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カテゴリ:映画の感想
レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが共演した映画「ワールド・オブ・ライズ」のDVDとブルーレイが4月29日にリリースされました。この映画は2008年12月の公開でした。私は劇場公開時に観ましたが、私の好きな監督さんのリドリー・スコット監督の作品でもあり、アクション映画好きですから面白かったです。ディカプリを評する時に必ずと言って良いほど「童顔が邪魔!」って言ってしまうんですけど、最近のこの手のハードなアクション映画は中々さまになってると思います。
この映画のディカプリも「ディパーテッド」のように二つの異なった世界の狭間で苦闘すると言う役柄です。中東のテロ組織と現地の諜報機関とCIAとが絡み合って、そこで現場で活躍するCIA工作員や情報屋の虚々実々の情報戦が始まります。派手な爆破シーンあり、リアリティーを感じさせる戦争アイテムあり、テンポの良いアクションシーンありと、おまけに社会派なテーマを加えたドラマ性も十分楽しめるエンターテイメント映画です。ただし、拷問シーンなんかもあるのでちょっとハードな内容でもあります。 デスクワークに徹した安全地帯から冷徹な指示を出すベテランCIAの上司と言う役作りのために20キロも体重を増やしてこの役に臨んだと言うラッセル・クロウのお気楽CIAの上司っぷりと、そんなお気楽な上司にキレながらも緊迫の現場で命を懸けてテロリストの爆破犯を追うディカプリの一匹狼的なスパイ役との掛け合いが不思議な構図でしたけど!?あれって、実際は違いますよね!?(苦笑) ハイテクに頼り過ぎるアメリカの作戦とローテクでまんまと裏をかいくぐるテロリストの駆け引きも面白いです。 この映画の見所の一つは空撮映像です。中東の紛争地帯の市街地や砂漠の真ん中にあるテロ組織のアジトなどの映像は上空に無人偵察機を飛ばして、遠く離れた安全なCIA本部からパソコンの画像で把握できてしまいます。そしてケータイや通信衛星などのいろんなハイテク機器を駆使して、その画像を見ながら「あの建物や、あの車列や、あの群衆・・・」と言う様にピンスポットで現地のCIAの工作員に指示を出すと言う、まるでTVゲームでも観ているような錯覚を起こしてしまいそうな映像でした。 そう言えば、わたしんちのパソコンからでもグーグルマップで世界中の街並みがリアルタイムでは無いとは言ってもバッチリ見えるし、北朝鮮の軍事基地さえ見えます。ストリートビューで住所を検索して覗いたら、単に街並どころかマンションに干してある洗濯物や駐車場に止めてある車のナンバーまで見えちゃって、隣に飲料水の自販機有るやん!ってとこまで見えてしまうし、路地を回り込んで裏側も見えてしまう!こう言う世界になってるって分かっているから、あの無人偵察機からの映像で本部から指令を出して工作員を動かすって言うのが、マンガチックではなく、めっちゃリアリティー感があって恐い世界に思えましたわ! ラストシーンでディカプリが演じるロジャー・フェリスが下した決断は、アメリカの掲げる正義や大義は誰の為のものなのか、アメリカが世界に押し付ける価値観や理想や秩序がすべて正しいのかを問いかけているように思いました。
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