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再出発日記

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2017年01月15日
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カテゴリ:洋画(12~)

12月に観た映画は、全部で18作品でした。もちろん、TOHOフリーパスポートをゲットしていたために多く鑑賞できたわけです。よって、今回は4回に分けて紹介します。冒頭の「この世界に」は一度ブログで出していますが、再掲します。私としては、ずっと私の世界の片隅に大切にとっておきたい作品になりました。

「この世界の片隅に」二回目鑑賞
広島の八丁座は八割がた埋まっていた。映画の日の平日午後。地方ではそんなものかもしれないが、ここは地元の広島、しかも老舗の八丁座なのだ。少し意外な気がした。客層は正に老若男女だった。終わったあと、みんなあまり泣いていなかった。もちろん、無理やり泣かすような作品ではなかったものの、広島の人たちには特別な感慨を起こさせるのではないかと思っていたので、それも意外だった。老齢の女性が眼鏡の奥の涙を拭いていた。

改めて傑作だと思う。どこまで歴史考証を重ねたのかは、例えはすずの実家の江波の海岸から広島地方気象台が小さく見えていた事からも推察出来る。私は当日そうとは知らずにその辺りを歩いていた。正に海岸線から見える当時の景色そのままだっただろう。一事が万事、実に細かいところまで、当時の景色を再現しているのだ。ところが、絵柄は厳しい写実性を持っていない。終始淡い絵の具のような絵であって、この作品世界すべてが、いま生きているならば90歳くらいになっているに違いないすずおばあさんの夢の中の思い出のように思える。だから、ところどころ爆発は綺麗な具材を使って描かれるし、大切なものを失くしたときは、極端な抽象絵画になる。「君の名は。」のように、脚本的な派手な仕掛けやPOPな音楽を採用しなかったし、「聲の形」やジブリ映画のような顔の表情の細かな演出はない。しかし、大人の教養に裏打ちされた骨太の脚本と、絵のタッチそのものが雄弁に語る日本セルアニメの到達点が、ここにあった。そして、のんの声の演技が細かい表情をサポートしていた。

一回目のときはクラウドファンディングのリストを追うので精一杯だったので、その下のラフ絵は見る事ができなかった。今回じっくり見て、遊女のおりんさんの半生だと知れた。原作にはない背景も知る事が出来て良かった。

白いタンポポの群の中に、一つ旅して根付いた黄色のタンポポのように、「普通に」「この世界の片隅に」すずは生きてゆく。

2016年12月1日
広島・八丁座
★★★★☆


「RANMARU 神の舌を持つ男」
TOHOシネマズフリーパスポート7作目。予想通り、テレビドラマレベル。監督がこのギャグのオンパレードを、おそらくテレビ関係者と酒をのみながら10数年温めてきたのだろう。もうこんな人をおちょくる作品作りは止めたらどうだろうか。

(ストーリー)
伝説の三助の孫・朝永蘭丸(ともながらんまる/向井理)は放浪の旅の末、鬼灯(ほおずき)村にたどりつく。ところが温泉に溺れてしまってさぁ大変!人口呼吸で助けられた蘭丸はその女医・りん(木村多江)に一目惚れし、村の温泉で働くことに。甕棺墓光(かめかんぼひかる/木村文乃)と宮沢寛治(みやざわかんじ/佐藤二朗)が蘭丸を追って来るがその時、地面が大陥没! 鬼火が発生! 黒い水が湧き出し、ついには死体を発見! 村人は、三人がいにしえの呪いを呼び覚ました! と大激怒。謎の黒装束軍団に追われながら、果たして彼らは殺人事件の犯人を暴き、呪いの謎を解き明かす事ができるのか!?
監督 堤幸彦
出演 向井理、木村文乃、佐藤二朗、岡本信人、渡辺哲、矢島健一、春海四方、落合モトキ、永瀬匡、中野英雄、市原隼人、黒谷友香、財前直見、木村多江

2016年12月8日
TOHOシネマズ岡南
★★

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
TOHOシネマズフリーパスポート8作目。夫の献身的な純愛物語でも、奇跡を呼び起こすミュージックドラマでも、とんでもない喜劇でもない。少し不実なところもあるけれども、おかしな愛を貫いた夫と、KY的な資産家フローレンスの一生懸命な生涯と、それをコメディと解釈しながらも、結果的に戦時でありながら余裕を持って愛したニューヨーク社会を描いた作品である。こんな国と戦争していたら、負けるよな、とも思う。

