カテゴリ:お料理
去年の6月~7月に釣ったデキハゼ約200匹。
実家の母が正月の昆布巻き用に欲しいというので、夏の帰省の際に焼き干しに加工して届けていたのだが、この帰省で、いよいよ昆布巻きに加工されていた。 「昆布巻きにするのに調度いい大きさ」 と、どこまで本気で喜んでいたのかは量りかねる(珍しくリクエストに応えたことをうれしく思ってそう言っているだけか?ひねくれすぎ??)が、改めて見ると5センチ前後の小さいデキハゼを、母は昆布に巻いていた。 数世帯分をまとめて作るので出来上がりは量も結構なものである。 昆布巻きとあわせてデキハゼを甘露煮(?)(あらためて考えると正確にはなんと呼ぶべきかよくわかからない)に炊く。 煮ている間、台所からは数年ぶりのなんだか懐かしいにおい。 そういや祖父が生きていた時代には母や祖母は毎年こうして年の暮れになるとハゼを炊いてたっけか。 「男の子は台所に立つな」 祖母にしょっちゅう言われつつも料理をしているところを横で眺めるのが好きだった。 別に料理だけが好きだったわけではない。祖父が庭で作り物をしている時も横でカンナかけやノミを振るうのを見ているもの好きだった。 要は「物が出来ていく」姿を見るのが好きだったわけだ。 そんなわけで煮物等の味付けの基本は、子供の頃のこの時に覚えた。 何も量らず、ざくっ、ざばっとしか入れないが大体の量で目と舌で覚えた。 んー自分で料理するのが好きなのも、このへんの事情だろうな。 んーなんで物作りの方に進まなかったんやろか。 んー田舎は仕事が無かったからとも言えるし、なんとなく都会に憧れたというのも理由かもしれん。 いや、なんかどっかで転換点があったんやろな。 理想を追ってみたから?それも理由やろな。 年の暮れはそんなとりとめもないことを考えて過ぎて行く。 出来上がった甘露煮と昆布巻き。 デキハゼのなれの果てということで写真に残してみた。 噛み締めて、ああそやったこの味や、と声に出さず納得する。 んーあと何回食べられるやろか。 孝行らしい孝行した覚えがないし、今のところ「元気なことも孝行のうち」の言葉に甘えてるけど、なんかせなあかんなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月06日 23時11分01秒
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