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カテゴリ:映画の感想
「ザ・バンク 」を観ました。この映画の全米興行成績は初登場7位で、次週は10位、そのまた次週は圏外へ!ってことで、アメリカではコケタみたいですけど、私は中々面白かったです。アメリカって、こう言うヨーロッパやアフリカを舞台にした硬派の社会悪をテーマにした映画は受けないのかな!?ディカプリの「ブラッド・ダイヤモンド」の時も、全米興行成績は初登場5位で浮上しないで沈みました。
「ブラッド・ダイヤモンド」は反政府組織の資金源となっている密輸ダイヤに絡む社会悪を白日の下に晒す内容で、サスペンスとアクションと社会派ドラマがミックスされた骨太映画で見応えのある映画でした!この手の映画は単なる娯楽映画ではないのでファン層が偏ってしまうんでしょうか!?どちらの映画も硬派のサスペンスアクション映画好きなら楽しめる映画だと思います。 主演のクライヴ・オーウェンですが、私は嫌いではないけど、あまり華がないような感じですね!?。でもそれって良く言えば渋いとも言えますけど! 彼の出演作品は「ボーン・アイデンティティー」や「キング・アーサー」、「インサイド・マン」など数本観ていますけど、クライヴ・オーウェンって存在感が有ってストーリーに重厚さが増すような気がします。 ちょっと、「ザ・バンク」の話から反れちゃいましたが・・・この映画は、実在したBCCIと言うメガバンクがマネーロンダリングを始めとして、武器密輸や麻薬取引、核兵器の流出やアメリカの諜報機関との緊密な関わりなど巨額の不正取引で摘発されて経営破たんした金融事件を元に描かれているらしい。実際の事件でも暗殺まで組織ぐるみでやっていたにも関わらず、あらゆる権力と通じていたために経営者らは刑罰を免れたらしい。まぁ、こう言うもんですよね!権力と財力を持っている人は自分の手を汚さず巧妙に逃げ道は用意してある。 この映画の主人公はFBIでもCIAでもなく、インターポール(ICPO)捜査官と言う事で地味めです。映画の中でも言っていましたが、インターポールの組織って自ら逮捕権限が無いから中途半端な立場ですね。各国からICPOに犯罪者の照会が有った時に、各国を繋ぐ連絡機関のようなものらしい。 しかしそこは映画ですから、主人公は権限の範囲を超えて真相を追うため、独自に捜査を開始します。この映画は不条理な展開が続いて痛快さはないけど、これが世界の現実だと知ることが出来ます。 ここから先はラストへと繋がるネタバレになってしまうのでこの辺で止めておきます。 ★久しぶりのちょこっとトリビアです⇒・・・クライマックスシーンでニューヨークに有るグッゲンハイム美術館と言う建物の内部を模した美術館での銃撃シーンが有りますが、実はそこは、ベルリンの機関車庫に16週間もかけて建設した巨大セットだったらしい。それと共演者のナオミ・ワッツはこの映画の撮影時は出産後、わずか3か月で撮影に参加したそうです。
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Last updated
2009.05.15 14:22:34
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