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一夢庵の怪しい話・第3~4シーズン

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2012.05.31 楽天プロフィール Add to Google XML

臨時番外編・「生活保護騒動に関する見解と、ささやかな予言。」

 ここのところ、某・お笑い芸人に端を発する生活保護を巡る一連の騒動で解説を求められることが多くなっ(て、同じ事を言うのがめんどくさくなってき)たので、偏見と邪推に基づいて、少し解説しておきます ・・・ 従って、一定のベクトルがかかてている憶測を含む言いたい放題の私見であることは事前にお断りしておきます。



 某芸人が絡む一族を上げての生活保護受給が表面化し、同時期に”実は~”と言い出した別の芸人の母親の生活保護受給の話も表面化し、状況を知れば知るほど首を傾げた人が多かったのではなかろうか?

 基本的に、土地、建物(住居などですな)といった個人の不動産を所有しておらず、預貯金の残高が限りなく0円に近い、個人資産をほぼ所有してない人が生活保護の対象であるべきで、必要最低限の生活環境というのは、寝るところと寝具があれば十分ではないのか?

 もちろん、食事は現金を渡して御自由にどうぞではなく、食券制度にして、近くの小学校で学校給食を支給するくらいのことをやり、一食の対価として学校周辺の道路などを1日30分程度清掃する活動を義務化してもいいんじゃなかろうか?

 ”働かざる物喰うべからず”は真理で、特に若くして働かずに遊んで暮らすことを覚えた人達の多くが、働くことを強要されない環境下で一念発起して自発的に(生活保護で手にできる金額より安価な報酬で)働いて納税して支える側に回ることがある ・・・ と本気で信じている人がいるとしたら、それこそTVドラマの見過ぎでしょう。

 何よりも不思議だったのが、生活保護の月額支給額を最低賃金などを参考にして決めておきながら、税金や医療費、年金の掛け金、某国営放送の受信料に至るまで何かと”無料”になる付録の方が豪華な気がしてくる各種の特典が着いていることで、それって、アルバイトで食いつないでいる人達でも自己負担している部分じゃないの?年金だけで食べている高齢者だってそれなりの対価を支払ったり納税を強要されている分野じゃないの?律儀に払っている方が馬鹿って政府は暗に言いたいから生活保護の豪華特典を放置しているってこと??

 実際、生活保護の対象となれば年金の掛け金部分も不要になり、それでいて月々の生活保護支給額は国民年金の満期受給額より高額なままという状況が長らく(少なくとも年の単位で)放置されているわけで、国民年金の満期支給月額で生活できると政府が主張するのなら、生活保護の月額は国民年金の満期支給額より低額にするのが筋ではないのか? ・・・ 

・・・ もちろん、生活保護より低額な国民年金制度を廃止して、これまでの負担していた国民年金の振り込み金を利子を付けて払い戻した上で、高齢になって食べていけなくなったら生活保護の申請をして、国民年金を貰うよりリッチな老後の生活を満喫してね~でもかまいはしませんが。

 これを書いている時点で最大の謎が、本来は失業保険や児童手当などで対応すべき、35歳以下の独身の男女で、障害者認定の対象でもなく、2週間以上の入院治療が必要でもないような人がなぜ生活保護の受給対象になれるのか?ということで、経済が衰退しているとはいっても、職を選ばなければ自分一人働いて食べていけるくらいにはまだ日本は豊かなだけに、その辺りには、職安(ハローワーク)が強制的に職を割り振り、それさえも拒否するようなら”働けるのに働くのが嫌だというのなら喰うな”を徹底するべきではないのか?

 また、東京都知事が尖閣諸島の購入構想を公開し寄付を募ったとき、”そんなものを東京都が購入してどうするのか?”という批判が出ていたのですが、尖閣諸島に東京都が35歳以下の生活保護受給者用の寮を建設して、”尖閣諸島に住むだけの仕事”を創出すればいいのではないかと。

 それならば、”精神的なトラブルで働きに出ることができないから ・・・”と主張する、若い世代の人達にとって天職のような仕事になるのではないのか?病気に対応するためには、遠くインド洋で給油業務を遂行した実績があるわけですから、周辺に常に自衛艦を遊弋させておけば、国境警備にも繋がってなお宜しいでしょう。

 他にも、東北関東地震関連の復興事業などに優先的に生活保護受給者を(ボランティアではなく労働者として)斡旋して職を与え、拒否すれば生活保護の対象から外して自活させるべきだと思いますが、人や社会との軋轢で精神が云々で働きに出ることが難しいような人に、人口密集地である都内に住むことがそもそも苦痛を伴って無理な難行でしょうし、外に出て働くことが出来ないのなら、尖閣諸島の寮に住んでも都心のビル街に住んでも同じ事ではなかろうか?・・・

 ・・・ 同世代で働いて納税している人達のように働けないけれど、彼等と同じように繁華街で遊んだり異性とHする権利がある!尖閣諸島なんて御免だ!と言いたいかもしれませんが、なら、自分で稼いで働いて自立しろと私は言いたい。

 実際、私は国家公務員時代に中国山地の真ん中あたりの出張所などで勤務したときは現地で下宿していましたし、それこ離島や住宅街から離れた駐屯地などで働いている国家公務員は珍しくありませんから、とりたてて特殊なことを強弁しているわけではありませんが?

 同じ調子で、南鳥島とか沖の鳥島とか、国境周辺の無人島に寮を建設して、”外に働きに出ることができないと主張し税金で御飯を食べているという点では公務員と大差の無い生活保護受給者”を定住生活させるだけで、某国も”それは岩礁だ!”とか主張できなくなるだけに、一石二鳥にも三鳥にもなって、納税者の理解も得やすいのではなかろうか?

 また、基本的に、日本の生活保護は日本国籍を有する人だけを対象にすべきで、日本国籍を有さない人に日本の税金を使うのならば、生活保護で延々と養うのではなく、3~6ヶ月程度の失業状態が続けば母国へ送還して母国民が彼等をどう処遇するかにまかせるのが筋の話ではなかろうか?

