ホレス・シルヴァーとアート・ブレイキーは1956年に袂を分かつまで
ジャズ・メッセンジャーズと言うバンド名を共有していた。
ハードバップを代表するバンドだったザ・ジャズ・メッセンジャーズは、
この時点ではホレス・シルヴァーとアート・ブレイキーの完全な双頭バンド
だったと考えていいだろう。
そして、本アルバムはホレス・シルヴァー の作品中、唯一
ジャズ・メッセンジャーズの名前が使われているもの。 ちなみに本作の1年後に録音された有名なカフェ・ボヘミア盤では
どちらの名前もリーダーとしてはクレジットされず、ただ
ジャズ・メッセンジャーズとなっている。
このアルバムの聴き所はケニー・ドーハム、ハンク・モブレーのフロント・ラインの活躍も
さることながらホレス・シルヴァー が初期に書いた代表曲
「ドゥードリン」や「ザ・プリーチャー」が収録されていること。
なんともいえないアーシーな魅力が漂うこの2曲は、ハードバップの名曲であるとともに
ホレス・シルヴァー やアート・ブレイキー がそれぞれのバンドを組んで
歩んでいくファンキー・スタイルの原点となるもの。
作曲家ホレス・シルヴァー の才能が完全に開花したことを告げる傑作と言えるだろう
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ジャズアルバム紹介 ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズを加筆・修正
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