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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年02月24日
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カテゴリ:クラシック音楽


パリ管首席フルートのヴァンサン・リュカ」のリサイタルを聴く。
フランス生まれの若手のフルーティストだ。
トゥールーズ・キャピトル管、ベルリン・フィルを経て、1994年からパリ管の首席を務めている。
日本には30回程来ているが、岩手に来たのはこれが初めて。
一関出身の蕎麦田さやかさんが、リュカの弟子であることから実現したコンサートだった。
背がとても高く、ステージ映えする。
音が太く柔らかいサウンドだ。
プログラムはフランス人作曲家を中心としたよく知られた曲が多いが、なかには聞いたことがない曲もあり、とても楽しめた。
最初は、ドビュッシー。
ステージが暗いままで、入り口でシランクスを演奏した。
ステージが明るくなり、牧神の午後への前奏曲がピアノとの二重奏で演奏された。
この曲を二重奏で演奏できるのはフルートの特権だろうが、編曲とはいえフルオケとは別な味わいがあって良かった。
フォーレとデュティユーはパリ音楽院の試験のために書かれた作品。
どちらも聞いたことがなかったが、悪くない。
とくにデュティユーはピアノの冴え冴えとしたサウンドが気持ちがいい。
プーランクの「笛吹きが廃墟を鎮める」は最近発見されたもので、アメリカのレストランでナプキンに書かれたと言われる。
1分ほどの作品で、内容は特にどうということはない。
曲についてはこちらに書かれている。
後半で最も良かったのは「カルメン幻想曲」ボルヌという作曲家のさくひんで、有名なサラサーテの作人は別物。
イントロが第三幕の前奏曲で、エンディングが闘牛士の歌。
後半に技巧的なパッセージがあり、とても盛り上がった。
アンコールの夕焼け小焼けの間を大事にしたピアノが素晴らしく格調が高い。
自分でMCを行い、日本語を訳すのはピアニストの東井美佳さんと蕎麦田さん。
MCの間にフルートを掃除したり、曲が終わる度にハグしたりとなかなか忙しい。
フルートはもちろん素晴らしいのだが、平気で音を間違えるところなど、頂けない。
東井さんのピアノが単なる伴奏ではないスケールの大きさで、リュカと20年ほど共演していることは立てではなかった。

ヴァンサン・リュカ フルート・リサイタル

前半
1.ドビュッシー:シランクス
2.ドビュッシー:牧神の午後の前奏曲
3.フォーレ:ファンタジー
4.タイスの瞑想曲
5.デュティユー:ソナチネ

後半
6.モーツァルト:ロンドニ長調K.Anh.184
7.プーランク:笛吹きが廃墟を鎮める
8.プーランク:フルーチェ・ソナタ
9.イベール:二つの間奏曲
10.ビゼー(F.ヴォルヌ 編):カルメン幻想曲
11.F.ドップラー:アンダンテとロンドン作品25

アンコール
12.ゴーベール:二重奏曲
13.夕焼け小焼け

ヴァンサン・リュカ(fl except 6)
蕎麦田さやか(fl 6,12)
東井美佳(p except 1)

2月16日 北上市文化交流センター 「さくらホール」小ホールにて鑑賞





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Last updated  2017年03月08日 11時54分43秒
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