 なんで、私たちが働く気も能力も無い外国籍の人の生活費を延々と(それも自分たちの公的年金以上の水準で)それこそ、揺りかごから墓場まで、日本人で彼等よりも生活が困窮している人よりも手厚く保護し、彼等の子々孫々の代まで養わねばならないのか?

 外国籍で生活保護を受給している人達が、”私が職に就けなかったのは日本の社会が悪いのだから、私の子供も生活保護で、平均的な日本人より、リッチで優雅な人生を過ごす権利がある!”と言ったとき、それでもまだ、”ごもっとも。”と、ここまで自らの老後が不安定化してしまった日本で、自ら稼いで生活している日本人は言う義務があるのか?少なくとも日本国籍を有している人からすれば、”おかしいから改善すべき現状”とは思いませんか?

 別の視点では、生活保護が一種の利権構造になっているという指摘がネットのあちこちで指摘されるようにもなってきていて、特定の政治団体、特定の宗教団体などが背後に控えている人は国籍に関係なく早期に受給対象となり、日本国籍を有していても徒手空拳でバックの無い日本人の場合は、ネットの表現を借りれば”オニギリ一つ支給されない”で門前払いされているのではないのか?

 もちろん、地方や国政に関係する政治家や、日本だと秘書などの関係者が仲介したり口を利いた人が優先的に生活保護の対象になっているのではないか?といった”疑惑”や”噂”は、ある意味で、納税者が減って、税金で食べる人の方が多くなって財政破綻したギリシャと同じ路を歩んでいる証拠にもなっていると言えます。

 ギリシャの場合、政治家や役人の縁故などで国民の大半が公務員になっていって、”人件費”や社会保障費用が国家財政に占める割合が洒落にならない金額になり、粉飾決済を繰り返しても誤魔化せなくなって国家破綻が現実味を帯びたわけですが、そこに至る過程を彷彿とさせる”噂”なだけに、某芸人の責任追及もさることながら、その辺りの不明瞭な生活保護の運用実態を、国は第3者機関を作って徹底的に追及する必要があるのではないのか?

 当然、そういった第3者機関のチェックで問題無いということになるとは思いたいですが、”マニュフェストに記載した政策を実現しますから私たちに投票して下さい!”と主張して与党になった民主党が、マニュフェストの大半を”無かったこと”にして、マニュフェストではまったく触れていなかった消費税増税に”政治生命を賭ける”と総理大臣が強弁し、党の方針であるから党員は従うのが当然だと公然と言い放っているのも現状だけに、政治家の道徳心(モラル)が信用できない時代になっていることは(残念ながら)指摘するまでもありますまい。

 本来、そういった政治の機能不全や暴走、マニュフェスト不履行のチェックや問題提起はマスコミというかジャーナリストの本業のハズですが、日本のマスコミやジャーナリストが政府の広報機関でしか無いことは、福島原発事故絡みで知れ渡ってしまった悲しい現実で、期待するだけ野暮なことは御存知の通り ・・・ 今や、日本で何が起きているのか?に関しては、その分析と影響、今後の予想を含めて海外のメディアの方が正確に報道している時代と言えます(溜息)。

 まあ、邪推すればですが、今回の生活保護を巡る一連のドタバタは、底なしで支払いが増加している生活保護支給額の圧縮に象徴される、天井知らずに予算を要求してきている社会保障制度に手を入れること無しに消費税増税を主張するのは難しいという判断があり、問題提起のサンプルになるのは社会的な知名度があれば誰でも良かったのではないか?という気がしないでもないのですが、どうも仕掛けた側のコントロールを逸脱しつつあり、”あれ?パンドラの箱を開けちゃった?”という気がしないでもありません。

 日本の場合、総人口の1割程度の富裕層が国富の4割程度を保有している(ことに帳簿上はなっている)だけに、働く者が馬鹿を見る社会が定着してしまい、それを維持するために天井知らずの増税を政府が行う常用になってしまえば、1割の富裕層の部分と海外でも生きていける能力とバイタリティを持つ人材から積極的に国外に流出してしまい、社会が維持できなくなるのは時間の問題ではなかろうか?

 また、ここに来て正気を疑っているのが、消費税増税を巡る自由民主党の対応で、日本人の大半が既に見限っている民主党に同調するということは、”政権交代しても自分たちも民主党と同じ路線で、根本的な構造改革はせずに同じ事(天井知らずの増税)をします”と宣言しているのと同じだけに、次の国政選挙で、”自由民主党と民主党以外に投票する”という人を増加させているだけではないかと。

 仮に、”この時期に”民主党に同調して消費税増税法案を成立させても、次回の国政選挙で民主党への批判票の大半が自由民主党に流れると計算しているとすれば、それは幻想の類で、支出の部分(バケツの底に空いた大穴)はそのまま放置するとした民主党の政策にも同調し、国民にだけ負担を強いることに”賛成”した同じ穴の狢と判断されて、次回の国政選挙で大惨敗して消えることになる ・・・ と、この時点で”予言”として書いておきます(笑)。

 生活保護に関する私の見解は、”人は死ぬ直前まで、働くべきである。”ということに尽きるのですが、病気や怪我などを患っている人の場合、その稼ぎと実際に生活していく上での経費の差が大きくなりやすいだけに、その辺りに公的な補助を行えば良いのではないかと。

 そして、外国籍で日本で食べていけないという人は、生活保護の対象として末永く子々孫々まで日本に住んでいただく必要は無く、速やかに母国へ帰っていただいて、貧困に悩む日本人の救済を優先すべきではないかと。

 もっとも、大半の日本人が”2012年12月で世界はともかく、日本は滅んだ方がいいんじゃねえの?”とか言い出さない内に、日本人の政治家達が、軌道修正する程度のことは期待したいとは思いますが。

 では、また。

Last updated  2012.05.31 20:46:05
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2012.05.20

ゆ~らゆ~ら で4415話目。

その後も順調に本院の方で

怪しい話”

