カテゴリ:SIM
■台湾で格安プリペイドSIMを使うための準備「スマートフォンのSIMフリー化」
23年ぶりの台湾への旅行、今回は家族で3泊4日のパックツアーで行って来た。 今回はGalaxy S2(SC-02C)とGalaxy S3(SC-06D)の2台を持って現地のSIMを購入して使うことにした。現地のSIMを使うには「SIMフリー(SIMロック解除)」である必要がある。ドコモのスマートフォンなどは、2年ほど前からSIMフリーにできるようになっており、ドコモショップで3150円を払ってしてもらう。SC-02Cは2年前にしておいたが、SC-06Dは出発前の前日にSIMフリーにした。 今回の3泊4日の台湾旅行だと、台湾のSIMで300元(日本円で1000円)で3日間もしくは5日間のデーター通信し放題、しかも100元分もしくは50元分の通話もできるものがあるもよう。 現地のSIMを使わなくても、ドコモだと「海外パケ・ホーダイ」を利用すれば海外でも使えるのだが、1日の料金が最大が2980円と高額で話にならない。また、日本時間の0時から23時59分59秒までを1日として計算され、到着した日の夜に使っても1日として計算されてしまう。また、通話は別料金となるので相当な金額になってしまう。 台湾のSIMを使うことで、トータルでは通信料金が日本円で2000円ほど、SIMフリーにする金額は完全に浮いてしまう。使わない手はない。 ■台湾の空港でSIMを購入 台湾の桃園国際空港に着いた。到着ロビーは第1ターミナルで、出たら右側にいくつかが集まったコーナーがあり、そのなかに「電信服務」と書かれた各電話会社のカウンターがある(第2ターミナルには出て左側にあるらしい)。そこでプリペイドSIMが購入できる。 パックツアーでは、現地の旅行会社が待ち受けていてくれるので我々の到着を確認してもらい、SIM購入のためにカウンターに走る。我々家族はなるべく早く入国できるように急いだため早かったが、他のツアー参加者全員が集まるまで相当時間があり、結果的にはSIM購入も可能で、さらに両替時間も十分あった。ちなみに両替は日本でするのではなく、現地が換金率も良い。 ここには3つの電話会社のカウンターがある。その中でも元国営企業で最大キャリアである「中華電信」のカウンターに並ぶ。前の人の次が私の番である。 その間に、2台のスマートフォンのカバーを開けて、中のSIMを見えるようにしておいた。SC-02Cが標準SIM、SC-06DがMicroSIMである。 中華電信のカウンターのバックには、次の6つのプランが掲載されている。すべてデータ通信と通話がセットされている。 写真は見にくいので、書き上げてみる。 ・Aプラン:3日間のデータ通信 + 100元分の通話。 300元 ・Bプラン:5日間のデータ通信 + 50元分の通話。 300元 ・Cプラン:5日間のデータ通信 + 300元分の通話。 500元 ・Dプラン:7日間のデータ通信 + 150元分の通話。 500元 ・Eプラン:10日間のデータ通信 + 100元分の通話。 500元 ・Fプラン:30日間のデータ通信 + 430元分の通話。1000元 3泊4日である今回のツアーは、A、B、Cが選択肢になる。ドコモの海外パケホーダイのような24時を区切りとして1日としてしているのだが、台湾のSIMは24時の区切りはなくて使用開始後24時間で1日という計算になっているのを知らなかった(後で述べる)。それで私はBプランを購入したのだが、3泊4日のツアーならAプランを選んで、通話がたっぷりできるほうが良い。 中華電信のカウンター2番目で、すぐに私の番になった。MicroSIMと標準SIMの2台を見せたためにスムーズだった。先に述べたように「B plan!」と言うと、確認のために先方から端末が「SIM free?」と英語で聞かれたので「Yes!」と答える。 SIMを購入するためには、身分を証明するパスポートが必要。さらに2つ目のSIM購入には、別のパスポートが必要。なので、2つのパスポートを提示する。標準SIMとmicroSIMがすぐさま出てきた。2つのパスポートはコピーがとられた。1つのSIMに2つの書類に2つのサインが必要でこれは自分の署名。もう1つ家族名義でSIMを購入したため、家族名の署名を代理でおこなった。 数分後にはSIMが入手できた。そのパッケージは次のもの。左が標準SIMの表、右がMicroSIMの裏。右のように裏の方には、現地での09・・・・から始まる携帯の電話番号が書かれている。 カウンターの中の中華電信の女性は客のスマートフォンを設定していたりする。こちらも言えばしてもらえたのかもしれないが、とにかく時間がないのでその場を離れて戻る。 ■中華電信のSIMのセットアップ 入手したパッケージ、中には中国語、英語、そして日本語の説明がある。日本語の説明は少し怪しいが少しは参考になるかもしれない。 日本語の説明は合計3ページあるので並べて見る。 でも日本語が怪しすぎて正直のところほとんどわからない。実際に2つのスマートフォンにSIMを切り離して挿入して確認してみる。 そのSIMだが電極あたりをクローズアップ。iPhone5で使われているnanoSIMが販売されているのかはしらないが、標準SIMならSIMカッターでnanoSIMにできるかもしれない電極の面積である。 それでは中華電信のSIMをスマートフォン挿入する。 その後、設定>無線とネットワーク>その他の設定>モバイルネットワーク>APNへ。 Galaxy S2では、APNに「中華電信」というのが見えるのでタッチする。その中には「中華電信internet」と「中華電信emome」が見える。internetでも接続できないわけでもなかったが、後者のemomeの方が安定して使えた。 Galaxy S3では、APNに「CHT」というのが見えるのでタッチする。その中には「CHT Internet」、「CHT emome」、「CHT MMS」が見える。「CHT Internet」ではうまくつながらなかったが、先のGalaxy S2のように「CHT emome」にするとデータ通信をし始めた。 わかってしまえば半分自動設定でできるようなものだ。 そしてデータ通信ができるようになってアクティベーション完了となり、次のような中国語のメッセージがSMSで送られてくる。 これをGoogle翻訳したものに手を加えて日本語の表示をする。 「あなたがオンラインなら、モバイル·データ·サービス·アカウントが、開かれていまする。適用するために再起動してください。102年(中華民国が建国されてからの年)8月22日午後2時30分01秒で有効期限が切れます。いろいろな情報は539にかけることで得られます。」 今回は5日間のSIMだったが、上記のメッセージのように、開始から24時間単位で1日と計算されるため、今回のように3泊4日の旅行だと3日のSIMで、通話料が多い方がよかったのではないかと思う。 ■中華電信のSIMでデータ通信を行う まずは速度を計測してみる。高速道路を走っているバスでの計測である。思った以上に早い。 ネット検索はもちろん、Google MAPやナビなどでバスが移動しているときの現在地や歩いて目的地を探すには重宝した。 今回のSIMには通話50元分がついているのだが、IP電話である「FUSION IP-Phone SMART」が使えるか試してみた。以前から2枚のクレジットカードで2つアカウントを取得、2つのスマートフォンにIP電話のアプリで設定しているので、通話できるか確認。海外にいても050番号同士で会話もできた。家の電話(IP電話である050番号も付加)の留守電にもメッセージを残すことができた。 ドコモの月額525円で動画見放題のサービスdビデオ、これはさすがに海外からは蹴られた。 高速道路でのバスや台湾新幹線での移動時、山間部やトンネルなど、ほとんどデータ通信を行うことができた。さすが元国営企業である中華電信だ。 ■中華電信のSIMで通話を行う 最初は、先に述べたIP電話である「FUSION IP-Phone SMART」でも通話できなくもないので、家族と離れたときの連絡に使っていた。 しかし、50元分の通話があるので使わない手はない。電話番号は、SIMのパッケージの裏に「09」から始まる数字が書かれており、それが該当する。 パックツアーなので家族とは大幅に離れることがないが、ちょこっと連絡することにした。実際には通話しなくてもかけることで着信音により、急ぐことを要求していることがわかったためにあまり通話しなくても済んだ。連絡しても「出発やで」とか簡単な連絡で済む。 通話の後に、次のように残りの通話分についてSMSで連絡が来るので助かる。 でも、節約しすぎたため4日間で50元の通話分の10元弱。結局もったいないので、もっと使えばよかったと思った。 ■海外で使うには、現地のSIMで 今回は台湾のSIMでデータ通信と通話をしたために、低価格で気軽に使うことができた。 台湾に限らず、いろいろな国のSIMが空港などで買えるようになってきているので、使わない手はない。 ただし、スマートフォンなどはSIMフリーにしておく必要があり、SIMフリー化の料金が必要となるのだが、現地のSIMを使うことでそれ以上の金額的にも使い勝手もメリットが生じるのでどんどん利用すべきだと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[SIM] カテゴリの最新記事
|
|