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2018.01.27
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カテゴリ:小説/物語
「えらいお早いお帰りやな! どないしたん?」と笑顔で話しかけてくれた。

「はあ、、、お昼を食べるときまでは良かったんですけどね、、、。まーちゃんのお弁当の中身を見たときにね。」そこまで言って言葉に詰まった。

駄菓子屋のおばちゃんはそんな私に店の前にある青い木製のベンチに座るよう促した。
私はそこに腰を掛けて、悪ガキ達とまーちゃんが遊ぶ姿を見ていた。
しばらくするとおばちゃんが温かい缶コーヒーを持ってきてくれた。
「私のおごりやで!めったにないで!グイっと飲んで元気だし。」とおばちゃん!

「ありがとうございます。いただきます。」と受け取ったはいいが、その缶の熱いこと熱いこと!
思いっきり「熱っ!!」と声を出した私をおばちゃんはケラケラ笑った。

それでも何とか缶を開けてズズっとコーヒーをすすりだしたときに、おばちゃんは色々と私に話を聞かせてくれた。

その話は戦時中の頃の出来事からはじまった。

「この辺りはな、、、戦争の時に一回全部焼けてしもたんや。ホンマにな~んも無くなってしもてな、、、。」
いつも元気いっぱいで生命力に溢れたこのおばちゃんが、こんな遠いところを見るような眼をしたのをはじめて見た。

2回に及ぶ後にいわれる大阪大空襲でI先輩のお母さんは家も母親も兄と姉を失ってひとりになったこと。

戦時中の混乱で遠くにいる親戚とも連絡が取れなかったこと。

戦地に向かったお父さんの戦死通知は来なかったが、結局帰って来なかったこと。

そんな先輩のお母さんを近所のおっちゃんおばちゃんたちが寄ってたかって必死に支えて育てたこと。

やがて大人になって仕事についたお母さんは、今度は自分が恩返しをしようと近所の子供たちが気軽に出入りできるように家を解放したこと。

そんな場所にまーちゃんを連れてきたのは、あの悪ガキ達であったこと。
「おばちゃん、あんな、こいつちょっと遠いとこに住んでんねんけど、家にオカン(母親)おらへんねん。せやからご飯食べられへんねん。そやから、ここに来させたってもエエやろ。」
そう言ってあの悪ガキ達が頭を下げたこと。





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最終更新日  2018.01.27 03:14:20
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