は継続中で、以下のようなタイトルになっております。


4-415話 ゆ~らゆ~ら : 2012/05/19  ~ NEW! ~

4-414話 ゴーゴー : 2012/05/18

4-413話 ヘビーメタル : 2012/05/17

4-412話 パンクロック : 2012/05/16

4-411話 イマジン : 2012/05/15

4-410話 エルビスの死 : 2012/05/14

4-409話 エルビス伝説 : 2012/05/12

4-408話 格闘スケート : 2012/05/11

4-407話 スケート競技 : 2012/05/10

4-406話 下駄スケート : 2012/05/09

4-405話 スケート : 2012/05/08

4-404話 雄の雌化 : 2012/05/07

4-403話 遊女稼業 : 2012/05/05

4-402話 遊女痩身法 : 2012/05/04

4-401話 結婚と確率 : 2012/05/03

4-400話 日本髪 : 2012/05/02

4-399話 女性の髪型 : 2012/05/01

4-398話 踊り念仏 : 2012/04/30



Last updated  2012.05.20 08:00:28
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2012.04.29

ここのところ、BLといえばBLの起源考察だったかもなあ?

 4月もぼちぼち終わりですが、本院であるHPの”一夢庵”の

怪しい話

は、ここのところ意外とこまめに書いていて、

4-397話 若衆歌舞伎 : 2012/04/28

4-396話 陰間の規制 : 2012/04/27

4-395話 天保の陰間 : 2012/04/26

4-394話 陰間列伝 : 2012/04/25

4-393話 改革と陰間 : 2012/04/24

4-392話 家光乱行記 : 2012/04/23

4-391話 綱吉衆道記 : 2012/04/21

4-390話 衆道と出世 : 2012/04/20

4-389話 衆道と戦争 : 2012/04/19

4-388話 衆道の起源 : 2012/04/18

といったことになっています。

Last updated  2012.04.29 12:18:14
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2012.04.17

3月31日から4月17日までの、”お題”の一覧。

その後もぼちぼちとHPの方で

”怪しい話”

は、継続中で、・・・

4-387話 せどり入門 : 2012/04/17

4-386話 海産物もどき : 2012/04/16

<プレステ3購入関連のあれやらこれやらの余波で サボリ> : 2012/04/14

4-385話 草の輪予言 : 2012/04/13

4-384話 整体入門3 : 2012/04/12

4-383話 整体入門2 : 2012/04/11

4-382話 整体入門1 : 2012/04/10

4-381話 内功と外功 : 2012/04/09

4-380話 武士と切腹 : 2012/04/07

4-379話 武士と剣術 : 2012/04/06

4-378話 剣術と居合 : 2012/04/05

4-377話 剣術の矛盾 : 2012/04/04

4-376話 剣道と剣術 : 2012/04/03

4-375話 象と犀 : 2012/04/02

4-374話 スキヤポデス : 2012/03/31

といった具合に”お題”の方はなっています。

Last updated  2012.04.18 00:29:33
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2012.03.29

その後の怪しい話。

 さぼりがちですが、HP”一夢庵”における
怪しい話
は随時更新中で、これを記載した時点で公開しているのは下記の話になります。

4-371話 気功と魔術 : 2012/03/28

4-370話 静功と動功 : 2012/03/27

4-369話 気功概論 : 2012/03/26

4-368話 江戸の食中毒 : 2012/03/17

4-367話 地震予知異説 : 2012/03/16

4-366話 膨張する地球 : 2012/03/15

4-365話 闇の紫瞳 : 2012/03/14

4-364話 七つの穴 : 2012/03/13

4-363話 漫画と怪談 : 2012/03/12

4-362話 妖怪学の4 : 2012/03/10

4-361話 妖怪学の3 : 2012/03/09

4-360話 妖怪学の2 : 2012/03/08

4-359話 妖怪学の1 : 2012/03/07

4-358話 妖怪学入門 : 2012/03/06

4-357話 平清盛と飢饉 : 2012/03/05

4-356話 清盛と信長 : 2012/03/03

4-355話 平清盛と呪詛 : 2012/03/02

4-354話 食堂の男 : 2012/02/23

4-353話 時間の迷宮 : 2012/02/22

Last updated  2012.03.29 10:55:35
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2012.02.22

で、どうなったのかというと。

その後も、HPの一夢庵の
海賊旗揚げて”のコーナーでの怪しい話は継続中 ・・・ 4-341話以降のタイトルだけですが、

352話 平清盛の金融 : 2012/02/21 :NEW !!

351話 平清盛と経済 : 2012/02/20
 (日曜日は 怪しい話 の 定休日)
350話 龍退治考察 : 2012/02/18

349話 里中エミ : 2012/02/17

348話 一郎型食生活 : 2012/02/16

347話 聖フェーメ団 : 2012/02/15

346話 秘密結社学 : 2012/02/14

345話 中学生日記 : 2012/02/13
 (日曜日は 怪しい話 の 定休日)
344話 占星学の基本 : 2012/02/11

343話 占星術と日本 : 2012/02/10

342話 星位と占術 : 2012/02/09

341話 チェス人形 : 2012/02/08

となっていますが、341話の掲載は2012/02/23くらいまでか?ま、そんなとことです。

Last updated  2012.02.22 20:26:47
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2012.02.13

消えた彗星
[ 天体・宇宙 ]    

一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第340話 「消えた彗星」

 エレニン彗星に関して最初に少し書いたのは、2011/08/11の4-186”エレニン彗星”の回だったのですが、”2011年9月26日にエレニン彗星が接近するため地球に大地震が発生する”という話がネットなどを駆けめぐって話題になっていた頃の話なのは御存知の通り。

 もちろん、エレニン彗星に限らず、同じ事を答えるのがめんどくさくなると、しばしば怪しい話のお題にして”以降、該当する回を参照のこと”と常連さん達に通達するのは御存知の通り(笑)。

 以前から私は、”何事も、それが起こるか起こらないかの確率は1/2”という説を支持しているのですが(笑)、4年以内に首都圏直下型地震が起こる確率は70%以上とか誰かが言い出すと、必ず4年以内に起こると思い込む人が出てくるとしたものでは御座います。

