『メトロポリタン美術館』610展示室・スペイン絵画「ベラスケス」と工房の画家たち
ニューヨーク『メトロポリタン美術館』12世紀~18世紀ヨーロッパ絵画610展示室はスペイン王家が、華やかな時代の「スペイン絵画」が並びます~☆御用達画家「ヴェラスケス」と、その一番弟子たちの作品も興味深いです(^-^)VTHE METROPOLITAN MUSEUM OF ART GALLERY610Velázquez (Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)ヴェラスケス作Spanish, Seville 1599–1660 MadridPhilip IV(1605-1665),King of Spain Probably 1624「フェリペ4世(1605–1665)スペインの王様」ヴェラスケスは、1623年夏にマドリードに到着して、その8月に王家の画家になりました。フェリペ4世は、金鎖の勲章を付けています。 José de Ribera(Called Lo Spagnoletto)リベーラ作Spanish,Jativa 1591-1652 NaplesThe Holy Family with Saints Anne and Catherine of Alexandria 1648聖家族とアレクサンドリアの聖カタリナ(1648年) ~~~~~~~~~~~~~ホセ・デ・リベーラ José de Ribera ・・・とは?1591年1月12日 - 1652年バロック期のスペインの画家「フセペ・デ・リベーラ」(Jusepe de Ribera)とも称する。スペイン出身だが、主にナポリで活動した。イタリアでの名は、ジュゼッペ・リベーラ(Giuseppe Ribera)生涯と作風リベーラはスペインの画家ではあるが、若くしてイタリアに渡り、生涯の大半をナポリで過ごして、ついに母国に帰ることはなかった。当時のナポリは、スペイン副王の支配下にあり、いわばスペインの飛地領土になっていた。リベーラはナポリで、代々の副王の庇護を受けつつ、聖人、殉教者などをカラヴァッジョ風の劇的な表現で描いた。イタリア人たちからは「スパニョレット」(小さなスペイン人)のあだ名で呼ばれたという。彼は1591年、バレンシア近郊のハティバ(シャティヴァ)に生まれた。修業時代のことはよくわかっていないが、記録から、1616年にはローマで画家として活動していたことがわかっており、かなり若い時にイタリアに渡ったものと思われる。 作品の大部分は宗教画で、聖人、殉教者像を得意としている。明暗の対比を強調した画面構成、老いた聖人の衰えた肉体やたるんだ皮膚をも美化せずに容赦なく描写する写実表現には、カラヴァッジョの影響がうかがえる。『聖バルトロマイの殉教』(題名は『聖フィリポの殉教』とする資料もあり)はこうした画風の代表作である。代表作は・・・えび足の少年1642(ルーヴル美術館)あ~っアレ!有名です~聖バルトロマイの殉教(1630/39)(プラド美術館)聖アグネス(1641年)(ドレスデン絵画館)聖家族とアレクサンドリアの聖カタリナ(1648年)(メトロポリタン美術館)~~~~~~~~~~~~~ Juan Bautista Martínez del Mazo (マソ作)Spanish, Cuenca ca. 1612–1667 MadridMaría Teresa (1638–1683), Infanta of Spain 「マリア テレサ(1638–1683)スペインの王女 」ファン・バウチスタ・マールティネス・デル・マソは、ヴェラスケスの最も才能のある弟子で、彼の義理の息子でした。1633年にヴェラスケスの娘と結婚しました。 マリア・テレサは、スペインのフェリペ4世王の娘で、7歳の時に「マソ」が描きました。1660年に、王女は彼女のいとこルイ14世と結婚して、フランスの女王になりました。 Velázquez (Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)ヴェラスケス作Spanish, Seville 1599–1660 MadridThe Supper at Emmaus(Emmausの夕食)この絵画は、セビリャまたは、マドリードで1623年に描かれたと思われます。強い劇的な光と静物は、カラバッジオを、お手本にしたかも知れません!キリスト復活の後、2人の弟子に認められ「キリストは、パンをとって祝福し壊して彼らに手渡しました。」 Velázquez (Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)ヴェラスケス作Spanish, Seville 1599–1660 MadridMaría Teresa (1638–1683), Infanta of Spainマリア、テレサ(1638–1683)スペインの王女スペイン王フェリペ4世の娘「テレサ」は、彼女の兄弟「バルタサル・カルロス皇太子」が、王位に継承されたため1660年に、彼女は、いとこの「ルイ14世」と結婚して、フランスの女王になりました。この肖像画は、大幅に切り取られています!彼女は、蝶リボンで飾られるカツラをつけています。ヴェラスケス工房では、王女の公式肖像のモデルとして使用されたかもしれません?「マソ」が描いた7才の肖像画に・・・そっくりですね(^-^)V スペインにぽち。