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テーマ:農業研修(93)
カテゴリ:農業研修
昨日は休日だが朝8時から有志達が出てきてトマト・ナス・キュウリの収穫を行った。
朝からやんわりと天気がいい。 日曜日(今日)に地元のスーパーで産直セールをやるので出荷して欲しいとの依頼があったのだ。 という訳で、午後からサンシャインという高知市に本部を置くスーパーの窪川店へ様子を見に行ってきた。 店内に入ると、入り口の一番目立つ位置に彼らはいた。 これがまぎれもなく昨日僕らがパッキングした野菜ちゃんたちだ。 よぉ、元気に売れてるかい? 見てるとおばちゃんが一人近寄ってきた。 出荷したコンテナをそのまま使って立体的にうまく陳列され、良く目立つPOPをつけてあるので中々目立つ。 だが、これでも売り場指導などで飯を喰っていた俺的には20点だ。暇なんでちょっと知ったかぶって改善指導でもしてみるとすっか。 最近なんだかあほぅそのものだと思われている気がするんだよ。うん。いや、気のせい、気のせい。あっ、そうでもないの?ショックぅ。 じゃあ、開き直ってプロのオレ様が売り場の作り方とはこういうもんだってーのを案外マジメに教えてやるから目ん玉かっぽじって(危険だ)よーく聞いておくよーに。 ポイント1:これは写真じゃ分からないが、隣はパイナップルやメロンなどの高級カットフルーツが置かれており、数が出ないためかスカスカだった。特売の隣がスカスカの売り場じゃあ、なお更売れないよ。というか、入り口付近に山盛りの商品を陳列しないで購買意欲をそそる事はできません。 ポイント2:隣のレンガ色の売り場と何故離さないのか?スペースはたくさんあるので問題ないはず。つまり産直セールとして独立した島にした方が目立つし、お客さんが棚に触れられる面が多くなるのだ。この売り場では4面の内2面が死んでいる。 ポイント3:これも似たようなポイントだが、後ろの一段高くなっている棚が死んでいる。コンテナ自体は低いので商品を見せるにはプラスだが、これくらい大きい階段状の棚だと2段目以降に手を伸ばすことは難しい。つまり前の棚の商品だけが減っていくので店員の作業が増えることにもなる。 ポイント4:POPの位置が悪い。前列の棚の商品もPOPが邪魔して商品が取りづらい。POPが高過ぎるのだ。 ここで証拠写真を見せよう。上のおばちゃんは何段目の商品をどのように手に取るのか? 予想通り1段目へ手を伸ばし、しかもPOPをよけて端からトマトを取っている。僕なら2段目の前と1段目の前に帯状に横長POPを2列貼り付ける。視界へ高角度に訴求できるし、商品を取る邪魔にならない。 ポイント5:この店は2ヶ所入り口がある。車の停まり具合から見て二つの入り口からの客数はほぼ半々と予想される。従って反対の入り口から入ってきたお客さんはこの売り場を後ろから見ることになり、売り場が前後対象となっていないため後ろからの訴求力はほぼゼロだ。 結論を言うと私が同じようにこの売り場面積で、また黒いコンテナを使って陳列するなら前後二列とも3段積みで隣の売り場と離して島状にし周りにぐるっと横長のPOPを4面に貼る。或いはオール2段積みで四隅に旗POPで高さを確保し更に4面横長POPでセール売り場感を出す、かな。 因みにこの価格は他店と比べて決して安くはない。それだけに購買意欲を訴求する売り場であることが売れ行きを左右するのだ。 それには、手に取りづらいとか、見にくいとか、反対側への訴求力が全くない、とかじゃ駄目なんだ。人間というのは潜在意識の中で少しでも心理的障壁があると購買意欲が減退するものなのだ。 おお、うっかりマジメに考えてしまった。 とか、商売に関係ない人には退屈な話だろうね。でも、逆に言うと緻密に計算された売り場と言うのは買い手が潜在意識に訴えかけられて商品を買わされていることにもなるので注意が必要なのだ。 私が現役の時。3日間で2-30個程度であったある店のシュークリームの販売数を、売り場に手を加えて同じく3日間で300個完売させたことがある。コンビにでね。多分並みのケーキ屋では1日100個のシュークリームはよう売らんと思う。 んっ、これ自慢か。 あら、ちゃっかり。 「ねはんの里」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.06 21:09:59
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