 というか、そもそも、統計学や確率計算といった分野は、賭け事と密接な関係があり、”ルーレット必勝法”とか”ブラックジャック必勝法”といった秘伝を計算式で求められないか?と頭の良い人達が延々と考えた分野が始まりなわけです。

 なるほど、一定の枚数のカードの組み合わせにはパターンがあり、そのパターンの数はカードの種類が多いほど増加していくため、一定の組み合わせパターンを”役(やく)”とし、その役に強さのランキングを付けて、プレーヤー同士が手札の役で勝負するのがカード型ギャンブルの基本だったりします。

 ちなみに、それは今や小学生でも参加している遊戯カードの類でも同じ事で、私はなぜ政府が未成年者のカードバトルを放置しているか長らく不思議に思っているのですが、幼少期からカードプレイのギャンブラーを大量育成しているギャンブル大国日本がどこへ行くのかは定かではありません。

 余談ですが、日本でカジノをなぜ合法化しないのか?という質問への答えとして、ラスベガスやマカオのカジノの儲けよりも、日本のパチンコ業界と(雑誌出版などを含む)その周辺産業の儲けの方が巨額だからという説があり、もちろん、何年の数値を比較しての話なのか?とか、どこまで関連産業に含めるかでも話は違ってきます。

 まあ、そういった都市伝説めいた噂が立つほどパチンコ産業の稼ぎはでかいということで、動く金がでかいところには利権と闇が生じやすく、それで御飯を食べているわけでもない素人が深入りしない方が吉というのも、今に始まったことではありません(笑)。

 以前だと、インターネットが利用できても言葉の壁というか英語能力の不足から、海外のニュースサイトなどを閲覧する人は限られていたのですが、一瞬といっても良い速さで英文を日本語に翻訳してくれるブラウザなどが珍しく無くなったこともあり、ニュースのチェックは海外サイトを優先するという人が増え、海外の都市伝説めいた話に詳しい人も増えていたりします ・・・ 日本のマスコミの情報発信は相変わらずショボイですが。

 もっとも、特定の勢力にとってあまり広がって欲しくない特定の情報が生じた場合、インターネットの世界では完全に削除することはほぼ無理なため、それを打ち消す情報を流すといった情報操作が対抗策として講じられるようになったのですが、その効果や反応が素人にも分かりやすい手法の一つが情報発信型の対応策で、中でも巧に偽情報を紛れ込ませていく、法螺や嘘が1~2割、ホントの事は9~8割といった話を流すことで、関連する情報全ての信用度を低下させることができます。

 その辺りは、フィクション業界で”1割の嘘を本当に思わせるためには9割は本当(リアル)で固める必要がある”という方法論というか定説がありますから、別に目新しい手法では無いのですが、情報に精通していなければ情報の真贋を見分けるのが難しいというか、ネットでちらちらと読んだ程度で裏付けもとらずに全てを分かった気になるくらい危ないことは無い時代になっているとも言えます。

 というか、本気でネット検索して(いわゆる”ググッて”)みれば分かることは、本当に知りたい情報が出てくることは希ということと、誰かが発信した一次情報がコピペされまくってそのまま拡散流通していることで、どんなもんかな~、”怪しい話”を全て一般にも公開するのはぼちぼち止めようかなあ?と考えないでもありません。

 話をエレニン彗星に戻すと、”エレニン彗星の接近を主因とする2011年9月26日の世界規模の巨大地震群発という説は、米国の女性霊能者”9Nania”が2011/03/27にYouTubeに投稿した動画における主張で、彼女は”東北関東大震災(2011/03/11)も予言していた”・・・”といった話も取り上げたわけです。

 もちろん、こうして呑気に続編を書いているあたりで、彼女が主張した、2011/09/26が人類最期の日になることは無く、当時から私が大好きな”千葉沖で巨大地震が発生した場合、ムー大陸が再浮上して日本の国土面積が一気に増加するという説”の方が信憑性が出てきているのは御存知の通りですが、ここのところ気になっているのは、政府主導で、日本人が全体にネガティブ思考に誘導されていることだったりします。

 では、エレニン彗星はどうなったのか?というと、”消えた”としか言いようが無い経緯を辿っています ・・・ そもそも日本のマスコミはエレニン彗星のリスクをほとんど報道しませんでしたし、その後のエレニン彗星に関してはほぼ黙殺しているので知らない人も多いとは思いますが。

 その前段として、怪しい話では、地球温暖化の原因が太陽活動の活発化にあり、二酸化炭素などの温暖化ガスは主因ではないという立ち位置というあたりから話が始まるのですが、2011年も太陽活動の異変は続いていたのですが、そもそも論として”なぜ太陽活動が前例が無いようなサイクルで活発化したのか?”が謎だったりします。

 つまり、周期的に太陽の活動が、活発化したり停滞したりすることは知られていたのですが、そういった過去のサイクルと一致しない動きを2010年頃から太陽が示すようになり、過去のデータを前提とした予測が現実と一致しないことが多くなっているのですが、素直に考えれば、太陽も他の惑星と同じように加熱されていると考えると筋が通ってきます。

 地球温暖化といいながら、同程度の温度上昇の異変が火星などにも生じていることはこれまでに何度か触れてきた話なので今回は省きますが、どうもその温度上昇のエネルギー源が太陽の活動が活発化したことだけでは説明しきず、太陽系がそうしたエネルギー場の高い地域を移動していると考えないと辻褄が合わないくらい温度が上昇しているわけです。

 したがって、太陽や木星といった本体がガス状とされる恒星や惑星もまた、地球や火星のような岩石型の惑星と同じように、外部から何らかのエネルギーを注ぎ込まれているのではないか?ということで、例えて言えば、太陽系全体が大きな電子レンジの中に入ってターンテーブルの上をぐるぐる回っている状態に近いのではないか?ということです。

 そう考えると、ここのところ連鎖し連続している地球規模の大規模な地殻変動のエネルギーがどこから来ているのか?も腑に落ちますし、地磁気異常やポールシフト(地軸移動)が拡大し、極点が数百キロ単位で移動するようになった謎の答えも見えてくるかなと ・・・ 消費税を上げたところで払う人というか日本という国が残っていればいいですけどねえ?

