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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2012.12.06
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カテゴリ:時事問題
もし東日本大震災のようなことがあれば大変なことになる、と原発の存在が危険視されている。

 が、たしかに福島第1原発事故は東日本大震災が原因であったとしても、水素爆発を起こしたり放射性物質を拡散させたりしたのはその後の対応に問題があったからであって、原発そのものが危険であるというのは言いすぎではないだろうか。

 別に私は原発の肩を持つわけではない。事実として菅直人政権(当時)の対応があまりにも杜撰(ずさん)であったにもかかわらず、どうしてそのことが批判され検証されることなく一足飛びに脱原発という話になるのか、私はそのことに疑問を呈しているだけである。

 もし脱原発ということで原発の運転が即時停止ということになれば、現在のところ原子力に代わる代替エネルギーがない以上、化石燃料に頼らざるを得なく、電気料金の上昇は避けられない。このことが国内産業に与える打撃は小さくない。つまり、脱原発は日本の経済をますます混迷に陥れる危険性が高いということである。

 危険という言葉の意味は異なるけれども、原発は稼動し続けるのも危険であれば、停めるのもまた危険ということである。

 さらに、原発を停止すれば、原子力の道に進む技術者は激減し、日本の原子力技術は低下せざるを得ない。その中で廃炉を進め、使用済み燃料の処理をしなければならなくなる。

 おそらく自前の技術では対応できずに他国に処理を依頼することになるのだろう。そのことで大金が海外に流出することになろうし、そもそも大きな危険を伴う処理を他国の手に委ねることこそが危険である。

 また、原子力技術は核兵器問題と密接に関連しており、たとえ日本が核兵器を持たずとも優れた原子力技術を保持することは安全保障上重要なことであろうと思われるし、世界の核兵器コントロールに対する技術面から発言を行うことも可能であろうと思われる。したがって、(こじ付けないしは杞憂(きゆう)といわれるかもしれないが)日本が原子力技術を放棄するということは世界から孤立する危険があるやに思われる。

 原子力エネルギーが組み込まれた形で築かれてきた現代文明そして日常社会からそれを急になくしてしまうことが様々な問題を引き起こすであろう「危険」にどうして世間は目を向けようとしないのであろうか。それが私には不思議である。





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Last updated  2012.12.07 02:06:02
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