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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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何故か中山康樹氏の死を結構引きずっていて、この混沌としたジャズ・シーンから私を導いてくれる評論家が出てくるか、かなり不安を持っていた。
そんな時偶然出会った一冊。
ロバート・グラスパーを中心としてここ20年ほどの動きをコンパクトにまとめている。
ロバート・グラスパーの影響力がどれほどのものかが理解できたと思う。
特にエクスペリメントの二人のドラマー、クリス・デイブとマーク・コレンバーグの凄さが強調されている。
「レディオ・ヘッド2」でわざわざ「打ち込みではない」と断らないとそう思われているほどの正確なドラミングとドラマーが二人いるんじゃないかと思 |
われるほどの桁違いの運動能力があるとは気がつかなかった。
この部分だけでもこの雑誌を買う理由があるというものだ。
それから、そういうことを意識しないで聴いていたミュージシャンがジャズ・シーンにおいて、最も重要なミュージシャンと位置づけられていることも全く知らなかった。
それは、グレッチェン・パーラトであり、エスペランサ・スポルディングだった。
また、先年亡くなったマルグリュー・ミラーが高く評価されているのも驚きだった。
ニコラス・ペイトンやケニー・ギャレットもこの領域では先駆的な働きをしていることを知った。
「The New Standards」と題された今を彩る100のアルバムもとても参考になる。
巻末のワールド・ジャズというセクションでは60余枚が紹介されている。
これも結構参考になる。
とりあえず、この雑誌で気になった黒田卓也とベッカ・スティーブンス、グレゴリー・ポーターの演奏を聴いてみることにする。
どうやら、この雑誌を見ると、中山康樹氏が喝破したインプロビゼーションが柱であるジャズは、文化財として保存されることが現実になりそうな気がする。
続編も出ているので、これも是非読みたい。
Jazz The New Chapter ロバート・グラスパーから始まる現代ジャズの地平 シンコーミュージック 2015年2月18日第4刷 |
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Last updated
2015年05月18日 23時50分03秒
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