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テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:戦争と平和
終戦73年、平和へ祈り=陛下「深い反省」、4年連続―平成最後の戦没者追悼式
73回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。 天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、遺族ら約7000人が参列。戦没者約310万人の冥福を祈った。来年4月末の退位を控え、最後の出席となる天皇陛下はお言葉で「深い反省」に4年連続で言及。「世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とも述べられた。 式典は正午前に始まり、安倍首相が式辞で「今日の平和と繁栄が、戦没者の皆さまの尊い犠牲の上に築かれた」と追悼。その上で、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。歴史と謙虚に向き合い、どのような世にあっても、この決然たる誓いを貫く」と強調した。歴代首相が踏襲してきたアジア諸国への「損害と苦痛」「深い反省」には6年連続で触れなかった。 --- 左翼の端くれ(いや、現実には、元「左翼の端くれ」ですが)であるわたしは、天皇制や天皇にシンパシーを感じる必要性をまったく感じません。昭和天皇の戦争への対応には大きな問題があった、もっとはっきりと言えば、戦争責任があったと感じている人間ですしね(A級戦犯と同等以上の責任があった、とまで言えるかどうかはともかく、少なくとも「何の責任もなかった」とは言えないと思う)。※ が、その私でも、今の天皇のこの言葉には胸を打たれるものがあります。どこぞの首相が「深い反省」を口にしなくなったのと入れ替わりに、自らが深い反省に言及するようになった、その辺りの経緯にも、戦争に対する深い反省に、真摯さと強い信念を感じます。 ※当然のことながら、敗戦時11歳だった今の天皇には、昭和天皇のは違って、戦争責任はありません。 一方、どこぞの首相の方は・・・・・・・・、あまりコメントする意義も感じませんが、太平洋戦争に至る経緯、そこで行われたこと、それらの「歴史と謙虚に向き合」えば、戦前の日本が進む道を誤ったことについて、どうして「反省」という言葉につながらないのか、実に不思議なことです。誤ったことは反省するのが当然のことと思いますが、反省という言葉を口にしないのは、誤っていない、という意思表示です。日本に310万人とされる犠牲者を出したことにも、その何倍もの死者をアジア太平洋諸国にもたらしたことにも、「反省」という言葉を口にする必要はない、ということです。それが本当に「歴史と謙虚に向き合」うことなのでしょうか、とてもわたしにはそう思えませんが。 今の天皇が戦没者追悼式に出るのは、今年が最後になります。一方、どこぞの首相は、来年も出ることになるのでしょうか、残念なことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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