 さて、エレニン彗星の”その後”ですが、2011/08/16に、太陽からCME(巨大な太陽フレア)が放出された先に”たまたま”エレニン彗星があり、2011/08/19にはCMEがエレニン彗星に到達し、直撃されたエレニン彗星は一気に加熱され脆くなったようです。

 さらに、2011/08/30には、(プラズマ説など諸説有るものの)なぜか木星から衝撃波が複数回放出され、この衝撃波も”たまたま”エレニン彗星を直撃し、・・・、結果的にエレニン彗星は四分五裂というか、雲散霧消してしまい、人類は無事に(?)2011/09/27を迎えることになったのでした。

 もっとも、予定通りにエレニン彗星が移動していた場合も地球への最接近は2011/09/24の見込みでしたから、ネットの予言で、なぜ2011/09/26が大規模群発地震の危険日とされたのは定かではありません。

 かくして、地球を直撃しかねない軌道で接近していて、その引き連れている水(氷)やガスなどの規模が最大級で木星より広い範囲に広がっているとされていたエレニン彗星は文字通り唐突に姿を消したわけですが、それだけの大規模な天体ショーが発生したにも関わらず、日本のマスコミがどの程度話題にしたか?に関しては、私があれこれ言うのも野暮というもので、日蝕や月蝕の方が大々的に報道され続けているのは御存知の通り(笑)。

 まあ、残る問題は、それほどの規模を誇っていたエレニン彗星をあっさり粉砕するだけのCMEを放出した太陽が地球の近くにあるということと、この次ぎに太陽が同程度のCMEを放出したとき、その先に”たまたま”地球があっても不思議ではないということと、同じように木星から放出される衝撃波の先に”たまたま”地球があっても不思議ではないことかなと。

 太陽や木星に異常な活動をさせたエネルギー源は何なのか?は謎ですが、イメージ的には、前述したように、太陽系が丸ごと大きな電子レンジのターンテーブルの上でグルグル回りながら加熱されているような気がしているのですが、何時になったら”チン!”とベルが鳴って加熱が止まるのかは定かではありません。

 一応、宇宙空間にエネルギーが滞留しているプラズマがフィラメント状になっている帯域があり、そこに太陽系が突入して加熱が始まっているから、太陽系の惑星全体で温暖化が進み、太陽の暴走が加速している ・・・ と考えておけばとりあえず間に合うかなと。

 幸か不幸か、義務教育はかなり以前に卒業しましたから、”なぜエレニン彗星が消えたのか?”は学者先生や学生さん達に悩んで貰うとして、いつ、地球がCMEの直撃を受けても不思議じゃないことくらいを知っておけばいいんじゃないかと思うわけです。

初出:一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第340話:(2012/02/07)

Last updated  2012.02.13 00:38:35
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2012.02.11

アネモネ
[ 植物 ]    

一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第339話 「アネモネ」

 ギリシャ神話において、女神達に愛され若くして散った美少年として名高いアドニス君ですが、キュプロス王キニュラスとその実の娘のミュラの間に産まれた不義の子であるといった話は4-338”BLの起源考”あたりから尾を引く話だったりします。

 乳母の手引きで夜陰に紛れて父王の寝所に忍び込んでいたすことをいたしていたミュラの正体をキニュラス王が知った時には既にアドニス君を妊娠していたのですが、キニュラス王は”オレは悪くない!”と主張し、不義の子を宿したミュラは事実上、王宮から追放されてしまいます。

 あてもなく山野を彷徨うミュラは、その辛さから神に祈り没薬の樹と化すのですが、猪がその没薬の樹に激突したときに樹が裂けてアドニスが(それこそ木の股から)産まれ、それを一連の事件の陰の黒幕だったアフロディーテ(そもそも、アフロディーテが配下のキューピッドに命じてミュラに父親を愛させたとされる)が拾い子としたわけです。

 ちなみに、アフロディーテも恋多き女神として知られ、夫もいれば愛人もいるという、深い仲になっていることが発覚した話は一つや二つでは無いのですが、ある意味で、拾い子したアドニス君にも(ギリシャ神話の神々の場合はほぼありえませんが)情が移ったのか、一目惚れしたのか手放す気が無くなったようです。

 しかしながら、立場上、アドニス君をそのまま手元で養育することはできず、人目というか天上世界の目が届きにくい、冥府の王の妃であるペルセフォネのところへ箱詰めにして(箱入り息子ですな)送り付けて、”中を見ないように”と言い含めたという話もあります。

 が、見るなと言われれば見たくなるのは神様であっても同じようで、好奇心に負けたペルセフォネは箱を開けてしまうのですが、ペルセフォネもまたアドニス君に一目惚れして大切に養育を初めてしまい、ある意味で育ての母としての情も生じてしまうのでした。

 悪事千里を走るともうしましょうか、ペルセフォネのところでアドニス君が美少年に育ったという噂はアフロディーテのところにも届き、これはまずいと思ったのか、受け入れ環境が整ったのか、アフロディーテはアドニス君を引き取りにペルセフォネのところへ行くのですが、引き渡しをことわられてしまいます。

 いくらアフロディーテといっても、ペルセフォネは冥府の王ハデスの妃であるだけでなく、ゼウスと豊穣の女神デメテルの間に産まれた娘でもあり、ハデスが誘拐して妃にした経緯で、デメテルの天上界とハデスの冥界でそれぞれ半年ずつ過ごすことになていたりもします。

 ペルセフォネが冥界にいる間は母であるデメテルが五穀を実らせない冬がやってきていると解釈できる話でもあるのですが、それだけややこしい背景を持つ女性がアドニス君の養い親になっていたわけですし、そもそも、アフロディーテはアドニス君を育てていない弱みもあったわけです(笑)。

 幾つかの異なる話があるものの、結局、こじれた話は裁判沙汰になり、1年の1/3をペルセフォネと暮らし、もう1/3はアフロディーテと暮らし、残りの1/3はゼウスと暮らす(ないし、アドニス君の好きにしてよい)といった判決が一応は出て事態は収束へと ・・・・

