barron:Rain
4.Charlie Parker:Segment
5.Dave Holland:Waltz For Wheeler (Dedicated To Kenny Wheeler)
6.Thelonious Monk:In Walked Bud
7.Dave Holland:In Your Arms
8.Dave Holland:Dr Do Right
9.Kenny Barron:Seascape
10.Billy Strayhorn and Duke Ellington:Day Dream
Kenny Barron(p)
Dave Holland(b)
Recorded on March 5th 2014 at Avatar Studio,NY
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Last updated
2015年01月21日 21時11分22秒
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