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テーマ:最近観た映画。(38907)
カテゴリ:映画の感想
この映画の原作は2003年にイギリスのBBCで放送された全6回のTVシリーズで、英国アカデミー賞などを受賞した大ヒットドラマだそうです。日本でも2008年にNHKのBSで放送されていたらしいけど、うちはスカパーしか加入していないのでこのドラマは知りませんでした。私の大好きな映画「ボーン・アイデンティティー」シリーズ全ての脚本を手がけたトニー・ギルロイさんも参加してライターさんが3人も寄ってたかって練った作品との事なので期待できそうです。予告を見た限りでは巨大組織の闇のスパイラルに立ち向かう新聞記者と言う古典的な構図のサスペンスですが・・・、ちょっと前に観た「ザ・バンク 」にテーマが似てるのかな?
ラッセル・クロウが「ワールド・オブ・ライズ」の役作りで20キロ強の増量ボディーでポッチャリ系おじさんになってしまいましたが、「消されたヘッドライン」の予告編とかで見た感じでは、まだぽっちゃり系を維持しているみたいです!こう言う映画には必ず出てくるタイプの、プライベートはだらしなくて容貌はむさ苦しいけど、仕事はきれいに片付けると言う記者ですね!?(苦笑)それに引き替え、ベン・アフレックは痩せましたね!そのせいか顔の長さがやたらと目立ちます! ★↓この下から感想を追記しました。↓ 最初に書いた様に邦題のタイトルから想像していたのは「国家を揺るがす戦争ビジネスの闇に対して新聞記者が敢然と立ち向かって行く!」と言うような記者魂を魅せ付ける構図だったのですが、観終わった後で感じたのが「事件のスケールが思っていたより小さかった!」って事でした。もっとガンガンに国の中枢を担う議員と軍需産業の癒着にメスを入れる社会派なドラマなのかと思っていたら、暗躍する政治家や戦争ビジネスを糾弾するでもなく、結局は個人のスキャンダラスなゴシップネタの顛末で終わってしまっていたのが残念でした。(でも、途中結構ハラハラして観れましたわ!) ラストは巨大な暴利を操る軍需産業の闇は放ったらかしのままで尻切れトンボ感が否めなかったです。ガチガチの社会派ドラマとしてではなく、政治スキャンダルドラマとして観たら良かったかもしれませんが!?(この映画も観る前の勝手な思い込み厳禁!な映画でしたわ。(^^ゞ) この映画の英題が「 STATE OF PLAY 」なので、その意味を辞書検索をしたら主にクリケットの「試合の形勢、スコア」と言う意味で、一般では「競争者間の形勢」の事を指すと載っていましたから、邦題から受けるニュアンスとは違いますね!?(クリケット絡みの言葉と言うのがいかにもイギリス発らしいですけど・・・)全体のストーリー展開は、事件の核心を握る人物の形勢が二転三転しますから、初めからそう言う意味合いで考えたら内容を見誤ることはなかったですね! それから、見応えが有ったのがやはり敏腕記者カル役のラッセル・クロウですね!酸いも甘いも知り尽くしたブン屋と言う言葉がピッタリ似合うベテラン記者がハマってましたわ!ただ、ベン・アフレックとの絡みの場面では、二人のバランスは良くなかったような感じがしました。その反面、女性の新米記者デラとのコンビが、お手軽な恋愛に走らなくて(ラッセルがデブキャラから抜けきれず可憐な彼女と似合わなさ過ぎて断念したとか?)、 若輩者をちょっと突き放しながらも一人前にしていく男同士の師弟関係を描いてるようなパターンの映画が有りますけど、この二人の関係は男女でそう言う師弟関係の絆が出来上がっていたのが面白い展開でした。 普通のサスペンス映画では、主役と言うだけで凶暴な悪人でも対等以上に闘って危機を脱出するシーンは良く有りますね。この映画の見せ場であるカルがスナイパーと対峙するシーンでは、ちょっと違った描き方に感じたのが、記者であるカルを勇猛果敢に難なく事件を解決するスーパーヒーローに仕立て上げず、恐怖に慄き逃げの一手で難を逃れさせていたのも緊迫感と恐怖感が伝わってきて良かったです。この辺はサスペンスとして面白かった所でした。最後に残念賞を言うなら・・・、ヘレン・ミレンでしょうか!?ヒステリックな指示を出していただけと言う印象が残っていて、新聞社の編集長と言う威厳は感じなかったです。
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Last updated
2009.05.28 10:45:42
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