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テーマ:京都。(6074)
カテゴリ:***** 伝記 *****
弘法大師も人の子。
京都でひときわ目立つ、東寺の五重塔。 東寺は真言宗、空海の寺。 しかしその歴史は、意外に世俗的。 平安時代、東寺と西寺がありました。 西寺は、守敏僧都(しゅびんそうず)の寺。 仲が悪い、空海と守敏。 ある日、守敏は空海に矢を射ます。 しかし身代わりとなった地蔵尊が、空海を守ります。 今に伝わる、矢取り地蔵。 空海は、最澄とも対立します。 桓武天皇の寵僧として、比叡山に天台宗を開いた最澄。 その翌年、嵯峨天皇から東寺を勅賜された空海。 国家宗教として、天台宗と真言宗は対立を深めます。 心配した嵯峨天皇は、最澄に山修山学を認めます。 そして空海には、東寺への僧50人の住寺を認めます。 空海も、僧同士の勢力争いに奔走していました。 名僧でも、容易に消えない人の煩悩。 だからこそ、寺では鐘が衝かれます。 煩悩が、祓われるように。 【参考】 か舎+菊池昌治,京都の魔界をゆく,小学館,1999年,127P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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