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カテゴリ:ネットデイ
館山市立北条小学校で、ネットデイシンポジューム2006というのがあるので行って来た。
まず校舎にビックリした。 横浜では考えられなくらい大きな敷地にゆったりとした創造的な空間だ。 低学年の校舎は平屋建て。 高学年でも2階までが主な活動場所で、3階は音楽室くらいだ。 敷地の柵もほとんどなく、隣の幼稚園との境界はなかった。 校舎のいたるところにパソコンが置いてあり、生徒達は自由に使っていた。リユースパソコンを含めて100台以上はあるらしい。 校内用と校外からも見られるブログがたくさんあり、子供達もどんどん情報発信をしていた。 この設備作りも、メインテナンスも地域の人たちのサポートなくしてはできないと思われた。 午前中は研究授業だ。 とにかくほとんど全ての教室で、親や地域の人たちがボランティアとして授業をサポートしていた。一緒に授業を作っていた。以前に茅ヶ崎の浜の郷小学校を見に行ったときに、そういう光景を初めて見たときはショックだった。じゃ、先生の役割っていったい何?と思って。 さすがに今回は、そこでは驚かなかった。 でも先生と保護者、地域の人たちがそういう関係になっていることがすごいと思った。 それもネットデイが大きなきっかけになったらしい。 打ち上げの飲み会には、5~60人の先生と親、地域のボランティアが入り乱れて盛り上がっていた。 「あの先生の授業は私がサポートしたからできたんだ。もう本当にドキドキしちゃったんだから!」 なんて、お母さん達が言ってる。 教頭が、声高々に「北条小は、地域のみなさんと一緒に創られていきます。」 と宣言していた。 熱い想いが伝わってきて、思わず握手しにいってしまった。 午後のシンポジュームには、内閣官房や文部科学省などのお役人から、僕にネットデイのノウハウを伝授してくれたこたつさんやかっちゃんが兵庫県から来ていた。 でも、シンポジュームの意図が良く見えなかったのが残念だ。 これからネットデイをやる人たちに、ネットデイのよさを伝えたかったのか、ネットデイはその後が大事なんだということを伝えたかったのか、不明確になってしまっていた。それぞれの発表の輪郭をもっとはっきりさせると面白かったと思う。 余談だが、文科省の人が飲み会の席上すぐ隣にいたので、いろいろ言ってみた。 教育バウチャー制度は、おかしい。人気のない学校にこそ予算をたくさん上げるべきじゃないのかとか、情報コーディネーターを各学校に配置せよとか、教育にかけるべきお金を地方交付税とかで地元任せにし、何に使われているかわからなくしちゃったら意味がないじゃないかとか、文科省で働く人は、最低1年間は現場を体験した方がいいとか・・・まだまだ言った気がする。 しかしとにかく、館山市はネットデイリレーをきっかけに、地域と一緒になった学校づくりが 館山市内のいたるところで始まっていることがすごかった。 横浜市のように決して急がない。 なぜなら、校内LAN整備をすることよりも、地域と一緒に学校を創っていくことのきっかけとしてネットデイを位置づけているからだ。 館山ですごい実践が始まっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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