ジャズナンバーで乱痴気踊りをする様は、実に8年後の東京で同じような事をやっていたのを、私はこの前はからずも「生きる」という映画で見てしまった。アメリカの模倣は、こんなにも遅れてやって来ていたのだ。

フローレンスは、あのカーネーギーホールリサイタルのすぐあとになくなって居る。68歳だった。そういう意味ではすごいリサイタルだったのかもしれない。

(ストーリー)
ニューヨークの社交界のトップ、マダム・フローレンスの尽きない愛と財産は、夫のシンクレアと音楽に捧げられていた。ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンスだが、彼女は自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。愛する妻に夢を見続けさせるため、夫のシンクレアはマスコミを買収し、信奉者だけを集めた小さなリサイタルを開催するなど忙しく献身的に立ち回っていた。しかしある日、フローレンスは世界的権威あるカーネギーホールで歌うと言い出して―。持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦に、シンクレアも一緒に夢をみることを決める。さあ、笑いと涙で包まれた奇跡の公演の幕があがる!
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演 メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ、レベッカ・ファーガソン
[ 上映時間:111分 ]

2016年12月8日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「疾風ロンド」
TOHOシネマズフリーパスポート9作目。2年前に原作を読んだときは、東野圭吾のやっつけ仕事(いきなり文庫本だったし)なので、2時間ドラマになったらいい方だと書いた。ほとんどスキー場でロケをするので、そんなにお金はかからないはずだ、と踏んだわけである。私のプロデュース能力もまだまだだと反省した。なかなかの映画作品に仕上がっていた。

あの時は、こんなにもコメディ要素があると思わなかった。本来はとんでもない大事件なのだけど、それをコメディで包む事で都合のいい展開の謎解きサスペンスも、うまい具合に誤魔化す事が出来た。阿部寛、大島優子はそれぞれ持ち味を生かしてちゃんと役柄を膨らましており、ムロツヨシ、堀内敬子は小悪人を見事に演じ、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹らの次世代男優がきちんと若者になっていた中で、最もテーマらしきものが現れた家族の絆や憎しみの連鎖を解きほぐす最も重要な麻生祐未の台詞で、素直に感動出来た。

(ストーリー)
大学の研究所施設から、違法生物兵器「K-55」が盗まれた。 研究所所長の下に届く犯人からの脅迫メール。「人質は全国民。身代金の3億円を用意しろ」 警察には頼めない…しかも残された時間は4日間…。そんな窮地に白羽の矢がたったのは、何故だか、しがない主任研究員。秘密裏に生物兵器を捜す命を受けるも、全く手掛かりがない…。
そんな中、一本の電話が。
≪犯人死亡!!≫
まさかの事態に呆然とする一方で、刻々と迫りくる大惨事へのタイムリミット。 生物兵器の行方も完全に不明になったと途方に暮れていたその時、犯人の遺品から僅かな手がかりを掴むのだった。
監督 吉田照幸
出演 阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久
[ 上映時間:109分 ]

2016年12月8日
TOHOシネマズ岡南
★★★★

「ブレア・ウィッチ」
TOHOシネマズフリーパスポート10作目。普通ならば絶対劇場では観ない作品。なんと日曜日一週間目にもかかわらず、私1人の劇場独占状態でした。生涯で二回目くらいかな。それ程までに二匹目のドジョウを見たい人は少ないということなのでしょう。

今回は登場人物全員に小型カメラはついているし、GPSはあるし、ドローンも使うので、かなり臨場感あり。その分ドキュメント感はなくなった。ともかく音と映像で驚かすアメリカスリラーは、もういい。とはいいながら、劇場が明るくなるまで席を立てれなかった。途中一つだけ、1人のはずの部屋で後ろから音がしたので(笑)。

(ストーリー)
かつてヘザーは、“ブレアの魔女”をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、ブラック・ヒルズの森を訪れたまま消息を絶った。しかし彼女の失踪から20年後、弟のジェームズはYouTubeで姉らしき人物が映った映像を見つける。姉を救うため、そして“ブレアの魔女”の謎を解くために仲間たちと共にあの「森」に踏み込むのだが・・・。
監督 アダム・ウィンガード
出演 ヴァロリー・カリー、ジェームズ・アレン・マキューン、ウェス・ロビンソン
[ 上映時間:90分 ]
2016年12月8日
TOHOシネマズ岡南
★★






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最終更新日  2017年01月15日 14時20分09秒
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