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2010.05.06
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カテゴリ:都伝・都市伝説
一夢庵 怪しい話 第3シリーズ 第791話 「消える車」

 世界的に、消失事件と呼ばれる現象が起こっていて、人、車、船舶、航空機などが忽然と姿を消したとされ、中には、数十年後、或いは百年を越えて関係者や船舶、航空機などが戻ってきたという続きの話もあります。

 そうした現象が多発する場所として、バミューダ・トライアングルやドラゴン・トライアングルが知られているという話は以前に書いたことがあるのは御存知の通り。

 そして、○・トライアングルと言うとなにか狭い範囲のような気がするものの、船舶や航空機などの航路になっている場所をあれほど広く指定すれば”そりゃあ、そうした事故が多発してていても不思議ではないんじゃない?”という話もまたしたわけです(笑)。

 ある種の言葉の魔術のようなもので、”特定の領域内で事故が多発している”と聞き、10センチ四方くらいの地図の一部がトライアングル状の線で囲まれていれば、”こんなに狭い範囲でそういった事故が多発しているのなら ・・・”と思うのも無理はありません。

* バミューダとプエルト・リコとフロリダの3ヶ所を結ぶ三角形の海域では、1854年以来、50件以上の船舶や飛行機が謎の失踪をとげているとされ、”魔の三角地帯”として有名。

 ただ、冷静に考えると、”そのトライアングルの一変の長さって何百キロあるの?”ということになり、”そこに日本列島を置いたとすると、どこからどこまで入るの?”と具体的に考えていくと、”あれ?”となっていくのもまた現実なわけです。

 しかも、タイムスパンを過去100年とか、過去150年とかいった切りの良い数字にしてあると、どことなく科学的というか客観的な気がしてくるのですが、ライト兄弟が飛行機で空を飛んで(1903/12/17)からでさえ、(これを書いている時点で)110年に届いていないのもまた現実だったりします。

 つまり、”過去100年の間に、この空域で○機の飛行機が突然消息を絶った ・・・”ともっともらしく言われても、”それって、飛行機がバミューダトライアングルを横断できるほどの長距離を飛べるようになってから後の時代全部ってこと?”ではないかと。

 リンドバーグがスピリット・オブ・セント・ルイス号に乗って単身でニューヨーク~パリ間の大西洋横断飛行に成功したのが1927/05/20~21日の事ですから、少なくとも航空機の歴史で100年といえば、”移動手段として実用化された全ての期間”と考えていいのではなかろうか?

 別の視点では、バミューダ・トライアングルという概念が一番必要だったのは保険会社という説があり、航空機や船舶の航路が密集している場所で、保険料を割高にする理由にできる上に加入率を上昇させるネタにもなり、原因不明の失踪であって海に沈んだと特定できない場合、支払いを軽減したり回避できる工夫の一つではないのか?ということです。

 海難事故ということでは、船舶にレーダーや無線の類が装備されていないか性能が低かった時代ともなると、当然、沿岸部のレーダーや無線設備の性能もさほど高くなく、造船技術も発展途上だったわけですから、海難事故が起これば原因不明で全員死亡や行方不明になる確率は魔の海域でなくてもかなり高かったのではないかと。

 世界規模で電信や無線網が整備されはじめた頃でさえ、”○月○日にどこそこの港を出航したから、(過去の経験から)X月X日頃に目的地へ着く”予定だったのに、予定より1ヶ月遅れても着かないから途中で海難事故にあって全員が死亡したのだろうと判定されていた時代もあったくらいですから、全体の事故発生件数から考えて原因不明の事故の方が多くて当然ではなかろうか?

