「キンキーブーツ」とエイドリアン・ブロディーの「ジャケット」
「キンキーブーツ」はイギリスの田舎(らしい)ノーサンプトンの倒産寸前の靴工場がドラッグクイーンの靴を作って再生する話。最初はすんなり話が流れ過ぎて、後半はトラブルが重なり過ぎて、ちょっと安いっていうか、実話をもとにしたと書いてあるにしてはリアリティーに欠けるような気もするんだけど、まあ、ドラッグクイーンの彼女が全部強引にまとめてくれる。このドラッグクイーン、三輪さんのまねをしている香取慎吾に人種を越えて似ている。人類は兄弟だよ。すっごい魅力的でした。「ジャケット」はメンタルな時間旅行もの。意味分からないよねえ。でもこれ飲み屋でこんな映画を見たと私が説明をしたら、暗いし、面倒で、誰も聴いてくれないタイプのあらすじかも。とにかくエイドリアン・ブロディーがやられっぱなし。湾岸戦争で子どもに撃たれ、奇跡的に助かったと思えば(これ本当に助かったのかなあ、もしかしてトリップがここから始まってるって話なのかも)殺人の罪は着せられるは、その上懐かしいクリス・クリストファーソンにモルモットにされるは、ひどい話。でもエイドリアン・ブロディーは夢に出そうな程魅力的。そしてこの2つの映画、「キンキーブーツ」では、初めの2曲が「プリティエスト スター」と「ワイルド イズ ザ ウイング」で共にデビッド・ボウイの曲。「ジャケット」では、キーラ・ナイトレイの薬中の母ちゃんの部屋にアラジンセインのポスターが貼ってあったので、デビッド・ボウイつながりです。