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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2007.06.20
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カテゴリ:時事問題
 夏の参院選が迫る中,年金記録紛失問題で安倍内閣の支持率が急落したことを受けて,自民党は次々に対応策を打ち出し,ダメージ回復に躍起になっている。12日は都内の社会保険事務所の実態調査に乗り出し,素早い対応をアピールした。だが,自民党の奮闘振りに民主党は「年金問題のほとぼりが冷めにくくなり,かえって参院選を戦いやすくなく」(中堅)とニンマリ。与党の公明党も「やぶ蛇ではないか」(幹部)と困惑気味だ。(6月13日付産經新聞4面)

私はこれまで全くと言って良いほど年金問題に口を挟んでこなかった。それは年金問題が取り上げるに足らない問題だからというのではなく,この問題に対して主張すべき点が見あたらなかったからである。私なりの決定打がなかったと言っても良い。こういう問題が起こる前であれば,問題を回避するために指摘すべき点はあったであろうが,問題が起こってしまったのであれば,粛々と問題解決をするより仕方がないだけである。
 が,問題はこの問題が「政争の具」と化してしまっているということである。確かに,選挙で勝たなければ,あるいは数を増やさなければ,やりたいこともやれないのであるから,選挙に勝つこと,数を増やすことが優先されることも致し方ないと言えるのかもしれない。が,年金問題に素早く対応すれば,やぶ蛇となって政府与党のイメージが下がるのではないかと言われてしまった日には呆れてものが言えないとしか言い様がないだろう。また,民主党側も,この問題を周知にさらし,政府側の杜撰な対応を批判するその姿勢は評価されるものの,批判ばかりでは野党を脱することはできないのであって,もっと建設的な意見によって国民の支持が得られるように考えるべきなのではないか。
「消えた年金問題」では,民主党は一本取ったと言えるかもしれない。が,年金制度を今後どのようにするのかに関しては,一定の提案はなされているものの,国民の支持を得るまでの説得力はまだ持ち合わせていないのが現状である。
 いつもこういった問題で感じるのは,このような政界のどたばた劇(slapstick)は,国民の政治家に対する不信感を増幅させ,結果として政治離れを助長しているのではないかということである。国民は年金をちゃんとして欲しいだけであって,参院選前の駆け引きを楽しんでいるわけではない,否,そのようなことに国民を巻き込むことは避けなければならないのではないだろうか。





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Last updated  2007.06.20 02:27:10
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