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テーマ:農業研修(93)
カテゴリ:農業研修
先週水曜日。5月19日のこと。
県の畜産振興課の日浦さんから紹介された県内最大規模の土佐ジロー採卵養鶏場、嶋崎さんを訪れた。 嶋崎さんの農場は土佐龍馬空港の近く、南国市の海岸にある。ここ四万十町(旧窪川町)から車で80km、約2時間の道のりとなる。 折角なので途中の須崎でハローワークに寄ってみた。 何故ハローワークなのか?ここでちょっと新規就農における、私のこれまでの経緯と今後の予定について整理しておこう。 私は今、黒潮町で農地だけが見つかり新規就農しようとしている。そして今後の手段は大きく3つ考えられる。 1.新規就農者支援事業で半年~2年間農家へ研修に行き月に15万円貰いながら生活を確保しつつ合間に農地の開墾をして就農へ備える。 2.農の雇用事業で農家に研修を受けに行き、月10万円前後の給料を貰いながら生活を確保しつつ農地の開墾をする。 3.農業法人や農家、或いは農業とは全然関係のない仕事(臨時職員・バイト)をしつつ合間に農地の開墾を進めて就農に備える。 1については今年の黒潮町の研修生の定員が2名に対し現在4名か5名の応募候補者が居るらしい。また、今年4月にここアグリ塾を修了した人が既に応募している。 このため私が手を上げると競合することになってしまい、同じ就農地で気まずい関係となってしまう。ので、甘いと言われるだろうが競争を好まない私はこの手段を放棄することにした。 2は国の農業振興事業で、一応正社員として人を雇うことで農家に月9.7万円+3.3万円の助成金が支給される。 農家はその助成金にプラスして雇用者に給料を支払うことになるのだが、経営者によっては助成金の一部しか支払わないこともあるようなので雇用者が13万円以上の給与を受け取ることができない可能性もある。 そんな煩わしい駆け引きなどくそ食らえな方法が3番目。黒潮町や隣の四万十市においても、他産業の臨時職員的な仕事で週5日の労働で15万円程度の職は多い。 ならば週5日と割り切って農業と関係ない仕事で生活を確保し、休日を使って農地の開墾を進めて準備が整い次第就農したらいんじゃなかろうか。 ま、そんな流れから須崎のハローワークに立ち寄ったという訳だ。黒潮町で良さそうな仕事があったのだが連絡してみると町内在住者が対象とのことだった。早く住む場所を見つけなければ。 次に向かったのは・・・・ 橋を上って行く。 見えてきた。 それは、桂浜。 外人さんのお遍路がゾロゾロと桂浜に向かって歩いていた。 私も遍路の際に桂浜に立ち寄り巨大な龍馬像を見上げたのだった。 そして今回まず立ち寄ったのは、 高知県立坂本龍馬記念館。 微妙に時間が無いので入館せず。近くの歌碑のある公園に車を停めた。 横山黄木の歌碑だそうだ。 横山黄木についてはよく知らないが、板垣退助の立志社に居た自由民権運動家らしい。 ここは高台で高知の砂浜が見えた。 そこから数百m下ると桂浜に到着する。だが、この桂浜は駐車場代を取られる。ちょこっと寄って龍馬像の写真でも、と思っていただけなのでお金が勿体無いので中止。 そういや遍路の時に、車なんかで来るからお金取られるんだよ。なんて他人事のように思っていたことを思い出す。 折角なのですぐ傍にある遍路の時に宿泊したホテルの写真をとった。 時間も余り無いので再び浦戸湾にかかる浦戸湾大橋を渡って海岸沿いを東へ。 途中、第三十二番札所禅師峰寺のある丘の下のトンネルをくぐる。 この日の移動マップはこんな感じ。 そしてようやく嶋崎さんの養鶏場に着いた。 写真の利用は不可とのことだったので当たり障りのない写真だけ載せておきます。 ここの鶏舎は近代的に作業効率が計算されており、南北の傾斜に沿って建てられた各小屋の前を作業用に車が通れるようアスファルトが敷かれている。一方で土佐ジローの飼育条件である運動場も整備されている。 嶋崎さんは2時間にも渡り養鶏を始めた経緯から鶏舎のコンセプト、販路などについて丁寧に教えてくださった。 そして鶏さんたちの夕食の時間になったので餌やりの様子を見ていけと自家配合の餌のブレンドについても教えてくれた。 餌を混ぜる嶋崎さん。 忙しそうに若い従業員と二人で各部屋に餌をやっていくのを見ながらチンタラ歩いていると卵を回収するトレーにヘンなものが乗っているのに気がついた。 なんだ、コレは? この卵はゴルフ場の販売店用の特注だそうだ。(もちろんウソだ) 回収した土佐ジローの卵。 私の就農に対する意志を話すと南国市で就農したらいいのに、と言ってくれた。更に現在空いている鶏舎があるからそこを使って研修してもいいよと。なんとも有難いお話だ。 嶋崎さんは現役の美容師。健康・美容を追求する延長で美味しい卵の生産を考えたそうだ。まだまだ夢の途上にあるとのことでこれから更なる発展を計画している。 帰りにお土産に土佐ジローの卵を20個くらい袋に入れて持たせてくれた。ここの卵は確か一個・・・・・・うん、とても高価なお土産だ。 あ、余談だが就農手段には実は4番目がある。 4.身寄りの無い農家のおばーちゃんに近づき農作業の手伝いなどをしながら仲良くなり、知らぬ間に養子縁組の書類にサインさせてちゃっかり農地とお屋敷を相続してしまう。 ま、良くない冗談だが、しかし、研修制度とか農の雇用とか、結局他人や補助金などに頼って就農しようと考えること自体、そもそも甘いんじゃなかろうか。と、最近思い始めている。 それにしても住む所を確保せねば・・・・・ 「ねはんの里」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.29 21:52:16
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