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　それを読んでいるうち、目を疑うような北京オリンピック組織委員の副委員長Jiang Xiaoyu氏のコメントが。彼の聖火リレーを行うランナーに向けてのメッセージです。

"We hold the opinion that those activities are a challenge to the Olympic Charter, a challenge to all those who love the Olympic movement around the world," he said.

"Those activities will not win the hearts and minds of people and are doomed to failure.

"The message we are trying to convey through the torch relay is peace, friendship and harmony."

The relay starts when the flame is lit in Ancient Olympia, Greece, next Monday and is scheduled to visit Tibet twice.

これらの行動（チベットの活動家が、聖火リレーコースをチベットやその近隣３地方からはずすよう抗議デモをしていること）はオリンピック憲章への挑戦状であり、世界中でのオリンピックムーブメントを愛する者たち全員への挑戦状であると私達はそう思っています。

これらの行動は人々の心や精神を捕えることはないでしょう。そして失敗へと向かう運命です。

火リレーを通して私達が伝えようとしているメッセージは平和と友情と調和なのです。

　何て厚顔無恥な。チベットの人達を弾圧、暴力で屈し続けてきたのは誰？　こうしている今も軍の投入を増やしてチベットの人達に銃を向けているのは誰？　

　そういった人が「私達が伝えようとしているメッセージは平和と友情と調和なのです。」とはどうして言えようか。

　ところが、そんな矛盾した中国対し、民間レベルではオリンピクボイコットの声が高まっているのに、なぜか各国の中国批難の声は小さい。そう思うのは私だけなのか？オリンピックスポンサーは巨額スポンサー料をつぎ込み、利益を狙っている。スポンサーとしてはオリンピックから手をひけないということでしょうか？各国は経済大国となった中国を無視できないのでしょうか？　

　命よりお金。　それでは中国のやり方と同じではないですか。

　驚いたことに、IOC会長のロゲ氏は18日のロイターの記事でこのように述べています。

But International Olympic Committee (IOC) President Jacques Rogge said on Monday no governments had called for a boycott of the Olympics over Tibet.

国際オリンピック委員会(IOC)会長ジャック・ロゲ氏は月曜、どの国の政府からもチベット問題を理由に北京オリンピックボイコットを要求していない。

また同じ記事内で、アメリカは、

The United States, which led a major boycott of the 1980 Moscow Games over the Soviet invasion of Afghanistan, has no plans to stop its athletes from going to Beijing, the United States Olympic Committee said on Monday.

ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して、1980年モスクワオリンピックボイコットを率先したアメリカは、アメリカ選手に北京へ行くことを中止させる計画はないと、アメリカオリンピック委員会は月曜に明らかにした。

　各国が黙っているなか、フランスは開会式ボイコットを計画しているようですが、そのほかの国、中国に対して黙っていることは、その人もチベットに対して暴力をふるっているのと同じではないでしょうか？

　中国はチベット問題のほかに人権問題、環境問題、食・医療品・その他の製品の安全問題、貧困問題、いろいろな問題を抱え、中国国内のみならず、海外へも被害を及ぼしています。そういった諸問題を理由に、オリンピックボイコットの声も民間レベルであがっていあます。　にも係わらず、中国には問題がないと言い張る。

　オリンピックボイコットをしないのなら、中国のそういった諸問題に抗議する策を、日本始め各国は出しているのでしょうか？

　環境問題や食・医療品・その他の製品で国内外の人々の命を奪っているのも許せないけれど、もう１つ許せないのは、中国からすれば自国民、チベットに人達に銃を向ける中国です。（中国は、チベットは中国と言っている。）　

　色々な問題を理由に北京ボイコットを叫ばれているなか、この大きな事件があってもIOCが何もしないなら、中国からIOCへとお金が動いたと見ていいかも？　

　この際、オリンピックとは何かもう一度考え直すいい機会になるかもしれない。

　ともあれ、外国メディアを遮断、ネット規制、国連からの調査も拒否している中国。私達はチベットの人達の命や人権が奪われていくのを見ているしかないのか？　頼みの国連はまたも無力なのか？

　この際、お金まみれのIOCと厚顔無恥で拝金主義の中国に抗議するため、やはり北京オリンピックボイコットが効果ありかと。一石二鳥かも。