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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年11月17日
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カテゴリ:映画

ゴジラ-1.0と一緒に観た映画。
こちらが本命だったのだが、ゴジラの評判もよく、上映時間がうまくつながっていたので、二本とも観てしまった。
3時にゴジラから観始めて、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が終わったのが、9時ちょっと前と、ハードスケジュールだった。
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は上映時間が半端なのか、上映時間が長すぎるのか分からないが、観客が筆者を含めて二人と、何とも寂しい状況だった。
それはともかく、映画の出来が良く、3時間半という長い映画をだれることなく観ることができた。
ただ、ストーリーの展開が速く、用を足すタイミングを失してしまって、我慢しなければならなかったのが、辛かった。
サスペンス映画なのだが、時々動画を含むモノクロのショットがあり、雰囲気もクエンティン・タランティーノ監督の映画にそっくりで、彼の映画と言われてもおかしくはなかった。
まあ、マーチン・スコセッシ監督は彼のような惨たらしいシーンはあまり出てこないが。。。。
物語は1920年代のオクラホマ州オーセージ。
石油が発掘され、鉱業権を保有していた先住民族のオーセージ族は莫大な利益を得ていた。
しかし、その利権を狙う白人たちによる連続殺人が発生し、惨劇が広がっていく物語。
原作はデヴィッド・グランの実話に基づくミステリー「花殺し月の殺人」(2018)。
アメリカ探偵作家クラブ賞(最優秀実話賞)受賞作だそうだ。
まあ、一番の善人と思われる人物が一番腹黒かったというお話。
当時の白人が先住民に食い込んでいく手法は、今のC国人の手口と酷似しており、この映画の問題はC国で起こっている問題と驚くほど共通している。
話はそれほど込み入っているわけではなく、サスペンス特有の犯人捜しの醍醐味はあまり感じられない。
主人公アーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)は叔父ウィリアム・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)の元に身を寄せている関係で、叔父の殆ど言いなりになってしまう。
自分の意志で先住民族のモーリー(リリー・グラッドストーン)と結婚するが、次第に悪の道に進んでいく過程が描かれている。
後半の主役となる捜査官トム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)はそれほど目立つ描かれ方はされていない。
むしろ意図的に目立たないように主役を追い詰めているような描かれ方をしているように見受けられる。
最初はディカプリオがこの役を演じることになっていたらしいが、変更があり今の形になったと言われている。
最初のキャスティングでは、捜査官に重点が置かれたストーリーになってしまい、現在の事実の積み重ねによる凄味は、あまり感じられなかったかもしれない。
この意味で、キャストの変更は成功だったと思う。
この映画では当時の人々の暮らしの様子が克明に描かれていて、先住民が白人を使用人として雇っていることなどは初めて知った。
キャストは充実している。
レオナルド・ディカプリオは相変わらず素晴らしい演技で、人間の内面の暗部をえぐり出していた。
一番気に入ったのはアーネストの妻モーリー・バークハート役のリリー・グラッドストー(1986-)
彼女はネイティブ・アメリカン出身であるため、ぴったりの役どころ。
悲しげな表情と病に冒された場面での演技が、真に迫っていた。
ロバート・デ・ニーロ(1943-)は80歳という高齢だが、せいぜい70歳くらいにしか見えない。
つるんとした顔ということもあるかもしれない。
地方の名士であるが、それほど目立たない人物でありながらも、逆にその腹黒さを暗示する演技が見事。
最後の方でオーセージ族殺人事件の関係者のその後を伝えているラジオ番組のシーンがモノクロで出てくる。
参考:映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が描くアメリカの黒歴史とは? PART4
これはFBI長官J・エドガー・フーヴァーを称揚するための番組のような作りになっているが、なかなか凝ったシーンで楽しめる。
音楽はロビー・ロバートソン(1943-2023)
ザ・バンドのメンバーのギタリストだったそうだ。
こちらの記事によると、『彼は1980年から『レイジング・ブル』『キング・オブ・コメディ』『ハスラー2』『ギャング・オブ・ニューヨーク』『ディパーテッド』『シャッター・アイランド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『沈黙 -サイレンス-』『アイリッシュマン』、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』などの映画で作曲家、音楽監修者、音楽プロデューサーとしてスコセッシとともに仕事を行っている』とのこと。
筆者もこの中の映画は沢山観ているが、音楽が印象に残っていることはあまりなかった。
今回も音楽自体あまり印象に残らなかったが、時折現れる一丁のギターから生まれる音楽は、うら寂しい南部の風景を感じさせる見事なもの。
「寡黙の饒舌」という言葉を地で行く音楽。

公式サイト





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Last updated  2023年12月25日 20時29分09秒
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