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カテゴリ:鉄道
またしても、佐賀新聞は、5/21付の社説で、長崎新幹線フル規格への反対を主張している。
今度は、佐賀県に負担が大きいから反対というだけでなく、長崎新幹線そのものの必要性を論議しろと言いだした。 www.saga-s.co.jp/articles/-/219744 (2018/5/21 佐賀新聞) 佐賀県にとって、フル規格新幹線はメリットが少なく、負担のみ押し付けられているということに対しては同情するし、距離に応じて負担という現行制度を見直し、佐賀県の負担を軽減する策を考えるべきだとは思う。 しかし、上記社説のような姿勢では、もはや、何を言っても無駄という感じしかしない。 佐賀県の意図は何なのか? 新幹線はどうしても佐賀県内を通過せざるを得ない。 そこを逆手にとって、地元負担減免や在来線分離反対等、より有利な条件を引出すための条件闘争なのか、それとも、単に鍋島藩の時代から確執のあった長崎県への嫌がらせなのか? そもそも、当初は佐賀県が負担に難色を示したからスーパー特急で整備するはずだったのが、スーパー特急では佐賀県にメリットがないと言ってFGTが計画されたのだ。 佐賀県がFGTを言い出さなければ、スーパー特急で決着していた話である。 恐らくこの調子では、フル規格だけでなく、ミニ新幹線や、当初のスーパー特急に戻すと言っても、また反対と言うだけでしょう。 長崎新幹線フル規格化の効果は、BC係数で3.3と、北陸敦賀以西の1.05に比べ、経済効果は良好、国も完成時期を北陸は2046年に対し、2034年と想定。新大阪駅には長崎のために地下ホーム建設を検討するなど、長崎フル規格化へ舵を切り始めた。 フル規格の要望が強くなったからこそ、佐賀県は反対を強めることで、負担減免等要求を一層吊り上げる腹積もりなのだろうか? 佐賀県の負担1,100億円程度とされるが、そのうち、3分の1を長崎県、あと3分の1をJR九州が肩代わり、佐賀県の負担を350億円程度にすれば、受入れ可能であるはずだし、佐賀県にもメリットがある以上、経済的合理性の観点からも納得性あるものと思われるが、佐賀県は受益の範囲内の負担さえ拒否しかねない。 佐賀県もいい加減、落とし所を探るべきだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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新聞の社説が駄々をこねているだけで終わるというのは気が滅入る、としか実感できませんでした。言葉は悪いですが、小学生に書かせたと言われる方がまだ納得できます。
(2018.05.27 22:24:08)
日置りんさんへ
少し前に流行った、はなわの「佐賀県」という歌を思い出した。 佐賀県のことをギャグを込めて自嘲気味に歌った歌ですが、言ってみれば、九州の他県に比べても余りパッとしない佐賀県。 「俺の許可がないと長崎新幹線も何もできないんだ」と自分の存在を誇示したい、歪んだ自意識のようなものでしょう。心理学では「承認要求」というそうです。 そう言えば、やたらにロケットを飛ばしていたどこかの国もそういうところがあるのか。 (2018.05.28 21:34:18)
受益者負担ということを考えれば、今の新幹線建設の設置距離に応じて費用負担する制度設計には理不尽な面があると思いますね。
最大の受益者であるJRQと長崎県で、佐賀県のいくらかを負担する必要があるでしょう。 (2018.06.06 07:40:33)
残念ながら佐賀県には(フル規格、ミニ新幹線に)反発する資格は全くありませんね。
当事者としての責任が感じられません。 現行制度だと費用負担が理不尽なのはわかります。 ならば資金を集める方策を練る、もしくは負担軽減を国、JR、長崎県に対し 求めるべきでしょう。 フリーゲージの技術を過信した時点で責任は佐賀県にも生じているのです。 他責にしてはいけないと思います。 「反対」をいうのではなく、負担が重い現状を数字でアピールして 国民一人一人に伝える努力が必要だと思います。 制度は絶対的なものではありません。 事態を前進させる努力が必要だと思います。 佐賀県は新鳥栖以北、および武雄温泉以南の施設の有効活用をもっと考えてほしいです。 (2019.03.08 11:43:07) |