・・・  向かうはずだったのですが、その判決が履行されると思い込んだペルセフォネは素直にアドニス君を手放したのに対して、アフロディーテは判決を踏みにじり、アドニス君を手元に起き続ける愚策を犯すことになるのですが、端から判決を無視する気だったのか、手元にアドニス君が来て手放す気が失せたのかは定かではありません。

 ペルセフォネとアドニス君の関係が男と女の関係を含んでいた(らしい)というより、養い子に情が移ったベタ甘の養母という傾向があるのに対して、アフロディーテの場合は、年下の彼氏にベタ惚れした年の差のある女性とでもいった傾向が顕著にあるだけに、嫁と姑の争いの要素がそこには加わっていたのかもしれません。

 男の子を産んで育てている母親が、その子が小さい頃に、”こんなに一生懸命世話をして(今は)なついていても、何時か他の女に走るのね!き~っ!”とかやらかすのは実は珍しい話ではないのですが、私的には、”他の女に走らなかったら、それはそれでマズイだろうに ・・・”と思います(大笑)。

 それはそれとして、アフロディーテが判決を踏みにじってアドニス君を独占し続けたことで、ペルセフォネは激怒したのですが、なぜか判決の履行を裁判を行った担当神や法廷には求めず、アプロデイテの愛人の一人で軍神のアレスに”あんたの愛人の座も危ないもので、アフロディーテはアドニス君にぞっこんだよ~”と言いつける愚策を採用しています。

 まあ、数いたアフロディーテの愛人の中で、ペルセフォネが敢えてアレスを選んだのが偶然とは考えにくく、おそらく、ペルセフォネの脳内シミュレーションでは、直情型のアレスをそそのかせば騒動になって、アフロディーテといえどもアドニス君を手元に起き続けることは難しくなるだろうといった程度の読みだったのではなかろうか?

 もちろん、かわいさ尼って憎さ百倍になっていた可能性もありますが、ペルセフォネにそそのかされる形になったアレスは嫉妬に狂うことになるのですが、その方向性は、アフロディーテに抗議するのではなく、アドニス君を亡き者にする方向へ向かうことになり、ここにアドニス君には死亡フラグが立ってしまったわけです。

 アドニス君は下手の横好きなのか、狩猟が大好きでしばしば出かけていたようで、それで怪我をしないかとずいぶんとアフロティーテがやきもきしてたようですが、アレスからすれば、狩猟はその最中に事故死に見せかけて暗殺できる絶好のチャンスとなったようで、凶暴な猪を放ったとか、自らが猪に化けたとかいった話があります。

 かくして、狩猟の最中にアドニス君は巨大で凶暴な猪に遭遇することになったのですが、下手の横好きと前述したように、その猪めがけてアドニスが投げた槍は急所を外し、アドニスは猪に腹を突かれて致命傷を負ってしまい、そこにアフロディーテが駆けつけ、茴香の茂みに隠してさらなる猪の攻撃から守ったものの、アドニス君はアフロディーテの腕の中で死んで幕となるわけです。

 考えてみれば、冥府の女王でもあるペルセフォネからしてみれば、ただの人間に過ぎないアドニス君が死ねば、その魂の所管は自分に頭が上がらない亭主にして冥府の王であるハデスに属するわけですから、アドニス君が死ぬことは必ずしも悪い話では無く、それまでの経緯からアフロディーテが冥界にまでやってきてアドニス君を蘇らせることは(女神といっても)不可能事に属するんじゃないかと。

、 で、アフロディーテはゼウスに、”アドニスが暗い冥府で過ごすのはかわいそうだ”という建前論を述べた上で、”せめて夏の間だけでも、私のそばに置かせて下さい ・・・”と懇願し、ゼウスはアドニスの身体から流れる出て大地を染めた血を深紅のアネモネに変え、アネモネは夏になると花を咲かせるようになったというのがエピローグに該当するようです。

 かくして、アネモネは夏になると可憐な赤い花を咲かせるのですが、ペルセフォネあたりがそれも気にくわなかったためか、その寿命は儚く、夏の風が吹くと花が咲いても、二度目の風が吹くと花弁が落ちるとも言われるくらい繊細で、アネモネという名前はギリシャ語のアネモス(風の花)から来ているというもっともな話もあります。

 学術的には、アネモネ(Anemone coronaria)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草ですから、儚いどころか以外としぶとい草と言えるのですが、ギリシャ神話と縁の薄い日本に渡来すると、ボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)、或いはベニバナオキナグサ(紅花翁草)といった派手でゴージャスな和名で呼ばれるようになったのは御存知の通り。

 話が少しややこしくなるのは、学名で”adonis”というのは”フクジュソウ属”を意味することで、そのあたりも、ペルセフォネとアフロディーテの確執を連想しないでもないのですが、そもそも論として、アドニス君はどちらの女神に傾いていたのか?というと、どうも養母でもあるペルセフォネを捨てて、年上の愛人であるアフロティーテに走っていたようで、その辺りもアフロディーテが判決を踏みにじる動機の一つになったようです。

 が、アネモネがそのゴージャスな見かけに反して、全草にプロトアネモニンという毒素を含み、例えば茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎や水泡が生じることがあるのは園芸業界では常識の一つですが、人畜無害な美少年といった印象のあるアドニス君が、言葉巧に与えられた状況を楽しむ天性のコマシ男だったことをプロトアネモニンが暗示している気がしないでもありません。

 つまり、アフロティーテもペルセフォネも、自分の庇護下にアドニス君をおいているつもりで、実は(ただの人間に過ぎない)アドニス君にいいようにあしらわれていたのではないか?という気がしているのですが、当事者である女神たちにとっては、アドニス君が側にいさえすればいいだけのことで、どうでもいいことだったのかもしれません。

 深読みすれば、アフロディーテがアドニス君を茴香の茂みに隠したというのが意味深で、茴香は”不能”を意味しますから、アドニスが猪に腹を突かれたという腹が下腹部で使い物にならなくなったと解釈することもできるのですが、どうもアドニス君の場合、母性を含めて女の業や情念のようなものが渦巻く人生だっただけに、男性から見て、華やかではあるものの実態の無い虚ろな人生のように見えることは否めません。

