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カテゴリ:ビジネス本
先日紹介した天才の栄光と挫折―数学者列伝 さて、今日は天才アイザック・ニュートンの晩年についての文章を紹介します 天才といえども必ず老いる、そして業績が偉大であるほど、反動があるのだと気づかせてくれる文章でした 天才であればあるほど、今まで出来たことが出来なくなる悔しさは激しいことでしょう 自分は50歳まで後20年ありますが、統計的に見て自分にどういったことが起こるのかを考えるきっかけになりました 紹介したい言葉 アイザック・ニュートン 32頁 数学者の世界でしばしば見られる、更年期障害ではないだろうか。 若い頃より真理の探究こそ至上の価値と信じ、一心不乱に研究してきた者が、五十代になってかかりやすい、一過性の精神不調である。 この年齢になると、仕事が思うように進まなくなる。 独創力が落ちるというより、肉体的粘りがきかなくなる。数学の難問を解決するには、何週間も何ヶ月間もそれだけに集中しなければならない。 目の覚めている間はもちろん、睡眠中でも考え続けるほどでなければ、なかなか本質に迫れない。 肉体的粘りは、精神的粘りとほとんど同じものだから、それがきかないとそこそこのところで諦めてしまうことになる。 そのうえ年齢による諸疾患が現われやすくなる。高血圧、糖尿、コレステロール、心臓、痛風など、体調を気にしていては、長期間にわたる遮二無二の集中はできない。新しいことを勉強しても、記憶力減退のためなかなか身につかない。 数学が若者の学問と呼ばれるのは、このためである。事実、数学史上で、五十歳以降に大発見がなされたことはほぼ皆無と言ってよいのである。 仕事が以前に比べ進まなくなると、まず焦燥感にとらわれ、ついで至上の価値と信じてきたものを産み出せなくなった自分に、嫌悪を感ずるようになる。 適当に価値観を修正し、後進の育成や公的活動あるいは趣味などに、関心をうまく転換できる人は軽症ですむが、そうでない人は被害妄想にとりつかれたり、些細なことに苛立ち、他人を恨んだり攻撃したりする。 温厚と思われていた人が突然激昂したり、良識派としてきこえた人が、非常識なことを主張して譲らなかったりするから、周囲は唖然とするのである。 ニュートンの如く、何の趣味もなく、友人もほとんどいず、ただ研究一筋できたまじめ人間は、更年期障害に最もかかりやすいタイプである。 そしてその引き金となったのが、全精力をふり絞り大著を成就した後の虚脱、ロンドンで新しい世界を知ったことによる動揺、職探しがはかどらない不満、親愛の情をかけていたファシオとのもつれ、などだったと私には思われる。 抜粋了 (注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています) 3.本を読んで得たヒント、展開的アイデア、やるべきこと 年を取ることによって、起こりやすいことを知る ディーラーという仕事も同じように集中力が最近減っているのを実感したのでなおさらだ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このブログは、土井英司氏のビジネスブックマラソンで紹介された本を中心に「気になった言葉」を紹介し、 ・本を読んで得たヒント、展開的アイデア、やるべきこと を徒然に書す備忘録的ブログです 訪れていただいたすべての方とその周りの人たちに、 今日もすべての善き事が、雪崩の如く起きますように ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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