* 途中で乗組員が船長達を海に放り込んで船を乗っ取り、最寄りの港で船や積み荷を売り飛ばして金を分け合ってから姿を消した場合も、沈没と同様、あるいは沈没したとして海難事故にカウントされる事が珍しくなかったという話もあります。

 そんなわけで、航空機や船舶の場合は、消失事件と呼ばれたり、謎の失踪を遂げて消息不明になっても、それほど不思議に思わないのですが、整備された道路の上を走っている自動車の場合は、いささか状況が異なってきます。

 この手の話をしていて、舞台が日本になると必ず登場するのが、1963/11/19日に茨城県藤代バイパスで発生した走行中の乗用車消失事件で、逆に言えば、この事件があったからこそ、他の失踪事件の中に類似の事件が含まれているのではないかという話にもなっていったと言えます。

 この話はあまりに有名なのですが、3人の銀行関係者が乗用車で茨城県竜ヶ崎市のゴルフ場に向かって、朝の8時頃に国道6号(水戸街道)を過ぎて藤代バイパスを走っていた時、前方150mくらいのあたりを走行していた東京ナンバーの黒いトヨペット・クラウンが当然蒸発した ・・・ という話になっています。

 銀行員たちは、その車の後ろを水戸街道あたりからず~っと走っていたこともあって、車の特徴や年輩の男性が新聞を読んでいたとかいった車内の様子を具体的に良く覚えているのですが、警察に通報したものの、結局、消えた車は特定されず未解決事件というか、そもそも事件が発生したと実証できずに終わっています。

 ちなみに、車が蒸発したときの状況というのは、車から突然、瓦斯状の物質が噴き出したかと思ったら、姿が薄らいでいき、5秒ほどで消えてしまったそうで、目撃者が、当時は社会的に信用されていた銀行員などで、しかも3人という複数だったことから証言に信憑性があるとされたようです。

 まあ、現在だと、学校の先生や銀行員の証言の信憑性を一般人より高く見積もるべきだと考える人は少数派だと思いますし、3人の銀行関係者が、(当時)富士銀行葛飾支店の次長(38)、支店長代理(39)、得意客だったとなると、”あれ?”と、いささか不自然な気がしてくるわけです。

 つまり、銀行の支店長代理や次長といったトップクラスの幹部職員が休日の早朝に接待ゴルフにお得意様を乗せて出かけている途中だったということで、前を走っている車が突然消えたとすれば、警察に届け出たくらいですから、車を停めて現場周辺を確認したのではないかと推察されますが、その段階でも痕跡や物証があったとは思えないということです。

 現実問題として、警察に届け出たとしても、そうした事件が発生したことを示す何らかの物証が残っていなければ、”休日早朝の長距離ドライブで疲れが出て集団幻覚でも見たんじゃないですか?”と、幽霊を目撃したのと大差がない扱いでお終いにされても仕方がないのは、小学生でも予想できそうな事ではありますまいか?

 逆に言えば、そこで”消失事件が発生した”と彼らが警察に届け出なければ、”無かったこと”になっていたわけで、警察に届け出たが故に、事件の物証が確認できず、証言から消えた車が特定できなかったとしても、”黒色のトヨペット・クラウンが消失した”という話だけは残るわけです。

 蒸発ということでは、当時の失踪というか警察が把握している年間の蒸発者は約1万人程度で増加傾向にあり、これを書いている時点の年間失踪人の推定は6~7万人ですから、家族や仲間にも原因不明で姿を消す人が急速に増加し始めるようになった頃でもあるわけです。

 参考までに書いておくと、東宝特撮映画(いわゆる円谷特撮)で、透明人間(1954)、美女と液体人間(1958)、電送人間(1960)、瓦斯人間第一号(1960)が既に世に出ていますし、1950年代中頃から1960年代中頃は日本の特撮が世界でも突出していた黄金期だったりします。

 うがった見方をすれば、”確実に1台の黒いトヨペットクラウンが消失したと警察が公式に記録しておかなければならない”何か他の事件が別の場所で起こっていたのではないか?ということで、分かる人達には分かる示威行動というか、処理が終了したことのサインだったのではないか?ということです。

 幹部クラスの銀行関係者が絡むだけに、政治資金の闇や拉致問題のような国際的な謀略の可能性とか、想像の翼は広がるのですが、それ故に、”そもそも消失事件など起こっていなかった”可能性も出てくるわけで、それはそれでいかがなものかと考え込んでしまう今日この頃だったりします(笑)。


初出:一夢庵 怪しい話 第3シリーズ 第791話:(2010/04/30)





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Last updated  2010.05.06 00:15:12
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