カテゴリ:インターネット
■自分所有の3つのドメインが使えない?
10年ほど前から自分のドメイン(.net .com .org)を3つほど取得して運用してきた。ところが、この1年ほどうまく使えず、公私共々忙しくて「設定がおかしいのかなぁ」程度で放置してきた。 そのうち2つのドメインは、10年ほど前、アメリカのNameZeroという新興会社が無料でドメインを取れるようにしていたサービスで得たものだった。本当は1人につき1ドメインのみのサービスだったが、違うメールアドレスにより2つのドメインを取得していた。NameZeroはその後有料のサービスとなり、既に取得していたドメインを1つあたり年間十数ドルで更新して使い続けていた。 それとは別に、自宅のPCをサーバーとして公開するために新たに別のドメインが必要となり、年間10ドル弱という当時としては格安であったアメリカのレジストラから取得した。 ■実は3つのドメインは失効していた。別のレジストラから再取得可能 ふと海外のページを見ていて、お名前.comの広告が飛び込んできた。そこで私が所有しているはずの3つのドメインを調べると、取得可能となっていた。 ・・・ドメインの更新手続きを忘れていたために失効していたのだ。 言い換えると、取得していたドメインが失効しても、他のレジストラから再取得が可能だということがこれによりわかったのだ。有効なドメインを他のレジストラに移管するとき、私のように海外レジストラの場合は面倒だったが、これなら日本のレジストラで再取得することにしよう。 ■日本のレジストラからドメイン再取得と新たに取得 ・お名前.com(GMOインターネット株式会社) お名前.comのWEBサイト上からクレジットカード支払いにすると、失効していた3つのドメインは数分で取得できた。1つのドメインが920円なのでまあ許せる価格である。クレジットカード情報は登録されており、更新を忘れていても自動的にカードから引き落とされるために安心とも言える。 そして、1時間もかからずにこの3つのドメインは、自宅PCがサーバーとしてインターネット上に公開できるようになった。 ・VALUE-DOMAIN.COM(株式会社デジロック、2011年7月からGMOインターネットの子会社) 同様に格安でドメイン取得できるVALUE-DOMAIN.COMでは、.comや.netが割引中で年間480円で取得可能。さっそくここでは新規にドメインを取得することにした。 支払いは、前払い制となっており、クレジットカードで先に入金しておいてから注文するというシステム。勝手に課金されることがないので安心とも言えるが、自動更新はされないので管理が必要だ(更新のメールは来るだろうが)。ここでも数分で新たなドメイン(.net)が取得できた。 こちらも、新しいドメイン名を取得して1時間もかからず、自宅PCをサーバーとしてインターネット上に公開できるようになった。 ・・・・まあ、どちらの業者もGMOインターネット、およびその子会社なので、実際はどちらもGMOによるものとも言えるが、上記のようにユーザーが管理する方法が異なる。 ■自宅サーバーをインターネットに公開する方法 自宅のPCをインターネットに取得しているドメインを使って公開するためには、いくつかの手順が必要だ。特にダイナミックDNSについて書いてみる。 インターネットではアクセス先を指定するとき、ホスト名(xyz.com)が使われる。実際にはインターネットに接続したPCはIPアドレスが割り振られ、それではわかりにくいので使っているのがホスト名だ。インターネット上では、ホスト名とIPアドレスを照合させるためのシステムとしてDNSというがある。 しかし、一般の者は、インターネット接続業者を介してインターネットに接続するが、接続し直すたびにびにIPアドレスが変化してしまう。この場合、ドメインを取得してPCをインターネットに公開しようとすると、不定のIPアドレスとドメインを元にしたホスト名を照合させるには工夫が必要である。それがダイナミックDNSというものである。ダイナミックDNSでは、自分のIPアドレスが変化したとき、その情報をDNSサーバーに通知して照合できるようにする。 ダイナミックDNSのサービスを行っているところはたくさんあるが、以前は海外のZoneEditが無料なのに動作が安定しているという評判なので利用していたが、現在では有料となってしまった。 先に述べた、ドメインのレジストラであるお名前.comやVALUE-DOMAIN.COMだが、ここでもダイナミックDNSのサービスを無料で行っているので利用してみた。レジストラとダイナミックDNSサービスが別々の会社だと、ダイナミックDNSサービスを行っているところのDNSサーバーをレジストラに登録する必要がある。今回は同じところのサービスということでDNSサーバーの設定は特に行う必要もなく比較的簡単にできた。 ダイナミックDNSを利用して自分のPCのIPアドレスを自動的に通知するツールである「DiCE」を使えば非常に楽である。多くのダイナミックDNSサービスに対応している。 「DiCE」では、お名前.comやVALUE-DOMAIN.COMどちらのダイナミックDNSに対応していたので、我が家のIPアドレスの通知が楽であった。図の赤塗りの部分は今回取得した4つのドメインの部分。(黄色塗りは、無料ダイナミックDNSで、かつ無料でサブドメインも使用できるもの) 他に自宅PCを公開するには、PCの設定ファイアーウォール(セキュリティソフト)やルーターの設定も必要だが、ここでは割愛する。 ■格安でお手軽に自前ドメイン 日本のレジストラでドメインを取得する費用も安くなったと実感した。そして日本語、クレジットカードさえあれば数分で簡単にいくつも取得できる。 取得したドメインがあれば、自宅のPCを使うことにより、メールアドレスを無尽蔵に作り出せるし、WEBサイトとして見られるページを公開するのも楽しい。VALUE-DOMAIN.COMでは取得したドメインで無料サーバーも使えるので(広告は入るが)、サイトを構築してみようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.03.22 21:20:42
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