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再出発日記

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2021年03月22日
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カテゴリ:邦画(12~)

長い前振りをします。

毎月某労組機関紙に映画評を連載している。いつもは締め切り間際(時には締め切り過ぎて)でないと完成しないのに、下に載せた映画評は先週初めになんと3週間前に書いた。相当不安だったので、コレでわかるでしょうか?とお伺いを立てた。編集長は40代なので理解してくれると思いきや「エヴァは一切観てないのもあるけど、何書いているのかさっぱりわかりません」と、初めて掲載がバツになった。そうか、ロスジェネ世代、皆んながエヴァを一度ぐらい見たわけではないのだ。という当たり前のことを、私は勘違いしているのを悟った。もう1000文字貰っても、エヴァのストーリー・世界観を説明する自信は私にはないので、粛々と掲載は諦めた。

つまり、下の映画評は幻の映画評なのです。でも個人的にお蔵入りは悔しいので、ここに発表します。実は他のSNSにもちょこちょこ公表している。そこの反応は芳しくない。私は密かに「わからなくても、雰囲気だけは察して、言いたいことは少しは理解してくれるのでは?」と思っていたが、どうやら「今年のマイベスト5入間違いなしの傑作」は、いつもの1人相撲で終わりそうだ。

何故今回こんなに公表を急いでいるのかというと、「世の中のエヴァ評では、何処にも指摘していないことを私が発見した!!」と思ったからである。誰かに言われる前に何処かに発信したかったからである。それは映画評の最終段落のことである。

映画を観たらわかるのであるが、「おまじない」という言葉は、前半部分でさりげなく「何回も」使われている。
「のろい」から「まじない」へ
エヴァにかけられた様々な呪い(のろい)は、
「さよなら」という「お呪い(おまじない)」によって、今回見事なエンディングを迎えた。
庵野監督は8年間も脚本を検討してきた。過去「槍によってやり直す」というダジャレ的な台詞さえも大きな意味を持って使ってきた。今回も「シンジを信じる」という大切な台詞でダジャレを使っている。前半部分の「おまじない」という台詞は、あの場面以上の意味を持っていたはずである。

ダラダラと前振りでした(ここまでで約900字)。あと1000字近くの映画評は訂正せず、以下の通りです。


映画評「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

現在公開中の「シン・エヴァンゲリオン」を映画館で観ようという提案です。理由は、今年の興行収入一位を獲得するかも知れない作品だからでも、映画館の迫力はテレビ画面では味わえないからでもない。もちろん、そういう面もあるけれども、皆さんに「時代」を感じてもらいたいからです。映画が終わった後に、観客の人々の年齢、表情を観て欲しい。

深夜テレビでアニメの再放送を観て以来、約25年の付き合いの作品にやっと終止符が打たれました。私の世代で夢中になった人は多くはなく、おそらく30代から40代までが第一世代であろうと思う。それはそのまま、就職超氷河期の失われた20年を体験したロスジェネ世代と被ります。インターネットが進み、世の中はどんどん便利になっていくのに、社会格差は広がっていった時代です。

「エヴァ」の世界観とストーリーを説明するのは残念ながら無理です。出来うることならば、過去の劇場版5作を観てから臨んで欲しいけれども無理ですよね。最初の3分41秒で新劇場版3作のダイジェストがあるので、台詞だけでなく映像でその雰囲気を味わってください。今回のお話は最終場面以外は極めて常識の範囲内のストーリーなので、ほぼついていけるように作られています。なんとかなると思います。皆さんなら。

前半は、東日本大震災で被災した村と見紛うような「立ち直りつつある日本」が描かれます。後半は極限までAI化された世界の究極「バトル」が描かれます(途中「ATフィールド」とか「リリス」とかいろいろややこしい用語が頻出しますが、雰囲気で押し切ってください)。その後、碇ゲンドウ博士と、その息子碇シンジの物語に集約していくラストは、かなりわかりにくいです。でもファンはスッキリすると思います。

過去、最初の劇場版ラストを観て、「こんな大風呂敷を敷いて、結局1人の個人のコンプレックスが世界を滅すのかよ!」とかなり腹が立ちました。それも、今回はいろいろ回収されます。

「シン」は、「真」でもあり、「深」でもあり、「新世紀」でもあり、「死んじゃった、エヴァンゲリオン」でした。これが、「シン・ゴジラ」を経た監督の「進化」なのだと思う。

「さよなら全てのエヴァンゲリオン」
エヴァに夢中になった人々は、厨二病という言葉も産み、そしてエヴァの呪い(のろい)に少なからず囚われてきました。けれども知ってる?呪いって「まじない」とも読むんだよ。そうなんだ、最終話は「さよならというおまじない」の物語だったんだ、と私は腹落ちしました。
(2021年鹿野秀明監督作品・公開中)






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最終更新日  2021年03月22日 16時07分28秒
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