 そう感じるのは私だけでは無いようで、アネモネの花言葉が”儚い夢”となっているあたりで、怪しい話の定説として、”他人の夢と書いて儚い(はかない)と読む”だけに、女神達の思惑によって人生を翻弄されたアドニス君は、実質的にその女神達を手玉に取る形の後半生になったものの、何かを達成したいとか、ひとかどの男になりたいとかいった、男性が成人していく過程で持つことが多い野望や野心を持っていたのかどうか?気になるところです。

初出:一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第339話:(2012/02/06)

Last updated  2012.02.11 00:13:22
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2012.02.10

BLの起源考
[ おたく文化 ]    

一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第338話 「BLの起源考」

 ”お”の字業界の中で、確かに1-50”やおい”系は一つの勢力として存在し続けていて、”ああ、あのBL系作品を愛読している ・・・”という表現で大枠で括ることができるのですが、実際の処はBL(Boy's LOVE)といいながら、成人年齢に達している主人公達の物語の方が多いという指摘もあります。

 実のところ、女性のBL好きというか、BL好きの女性が一定の割合で存在するというのは昨日今日始まった話ではありませんし、何かそこにタブーでもあるのか、正確なBL好き女子の占める世代別割合に関する資料というものがほとんど存在しなかったりしますが、いわゆる”薔薇”とか”さぶ”を見ているのが好きというわけでもないそうです。

 つまり、この世には実際には存在しないことは十分に関係者各位も理解した上で、妄想の世界に遊ぶというか首まで浸るのがBL業界の傾向ということですが、自分の周囲の現実(リアル)を元ネタにしはじめると、社会との対応に齟齬を来す恐れはあります ・・・ まあ、それ故に”群れる”そうですが。

 そもそも論として、”やおい”と”BL”は違うのか?”ショタ”は含んでもいいのか?といった不明瞭な部分はあるのですが、いかんせん個々人の好みの問題と言われてしまえばそこまでの業界だけに、厳密に定義することがそもそも不可能なのかもしれませんし、私も厳密な定義をしたいとも思いません。

 興味深いのは、実生活でリアルなHを体験するようになってくると卒業したり、数ある趣味の一つにトーンダウンする人が多いジャンルとしても知られていて、その意味で思春期の脳内妄想に過ぎないという説はあるのですが、私に言わせれば日常生活が忙しくなって潜伏しただけで嗜好は死ぬまで変化しないと見ています(笑)。

 もっとも、若い女性が美男美女に憧れたり妄想を抱くことは悪い話ではありませんし、平安文学の大半がその手の話ですから今に始まったことでもなく、脳内妄想は脳内シミュレーションですから、部外者にばれない限りにおいて罪のない趣味と言えなくもない ・・・ んじゃないかなあ?

 しかしながら、現実の恋愛と縁遠いが故にBLに逃げている人と、BL好きは似て非なるもののようで、それは”見た目”で綺麗に分けることが可能なくらいの差違を伴っているそうですが、まあ、女性の場合、妊娠出産すると子育てが始まり、子育ては文字通り戦争というか紛争状態が20年近く続くことになりますから、趣味を楽しむための資金と時間は激減することになりがちです。

 ちなみに、子育てが一段落した頃には、ちょうど親が高齢化して介護問題などが生じる世帯が珍しくなく、親の介護に区切りがついた頃には、配偶者や自分自身が介護の対象になるお年頃になっていることが珍しくないため、BLに限らず、若い頃の趣味に若い頃ほどの時間が割ける人は限られるようですから、”楽しめる内に楽しめ”としか言いようがない部分があります。

 もちろん、ペースはおちるものの、子育てしながらも適当に(BLに限らず)趣味を継続する人は珍しくありませんし、辛い浮き世とだけまともにつきあっていれば心が折れる人の方が多いのも確かな話ですから、何らかのガス抜き趣味を持っておく方がトータルで見れば無難だとも(私は)思います ・・・ 私に災厄が降りかかってこない限りにおいてはですが(大笑)。

 さて、遠く異朝をとぶらっても、”う~ん”と頭が痛くなるような事例に幾つか遭遇することになるのですが、まあ、その手の趣味の無い人には”歴史と伝統のあるワールドワイドに根が深い問題”であることを御理解いただければ幸いです ・・・ たぶん(笑)。

 ギリシャ神話にネタを求めれば、アドニスに絡む話が思い浮かぶのですが、アドニスはキュプロス王キニュラスと、その実の娘のミュラとの間に産まれた美少年として知られるのですが、ちなみに、ミュラはその不貞の罪のために没薬の樹に姿を変え、その樹が裂けてアドニスが産まれたことになっていますから、産まれながらに原罪を背負っている美少年ということになります。

 少し解説しておくと、そもそもは、ミュラがアフロディーテ(羅馬神話だとビーナスですな)崇拝の手を抜いたり、父王の勧める結婚話に従わなかったりしたことで、アフロディーテの怒りを買った結果として、実父との間にアドニスが産まれるような事態に陥るのですが、ミュラがそれほどの美女だったという解釈も可能です。

 その程度の話なら、ある意味で神話としては珍しく無いのですが、アフロディーテが産まれてきたアドニスを愛してしまうという怒濤の展開が話をややこしくしてしまう、後半の話が続くあたりがミソになります。

 アフロディーテは、箱入り息子よろしくアドニスを箱に隠してペルセフォネに養育を頼むのですが、ペルセフォネもまたアドニスを愛してしまい、アフロディーテがアドニスを返すように要求しても拒否するドロドロの展開となり、好色なことでも定評のあるゼウスが仲裁に入ったことで話はさらに混迷の度合いを深めていきます。

 なお、ゼウスの仲裁こそ、アドニスの美少年ぶりを端的に示していると(私は)思うのですが、素直に考えれば1年の半分をアフロディーテの処で、残りの半分をペルセポーネの処で過ごすようにさせれば良いものを、1年の1/3をアフロディーテ、もう1/3のペルセフォネ、残りの1/3をゼウスのところで過ごすことで落着させているわけです。

