|
カテゴリ:小説/物語
私が駄菓子屋のおばちゃんと話をしていた間、まーちゃんは悪ガキ達と遊んではいたが完全には泣き止んではいなかった。
最初の数回は空をいくおもちゃに目を奪われていたが、そのうちまた「早く帰りたい」と言ってグズりだしていた。 そんな彼に「さあ、お母ちゃんのとこに帰ろうか。」というと黙って私の横にきて歩きだした。 しばらくするとI先輩の家が見えてくる。 玄関には先輩のお母さんが出迎えてくれていた。 「お帰り!、、、どないしたんや、まーちゃん、べそかいて?」という先輩のお母さんにまーちゃんは「おかあちゃんどこ?おかあちゃんどこ?」と言って泣きついた。 「おお、そらそや、そらそや。あんたにとっては大事な大事なお母ちゃんやもんな。」との先輩のお母さんの言葉にまーちゃんは更に泣き出して「お母ちゃんいてへんのん?お母ちゃん帰ったん?」と声を大きくした。 「帰ってへんよ。なんであんたが戻ってくるの待たんと一人で帰ることあるねんな。こんなかわいい子供を置いて帰るお母ちゃんなんかおらへんで!」と先輩のお母さんは家の中に聞こえるような声で言った。 すると家の中からあのヤンキー女が姿を現した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.01.29 02:15:40
コメント(0) | コメントを書く
[小説/物語] カテゴリの最新記事
|