カテゴリ:Windows 10
※この記事の最後にある補足には今回のアップグレード版の秘密がある。
■Windows 10へのアップグレード準備 Windows 10への無償アップグレードが始まったのが7月29日。 通常、Windows Updateでの配信により無償アップグレードするのだが(サブのPCは可能になっていた)、メインのPCは不可能だったのでWindows 10のアップグレードおよびインストールディスク(DVD-R)を作成した。→「Windows 10のアップグレードおよびインストールディスクの作成」の記事参照 ■Windows 10へのアップグレード メインのPCはWindows 8.1 Pro with Media Centerの64ビット版で、8.1 Updateまで適用してある。このPCに上記で作ったメディアを使い、Windows 10 Proにアップグレードしていく。 これのWindows 8の時のプロダクトキーやその他の情報を念のために調べておいた。調べるのに使ったソフトはWindows Product Key Viewer。 そしてWindows 10 Proへアップグレードを実施。Windows 8.1上でディスクのsetupを起動し、何度か再起動して1時間ほどで完了。そのときのシステム情報は次のものである。 Windows Product Key Viewer(注:旧バージョンなのでWin10を認識せずwin8となったが、最新バージョンではwin10を認識するようになった)でプロダクトキーやその他の情報を調べる。なんとプロダクトキーは別のものに入れ替わっている。 ※Windows 10へアップブレードを行うと、自動的にプロダクトキーが変更される。 ■Windows 10へアップグレード後、クリーンインストールできるか このとき、マイクロソフトがWindows 10へのアップグレードのページで書いている次の文面を思い出した。 「無料アップグレードを使用して Windows 10 にアップグレードした後、同じデバイスに再インストール (クリーン インストールを含む) できます。同じハードウェアで再度ライセンス認証を行う際は、プロダクト キーは必要ありません。ハードウェアに大きな変更を加えた場合は、カスタマー サポートに連絡してライセンス認証に関するサポートを受けなければならない場合があります。」 この文面を簡単にまとめると次のようになるのだろうか。 1)アップグレード後はクリーンインストールできる。 2)クリーンインストール時には、プロダクトキーが不要。 3)ハードウェアの小変更は大丈夫だが、大変更はサポートに連絡してライセンス認証 本当にクリーンインストールできるのか調べる。 このPCでは、下に見える1TBのHDDにインストールしている。 Windows 10にアップグレードした環境を残しておきたかったので、2.5インチの別のHDDを接続した。HDDの入れ替えなら小変更で自動認証は通るだろう。 そしてアップグレードにも使ったディスクから起動してクリーンインストールしていく。ところがプロダクトキーの入力を求められたのだが、「スキップ」をクリックするとインストールは進んでいった。 再起動してインストールが進んでいく最中に、再びプロダクトキーの入力を求められた。どうしてもスキップすることができないのだ。先にWindows Product Key Viewerで調べておいたWindows 10のプロダクトキーを入力すると受け付けてくれる。 Windows 10のインストールは完了。そのときのシステム情報を見るとライセンス認証されている。先のときに比べるとプロダクトIDが異なる。 Windows Product Key Viewerで調べると、当然のことながらプロダクトキーは同じだが、プロダクトID以外にBild NumberやMachine GUIDも異なる。 ここまででわかったこと。クリーンインストール時、プロダクトキーが不要という点が異なるのだが、これはHDD交換によりハードウェアが完全に一致しなかったためかもしれない。 ※1 クリーンインストールは可能である。 ※2 プロダクトキーは不要でなく、必要である。 最初にアップグレードしたとき、調べたプロダクトキーを使う。 ※3 HDDの変更なら自動認証できる。 これらが間違いないのか確認するため、別のHDDを接続してWindows 10をクリーンインストールしてみた。 ディスクから起動してクリーンインストールしていったところ、やはりプロダクトキーの入力が必要だった。そしてインストールは完了しシステム情報を見るとライセンス認証されている。 プロダクトキーは当然同じだが、プロダクトID以外にBild NumberやMachine GUIDも異なる。 なお、これらのテスト後、最初にWindows 8.1からWindows 10へアップグレードしたときに使ったHDDに戻したが、問題なくライセンス認証されており使用できた。 ■まとめ 上記のゴチャゴチャした内容をすっきりまとめる。 1)アップグレードによりプロダクトキーが入れ替わる 以前のWindowsからWindows 10へアップグレードすると、新しいプロダクトキーに変更される。 2)Windows 10のディスク Windows 10のディスクは、Windows 7やWindows 8.1からアップデート以外に、クリーンインストールできる。 3)Windows 10のプロダクトキー Windows 10へアップグレード後、ツールをつかってプロダクトキーを調べておく。このプロダクトキーはクリーンインストールに使う。 4)プロダクトキーを使ってクリーンインストール Windows 10へのアップグレードおよびインストールディスクは、クリーンインストール可。ただし、プロダクトキーが必要なので、1)で調べたプロダクトキーを使う。 クリーンインストールするとき、次の場合はどうなるのだろう。 ・PCの大幅なハードウェア変更 ・まったく別のPC 自動認証がまったく通らず、電話認証となるのだろう。電話認証も自動応対で、もしくはオペレータを呼び出す必要もあるかもしれない。まったく別のPCの場合、ハードウェアがまったく異なるため、認証はまったくできないのだろう。 なお、マイクロソフトが言っているプロダクトキーが不要のはずのクリーンインストール、これが必要だった点が大きく異なる。これは、HDDの交換によりハードウェアの違いが出たために、プロダクトキーの入力が必要になった可能性もある。 ■補足 プロダクトキーが不要というのは本当だった アップグレードに使ったHDDを使ってクリーンインストールを行い、プロダクトキーが不要なのか確認した。 プロダクトキーの入力を求められるのは2回ある。1回目は「スキップ」で回避できたが、2回目で求められたときに下に「後で」というのがあるのに気がついた。左下の囲み。 わかりにくいので拡大する。 これによりプロダクトキーを入力しなくてもクリーンインストールができた。また、違うHDDに交換しても同様に「後で」を選べば同様にうまくいった。プロダクトキーを調べると、先に述べたものと同じであった。 マイクロソフトが言っていた一度アップグレードすれば、クリーンインストール時にプロダクトキーの入力は不要というのは本当だった。 ■補足2 無償アップグレードのはプロダクトキーはすべて同一? 2ちゃんねるを見ていると、プロダクトキーの末尾が私の場合と同じものが書かれていた。ジェネリックキーともいうものか、無償アップデートで自動的に割り振られるキーのようだ。いくつかのPCでアップグレードしたり、コメントしていただ内容からすると、プロダクトキーは1つではなく複数あるの中から割り当てられる。 しかし、アップグレード時にハードウェア情報がマイクロソフトに送られており、小さな違いは自動認証するが、大きな違いははねられるということのように思われる。もちろんアップグレードしていないハードウェアの場合、マイクロソフトのサーバーにハードウェア情報がないためライセンス認証が不可となるようだ。 なお、以前のWindowsアップグレード版では、空のWindowsフォルダがあるHDDを使うと、どんなPCでもクリーンインストールができる裏技があった。しかし、今回の無償アップグレードは同じプロダクトキーが使われ、アップグレードしたとき、マイクロソフトに自動的に登録されるたPCのハードウェア情報(多少の違いはOK)を使った認証システムになっているため、まったく別のPCではその裏技は使えないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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