 ギリシャ神話の常として、幾つかの細部が異なる話もあるのですが、女神たちの取り分以外の残りの1/3に関しては、ゼウスのところではなく、アドニスが好きにして良いことになり、主にアフロディーテと過ごしたという話もあるのですが、いずれにしても、死亡フラグが乱立するような愛憎と不倫が交錯する状況になったことは疑いようがありません(笑)。

 もちろんというか、ゼウスは美しければなんでもありの両刀使い疑惑のある神様ですし、時には自らが女性に変じていたすことをいたしたことでも知られているのですが、我を張ったが為にゼウスという災厄を呼び込むことになったアフロディーテとペルセフォネがゼウスの裁定に何を思ったのかは定かではありませんが、この三方一両損のような仲裁で事態は収束へ向かいます。

 その後、神々に愛されたものの、だたの人間に過ぎないアドニスは狩猟の最中に猪に腹を突かれて死んでしまうのですが、結果的に、ギリシャ人にとってのアドニスは、妻のいる成熟した男性のそれではなく、ギリシャ神話的に言えばデメテル的なものの対極の存在であり、あくまで”恋人”であり、それも女性が(妄想で)理想とする恋人ということになります。

 ちなみに、デメテル(デメテール)というのは特に麦を司ることで(麦酒関連などでも)知られるギリシャ神話の女神ですが、正確には農耕と豊穣の女神で羅馬神話だとケレスが該当することになり、クロノスとレアの子で、ゼウスとの間にペルセフォネ(コレー)という娘をもうけたものの、その娘をハデスが融解して冥府の妃にしたことに激怒し、地上で五穀が実らなくなった話は有名。

 デメテルが天上界に帰らないかぎり大地に穀物が実らないため、ゼウスが仲介に立って、1年の半分を天上界で暮らし残りの半分を地下の冥府で暮らすことでデメテルも妥協し。めでたく五穀が再び大地に実るようになるのですが、連れ去られた娘ペルセフォネを捜しているときにギリシャの工業都市エレウシスを訪れエレウシスの密儀を行ったとかいった幾つかの有名な話はまた別の機会に(笑)。

 つまり、デメテルというの人が生きていく上で必要不可欠な”実”の象徴のようなところがあるのに対して、アドニスは、誕生からして正規の結婚ではない上に、産まれた後も複数の(女神を含む)異性との婚外交渉がつきまとう人生を過ごすものの、その実態は一人前の男性に社会が要求する生活力や腕力のような”実”を伴うものではなく、女性の庇護の下でのみ成立しうる、浮き草のような儚く実態を伴わない”虚”と言えます。

 アドニスの死に関しても、狩猟で猪と戦って雄々しく死んだのでは無く、猪に襲われて逃げまどい、アフロディーテに茴香(ういきょう)の茂みに隠されたものの腹の傷が原因で死んでしまうという、女性の庇護の下で生き、女性の庇護の下で死んでいくというあたりで、その立ち位置が女性にとって都合の良いペット的なものであったことが見え隠れしますし、少なからずBLに登場する主体性が無く流されやすい”うけ”系の人物を連想するわけです。

 当然、運命学的に言えば”そういった据え膳が次々と差し出されるような人生を歩む男性も一定の割合でいる”ことになるので、なんとうらやましいとは思うモノの(笑)、そういった人生を歩むことが性に合わないで、荒野をめざす男性が少なからず存在するのも確かな話ですから、アドニスには女性の庇護の下でのみ生をまっとうできる人生に適性があったのかもしれません。

 興味深いのは、BL系の物語の基本構造の一つとして、”雄の中の雄”のような相方に、”雄なのに雌的な傾向あり”な主人公が有耶無耶の内に押し倒されていくパターンがある(と私は思う)のですが、この場合、押し倒される側をアドニス的な存在と考えるか、脳内で女性化ないし女性読者は自分自身に置換して読んでいると考えるのかには見解が分かれているようです。

 その意味では、同じBL好きで括られるとしても、その読み解き方には幾つかの流派がある上に、必ずしも一つのパターンだけで読解していないということにもなっていくのですが、いずれにしても、BL系の物語の結末はアドニス的な世界であることは確かな話で、その場限りの儚い話でもあるわけです。

 ちなみに、紀元前5世紀の末ころからギリシャのアテナイでも、キュプロス島起源とされる祭儀である、アドニス祭が7月の盛夏の頃に行われるようになったとされているのですが、アドニス祭の特徴としては女祭ということで、もっぱら女だけが飲んでうたってどんちゃん騒ぎをしたそうですが、神殿や広場といった公共の場ではなく私邸で行われた密議に近い代物だったようです。

 となれば、アフロディーテやペルセフォネとドロドロの関係になっていたアドニスの名を冠する祭で、ある意味で人目のない私邸で秘密裏に行われていただけに、通常なら不貞に区分される行為もまた祭儀とされたというか、それが主目的になっていたという解釈もあります。

 それは、同時代のギリシャで、麦の播種期に公の場で行われていた女性祭であるデメテルのためのテスモポリア祭が、正式な妻、既婚婦人のみが参加を許され、夫を含めて3日間の祭の間は一切の快楽行為が禁止されていたことと合わせて考えると明確なコントラストを生じているという指摘があるわけです。

 長くなってまいりましたので、その他のBL起源考察はまた別の機会に。

初出:一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第338話:(2012/02/05)

Last updated  2012.02.10 00:28:33
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2012.02.09

事務連絡。

 投稿した話数が多くなったため、該当する”お題”の話に辿り着きにくくなったという声が常連さんからあり、楽天ブログに”怪しい話”転載するのは4期の340話くらいでひとまず止めとします。

 4-340話以降の”怪しい話”に関しては、また別のブログで公開するかもしれませんが、当面、本院(http://www.aa.alpha-net.ne.jp/itimuan/)での掲載を2週間分(12話)程度に延長する予定です ・・・ ここのところ、更新が遅れがちですが(笑)。

 では~。
 

Last updated  2012.02.09 00:40:58
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